摂食障害→神経性食欲不振症と大食症の2つが増加傾向にある。●前者はやせ症や拒食症と呼ばれ、やせ願望の強い若い

            女性に主に発症する。当初はやせたいと思う意識的な減食があり、本当に食べられない状態になり、著明なやせ

            (標準体重の-20%以下)が見られる。従来の栄養失調とは違い活動性に富み積極的にジョギングや運動をします。

            また、自分が病気だという病識がないのも特徴です。一般に、低血圧、低体温で除脈の傾向にあり、殆どのケースで

            基礎代謝は低下してます。無月経だが貧血ではない。食欲不振を訴え、食べようとする努力はするが、一方で、

            体重へのこだわりが強く、減食もみられます。周囲の人が食べることをすすめると、拒食がますますひどくなります。

            表面は内気で内向的に見えるが、内面は自我が強く、わがままで、強情な性格をもっている。

            ●後者は一度に大量の飲食物を摂取する病気で、過食症ともいわれる。前者から進展するケースが多く、大食しな

            がら、強いやせ願望を持っている。大食と拒食を繰り返し、大食した後後悔し、精神的に落ち込み、食後に吐き出す

            といったことが習慣化してしまう。著しいやせや無月経は見られない。

       治療方法→両者とも、心の悩みや葛藤、不安や不満、あるいはストレスなど精神的な要因が考えられてます。

              患者と治療者の間で信頼関係を作り、カウンセリングを通じ、病気の認識、女性としての生き方、やせ願望の

              問題点などについて気長に説得していく精神的アプローチが必要です。

       食事療法のすすめ方

          @食欲不振症では栄養状態の低下の程度を調べ、体重減少が著しく、脱力感、感覚異常、尿量が1日に500mℓ以下

           しかも、口からの摂食が期待薄の場合、生命の危険があるのでチューブ栄養法や静脈栄養法で強制栄養を行う。

          A食事に対して強いこだわりがある、つまり、強いやせ願望があるために、少しでもエネルギーの低い食品、痩せる為

           都合のよい食品を摂ろうとする習性がある。栄養状態をよくするにはたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどたくさんの栄養

           素の補給が必要です。決して強要したり厳しい注文をつけず食べたいもの、食べられるものでエネルギー補給をする。

           この間、面接を繰り返し、病気に至ったいろいろの要因に対する話をします。

          B納得し、食べるようになったら、粥食のように消化・吸収のよい高たんぱく質食から出発します。ご飯へのこだわりが

           強く、なかなか食べられません。ご飯が食べれるようになったら治療できたといってもよいくらいです。

          Cあれを食べなさい、これを食べなさいという指導では、彼女たちは殆ど食べません。「なぜやせたいのか」「本当に

           やせる必要があるのか」「体重が増加すると何故いやなのか」「標準体重とは」「ダイエットの問題点は」「生理と食事

           との関係」などをわかりやすく、何回も繰り返し話します。この間、両者の信頼関係が大切です。

       注意点:多くの場合、周辺にいる人たちが振り回されます。愛情をもって接し、あるときは要望を受け入れ、あるときは

            はっきりと拒否することも必要です。大ざっぱなバランスを考え、本人の嗜好と希望を優先的に食品を選択します。

      食品選びの目安

         多めに摂る食品→パン、野菜、海草、きのこ、コンニャク、酢

         普通に摂る食品→魚貝、大豆、大豆製品、牛乳・乳製品、潮、しょうゆ、味噌、香辛料

         控えたい食品→ご飯、めん、肉、卵、芋、かぼちゃ、果物、油、砂糖、菓子、アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

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