人口透析療法中→腎不全の末期に腎臓の機能に著しい障害が起きたときに、機械や腹膜を使って、腎臓の糸球体の濾過

                  作用の代わりをさせ、体液を浄化しようとする治療です。血液透析と腹膜透析があります。

                  腎不全で腎臓の働きが正常の半分以下になると、蛋白質の老廃物である尿素窒素やクレアチニンなどが

                  腎臓から排出されず、血液中にたまってきます。末期になると各臓器に尿毒症と呼ばれる症状が出てくる。

                 高血圧や心肥大、心不全などの循環器症状、倦怠感、疲労感、頭痛などの神経症状、口臭、吐き気、嘔吐、

                  下痢などの消化器症状、さらに感染に対して抵抗力が減退するため上気道炎、気管支炎をを起こしやすく

                  なったり、貧血や皮膚の痒みも起こってきます。治療より進行のほうが強まると透析療法に踏み切ります。

                  心不全、視力障害、乏尿などの症状や糖尿病性腎症、全身性エリテマトーデス、高年齢の場合は早期に

                  透析療法が開始されます。週2〜3貝の透析で尿毒症状がなくなるので体調はよくなります。しかし、

                  透析療法は正常腎の約10〜20%を補うだけの代償療法ですので、薬物、食事療法も必要になる。

                食事療法のすすめ方

          @エネルギーは2,000kcal前後(体重1kg当り30〜40kcal)とし、不足しないことが大切です。不足するとたんぱく質が

           分解され、エネルギー源になり窒素代謝産物やカリウムが血中に増加してきます。おやつでエネルギー補給もよし。

          A透析前に制限されていたたんぱく質は、透析療法により、血液中の窒素化合物が除去されろので、緩和されます。 

           たんぱく質の摂取量は血液透析の回数によるが、体重1kg当り1.0〜1.2gとします。腹膜透析では透析液中への

           たんぱく質の損失が大きいので、やや多めに補給します。いずれの場合も良質たんぱく質で動物性とします。

          B塩分制限は合併症がない場合は週2回の透析療法では1日3〜5g,週3回の時は1日5〜7gとします。

          C透析を続けると尿量は徐々に減少し無尿になることが多いので水分制限は必要です。水分摂取量は尿量に合わせて

           決められるが1日に飲み水として500〜800mℓとする。あらゆる飲み物は水分として扱います。水分摂取量の指標として

           透析と次の透析の間の体重の増加や血圧も常にチェックしていることが大切です。

          D高カリウム血症になりやすいので、食事からのカリウム摂取量の制限が必要です。果物や野菜、イモ類はカリウム

           含有量が多いので水にさらしたり、茹でこぼしでカリウムを減らして使います。摂取エネルギーが不足すると、体

           たんぱく質が崩壊し高カリウム血症となるので、エネルギーを十分に摂ることもカリウムを上げない重要なポイントです。

           腹膜透析では長期に行うと低カリウム血症にならないような注意が必要です。

      注意点:

          透析療法はたんぱく質の老廃物を除去するが、同時に水分や塩分も除くので、取り方が多いと水分がたまり、体重が

          急に増加し、血圧の上昇で心臓や循環器の負担が増え、心不全にないりやすくなります。

          長期に透析を行うと、腎機能の低下などから血液中のカルシウムが少なくなり、リンが多くなる。その結果、骨の障害

          が出てきます。リンはたんぱく質食品に多いのでたんぱく質の摂りすぎに要注意。

     食品選びの目安

        積極的に摂る食品→油、砂糖

        多めに摂る食品→菓子

        普通に摂る食品→肉、魚貝、卵、酢、香辛料

        控える食品→めん、大豆・大豆製品、野菜、芋、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、牛乳・乳製品

                塩、しょうゆ、味噌、アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

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