急性腎炎→正確には急性糸球体腎炎といい、化膿菌の一種である溶血性連鎖球菌の感染が原因になります。感染が篇桃や

            上気道、皮膚などに起こると血液中の球菌に対する抗体ができ、球菌の成分と反応します。反応で生じた物質が

            血液から腎臓に入り、糸球体に沈着しその刺激で炎症が起こります。腎炎を起こす細菌には、他にブドウ球菌、肺炎

            菌があります。小児に多いが成人にも起こります。殆どは治るが成人の1割程度が慢性腎炎や慢性腎不全になる。

            一般には、篇桃炎、上気道炎、咽頭炎、皮膚の化膿症が治りかけた頃から10〜14日後に発症します。顔面のむく

            み、尿量の減少、血尿が見られます。たんぱく尿、赤血球が多数見られ、血圧も高くなっています。1ヶ月程で治る。

        治療方法→安静と食事療法が主体となります。初期には、糸球体内の血流が悪く濾過機能も低下しているので、安静と

            保温で陣内の血流量を保持し、回復をはかります。約1ヶ月は絶対安静なので入院が必要です。

      食事療法のすすめ方

        @入院加療中の最初の1〜2週間の食事は食塩を0〜3g程度に厳しく制限します。むくみや高血圧の悪化を防ぎます。

         回復程度にしたがって食塩の量も5-8gへと徐々に増やします。塩分の多い佃煮、漬物、干物などは避けます。

        A最初の1〜2週間は、たんぱく質を30gに制限、量が少ないので良質のたんぱく質を選びます。2〜4週間めには50gとし、

         回復期から治癒にいたるまでの数ヶ月は70gとします。

        Bエネルギーは十分に摂ることが大切です。たんぱく質の少ない糖質や油脂類を利用し、1日に2,000Kcal前後摂る。

        C水分の制限で、むくみや乏尿のある急性期では、前日の尿量 + 50㎖とします。尿量が増えれば制限もゆるめ

      るが水やお茶を不用意には飲まないようにしましょう。症状が軽快してきたら水分制限はなくなる。

     D乏尿のある場合、カリウムの排泄も悪くなっているので、生野菜、果物などは制限します。

      注意点:その時々の状態に合わせてたんぱく質、水分、塩分を調整することが大切です。回復期には中等度の塩分制限

            以外は普通食とし、感染症などにかからないように体の抵抗力を高めることが大切です。

       食品選びの目安

          ★急性期:

             積極的に摂る食品→油、砂糖

             多めに摂る食品→酢

             普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、菓子

             控えたい食品→肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、香辛料

             禁止食品→アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

          ★回復期:

             多めに摂る食品→油、砂糖

             普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、

                        コンニャク、果物、牛乳・乳製品、香辛料、カフェイン、炭酸飲料

             控えたい食品→塩、しょうゆ、味噌

             禁止食品→アルコール飲料                                  戻る