肥満→体の脂肪量が異常に増加している状態で単に体重が増加していることとは異なります。筋肉質のスポーツマンは

         体重が増加しても体脂肪が少ないので肥満とはいいません。水太りも肥満ではない。

       治療方法→私たちの体脂肪は、エネルギーを貯蔵する組織であるために、体脂肪の増減は、体へのエネルギーの出入り

              によって決定されます。エネルギーが不足すれば、それを補うために蓄積された体脂肪を分解し、エネルギー源

              にします。その結果、やせるという現象が起きてきます。やせる為には減食で摂取エネルギーを制限すること、

              そして、出る量を増やすこと、つまり、運動によって消費エネルギーを増加させることです。健康にやせるには

              この両方を併用することです。食事制限ばかりだと蛋白質やビタミン、ミネラルなどが不足し、健康を害します。

              しかも、筋肉を構成する体たんぱく質の損失が多くなります。一方、運動療法だけだと、運動で食欲は増進し、

              多く食べるようになりほとんど効果は上がりません。肥満治療には食事と運動が基本です。

      食事療法のすすめ方

        @日常生活を営みながら行うには1日に1,000〜1,800kcalに制限した減食療法を行います。男性なら1,400〜1,800kcal、

         女性なら1,200〜1,600kcalとします。これくらい制限すると、1日に約500kcalのエネルギー不足ができ、月に1〜2kgの

         減量が可能になります。

        Aたんぱく質は体の構成部分として不可欠なので、まず必要量を確保する必要があります。必要量は約60〜80gです。

         脂質も、必須脂肪酸を摂る為と、脂溶性ビタミンの吸収をよくするために必要です。

         糖質は、ケトン体の産生を防ぐことと、脳、神経系へのエネルギー補給の為に、最低1日100gは摂取するようにします。

        Bビタミン、ミネラルの確保、これらの微量栄養素は、脂肪を分解する代謝を円滑にする為に必要です。これらを確保する

         コツは出切るだけいろいろの食品を摂り、間食に牛乳1本と果物を摂る、緑黄色野菜をとるなどです。

        C食物繊維を摂る。海草、きのこ、コンニャク、竹の子、ごぼう、山菜、玄米、黒パンなどに多く含まれる。

        D昼間は交感神経の興奮が高まり消化能力が優れ、夜間は副交感神経が興奮し腸の運動が活発になり、栄養素を

         体内に吸収し、蓄積しようとする働きが強くなります。夜まとめ食いは太りやすくなるので、朝食、昼食を重点にします。

        Eゆっくり食べれば、食後の血液成分の変化が大脳にある食欲中枢に作用し、食欲にブレーキをかけます。食べすぎを

         防ぐわけです。早食いは、食欲のブレーキがかかる前に食べ終えるので過食になります。

        F1日の食事の回数が少なくなるほど太りやすくなるので食事を抜かぬこと。つまり、まとめ食いは太るのです。欠食を

         するとそれだけ食事と食事との間の飢餓状態が長くなり、食べた時に貯えて置こうとする適応現象がおこるためです。

      注意点:体に障害を与えないこと、体脂肪だけが確実に低下すること、そして一時減量した体重が戻らないこと、これらを

         満足させた減量法が優れた方法です。その為には、低エネルギーの中で栄養素の必要量をいかに確保するかが

         ポイントです。

      食品選びの目安

        多めに摂る食品→緑黄色野菜、海草、きのこ、コンニャク、

        普通に摂る食品→野菜、果物、牛乳・乳製品、塩、しょうゆ、味噌、酢、香辛料

        控える食品→ご飯、パン、めん、肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、芋、かぼちゃ、油、砂糖、菓子、アルコール、カフェイン、

                炭酸飲料                                       戻る