小児成人病→本来成人に発症する慢性疾患が小児に発症したり、発症しやすくなる状態をいいます。代表的疾患には

          高脂血症、高血圧、インスリン非依存型糖尿病、脂肪肝などがあり、これらはいずれも肥満と合併して多く現れます。

          これらは動脈硬化の危険因子であり、子供の頃から潜在性があることを意味します。

          高脂血症は、血清コレステロールや中性脂肪が増大したタイプで、肥満、動物油や砂糖の過剰摂取、食物繊維不足

          などが成因として考えられています。高血圧は、肥満、食塩の摂りすぎなどで起こっています。

          インスリン非依存型糖尿病は、かって、成人病と呼ばれていた糖尿病で、肥満、過食、運動不足などで発症しやすく

          なります。成人の肝臓病はウイルスやアルコールが原因ととなることが大部分ですが、小児の場合、過食、脂肪の

          摂りすぎ、さらに運動不足によって発症する脂肪肝がほとんどです。 いずれも、食生活を中心とした、

          最近の子供たちのライフスタイルが原因となっているので、その点を直すことがこれらの病気の予防や治療に必要です。

       食事療法のすすめ方

         @殆どの肥満児には上記いずれかの疾患が見られるので肥満の修正、減量だけで改善するのが多くあります。

         Aこのような病気になる子供は脂っこい物を好んで食べます。フライポテト、フライドチキン、ドーナッツ、ポテトチップ

                           など彼らの大好物です。脂肪は高カロリーの上に体脂肪になりやすい性質を持っています。日頃から、スナック菓子と

          同時に、揚げ物や炒め物などの調理法も控えるようにします。

         B砂糖はインスリン刺激性の高い糖質であり、摂り過ぎは中性脂肪の合成を亢進し、これが高脂血症や脂肪肝の原因

          になる。甘い菓子類は控え、特に、ケーキやクッキーのように砂糖と油が一緒になると、中性脂肪の合成を増大させる。

         C炭酸飲料、ジュース、スポーツドリンクなどいわゆるソフトドリンクには5〜10%の糖質が含まれています。最近は

          菓子類は減っても、これらからの砂糖の摂取量が増えています。自動販売機で手軽に手に入るので注意が必要です。

         D高血圧になる子供は食卓でしょうゆをたっぷりかけたり、塩っぽいスナック菓子を好みます。本来、子供は薄味好み

          なのですが家庭の味に馴染んでしまいます。子供の時に薄味に慣らしておくことは、大人になっても大きなメリットに

          なります。

         E最近の子供は軟らかいものばかり食べるので顎の発達が悪いといわれてます。軟らかいものばかりだと食物繊維

          の摂取量が少なくなってしまいます。食物繊維は食塩、脂肪、糖質などの吸収を抑制する働きがあるので効果的です。

         F肥満児は大変早食いです。食事中、水やジュース、牛乳などを飲みながら流し込むように食べます。食事中の水分

           摂取は控えめにし、ゆっくりよく噛んで食べる癖をつけます。ゆっくり食べれば食べ過ぎ、肥満を防ぎ小食でも満足を

           えます。

         G食事制限と同時に、よく体を動かすすることも大切です。室内で遊ぶことより外で遊ぶことを習慣にしましょう。

          運動は、単に消費カロリーを増大させるだけでなく、太りにくい体質をつくるのにも効果があります。

      注意点:小児成人病の予防や治療の食事は結局、低カロリー、低脂肪、低糖分、低食塩、高食物繊維の食事になります。

           この食事は一般的な成人病の予防や治療と同じだが、小児の場合、彼らが同時に成長期にあることも忘れてはならず

           あまり制限を厳しくすると、成長に障害を起こすこともあるので身長や体重の変化をみながらすすめましょう。

      食品選びの目安

        多めに摂る食品→野菜、緑黄色野菜、海草、きのこ、コンニャク

        普通に摂る食品→肉、魚貝、卵、大豆、大豆製品、芋、かぼちゃ、果物、牛乳・乳製品、酢、香辛料

        控える食品→ご飯、パン、めん、油、砂糖、塩、しょうゆ、味噌、菓子、カフェイン、炭酸飲料

        禁止食品→アルコール飲料

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