NAFLD・NASHの食事療法                                                           

         肥満の性別年齢分布(%) (最近20年間の動き)                       
 


             NAFLDの性別年齢別分布(%)

             NASHの性別年齢分布(%)
 
 
NAFLDの患者では生活習慣病の合併率が大変高くなっており検診診データによればNASH

の中で肥満者(BMI25以上)は約80%

脂質代謝異常・高血圧・高血糖は各々約50%、約30%、約30%に認められ、メタボリックシン

ドロームの合併率は約40%といわれています。

NASHの爆発的増加は心筋梗塞や脳梗塞の危険も高く、かつ肝臓も冒されていくので

治療が必要です。

NAFLD治療の方法で薬物療法で推奨できるものはなく、食事と運動療法しかありません。

NAFLDの原因は他のメタボリックシンドロームと同じく肥満です、つまり内臓脂肪を減らすこ

とが最も有効な方法です。

エネルギーの過剰摂取とエネルギー消費量の低下がその成因ゆえ、それらを是正し、適切

なバランスに戻すのが食事・運動療法です。

食事療法としては、正しい食事を知り、現在の食事の過剰なエネルギー・偏ったバラン

スを是正することから始めます。まず摂取するエネルギーと

脂肪の減量を主眼とし、それが継続できることを目標とします。

エネルギーはBMIから算出した理想体重(身長 x 身長 x 22)に身体活動量を掛けて算

出します。
             軽労作:デスクワーク、主婦など - 25~30kcal/kg


            普通の労作:立ち仕事が多い職業 - 30~35kcal/kg


            重いい労作:力仕事の多い職業 - 35~kcal/kg


    

            通常、男性→1400~1800kcal      女性→1200~1600kcal程度です。

脂肪量は全エネルギーの20%以下とし、特に飽和脂肪酸を控えることが推奨されます。

タンパク質は1.0~1.5g/kgとし

炭水化物は総エネルギーの減量に伴い、応分に減量します。とくに砂糖・菓子・ジュースな

どに含まれる精製した糖類は、急激な血糖の増加を招き、中性脂肪や悪玉コレステロール

を増加させるので控え目にします。炭水化物は出来るだけ精製していない穀類等から摂る

のが好ましい。

アルコールは肝臓での中性脂肪合成を高め,脂肪肝を憎悪させます。NAFLD患者では,多

飲者は含まれないが、原則的に禁酒が望ましい。

以上のような食事で、1kg/1~2週間程度で減量できれば理想的です。

食事療法継続のポイント

①1日の必要エネルギーを決める - 摂取した食品のエネルギー量を算出します

②エネルギー摂取を抑えるコツ - 油脂類を避けること、マヨネーズ、ドレッシング、フライ

ポテトなども高い。

③低エネルギーで満足するには - 仲間がいると、お互い励ましあいながら運動の楽しさ

の実感を味わえます。単調にならぬよう内容の変更も

④バランス良くとること - 和食の基本である「一什三菜」を参考に献立を考える。肉より

魚、麺よりお米、そして野菜、海藻などバランスよく

⑤食事は規則正しく - 一日三食を、なるべく均等にエネルギーを配分し、朝食や昼食抜

きで夕食に一気に食べると肥満の原因です。

⑥外食は避ける - エネルギー調節が困難なのでなるべく避けましょう。