糖尿病性腎症→糖尿病が基で血管の病変が腎臓に現れ、たんぱく尿、血尿、高血圧、むくみ、腎不全などの症状があることを

                総称していいます。糖尿病の経過が長く(通常10年以上)、管理が悪いほど腎症になりやすい。まず、たんぱく

                尿が現れ、次にむくみや低たんぱく血症などが起こり、最後に慢性腎不全となります。糖尿病性のネフローゼ

                症候群は、むくみが強いのが特徴です。糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症を起こす患者では、腎症も

                起こしやすい。腎炎やネフローゼ症候群にかかったことのない糖尿病の患者に尿たんぱくが発見されたら、

                陣症が始まったと診断されます。

          治療方法→この病気の治療の基本は血糖のコントロールを完全に行って、腎症が進行しないようにすることです。

                初期のたんぱく尿だけの時には腎臓に対する治療より糖尿病の管理を行い、病状の進行を防ぎます。

                高血圧があれば降圧剤を使い、インスリンを使用している場合は、病気の状態に合わせた調節が必要です。

                食事療法は糖尿病に対するものが基本となり、ネフローゼ症候群、高血圧、腎機能障害の程度を考慮した

                食事療法が加わります。さらに進行し、慢性腎不全の末期には透析療法をはじめ、積極的に治療します。

       食事療法のすすめ方

          @腎機能の軽度の低下の場合には、合併症のない糖尿病食と同じにします。ネフローゼ症候群を伴うときは体重

           1kg当り30〜35kcalとややエネルギーを多めにします。進行して腎不全の症状が出てきたら総エネルギーは、

           低でも高でもない、つまり体重1kg当り30〜40kcalとします。

          A高血圧の改善は腎症の進展を抑えるために重要です。塩分を1日7g前後と減塩します。ネフローゼ症候群でむくみ

           や尿量の減少や心不全などの合併症があるときは1日塩分を5gと厳しくします。

          Bたんぱく質は腎機能が正常の時には普通にに与え、尿中にたんぱく質が出現すれば、腎機能に応じてたんぱく質を

           50〜30gと制限します。最近では、尿中に微量アルプミンが出現する初期段階からたんぱく質を制限します。

          Cむくみが強いときには水分量も制限し、前日の尿量 + 500〜800gとし、さらに腎不全状態になり高カリウム血症

           があれば、カリウムも制限します。

      注意点:糖尿病性腎症の食事療法は病態に伴い糖尿病食から腎臓病食へ移行します。たんぱく質を制限し、やや高エネル

           ギー食にすると、糖質の量を増やすために、血糖や中性脂肪が上昇することがあります。エネルギー量の調整や

           インスリン注射などでコントロールが必要になります。甘みが強くなるので長期の糖尿病患者には不慣れです。

      食品選びの目安

        ★たんぱく尿のみ(糖尿病食)

          普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、

                     牛乳・乳製品、酢、香辛料

          控える食品→肉、魚貝、卵、油、砂糖、塩、しょうゆ、味噌、菓子

          禁止食品→アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料 

        ★腎不全型

          多めに摂る食品→油、砂糖

          普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、いも、かぼちゃ、酢、香辛料、菓子

          控える食品→肉、魚貝、大豆・大豆製品、野菜、海草、きのこ、コンニャク、果物、牛乳・乳製品、塩、しょうゆ、味噌

          禁止食品→アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料                    戻る