甲状腺疾患→頸部前面にある甲状腺とは内分泌線で、ヨードから作られるホルモンを分泌し、酸素の消費量を増加させ、

              基礎代謝を亢進させる働きがある。この分泌が異常に亢進する病気が甲状腺機能亢進症、低下する場合は

              甲状腺機能低下症です。前者はバセドー病とも言われ原因は不明。甲状腺刺激物資が体内で生じ、甲状腺

              ホルモンが過剰に分泌され、動悸、息切れ、発汗、ふるえ、体重減少、下痢などが主症状で、眼球突出なども

              現れます。基礎代謝が亢進し、エネルギー消費量が増大しているので、食欲がでてたくさん食べるのに体重

              減少が起きるのが特徴です。一方、後者は何らかの原因で、甲状腺ホルモンが欠如するか、不足した時に起る。

              小児期に起これば発育不全、知能障害が起こります。成人期におきると粘液水腫とよばれ、皮膚が乾燥し、

              厚ぽったい感じになります。全身倦怠、寒がり、体重増加などが起きます。

        治療方法→機能亢進症・・・抗甲状腺剤の内服、放射性ヨードの放射線治療、甲状腺亜全摘出などが、症状に応じ

               行われます。また、エネルギー代謝が亢進し、体脂肪や体たんぱく質の分解も亢進してきます。

               水溶性ビタミンの作用が低下し、ビタミンAの必要量が増大するので、十分摂取します。

               機能低下症・・・甲状腺ホルモン剤が投与されます。各種代謝が低下しているので、エネルギーの需要量

               は減少し、高脂血症が合併しやすくなります。したがって、食事も低脂肪でやや低エネルギー食が必要です。

      食事療法のすすめ方

           ●甲状腺機能亢進症:@エネルギー消費量が増大しているので、それに適した量だけ摂取エネルギーを増加させる。

                   機能が正常化すれば、徐々に普通の食事に戻します。

                   Aたんぱく質、水溶性ビタミンとビタミンAの必要量は増大しています、また、甲状腺ホルモンは骨の

                   カルシウム吸収に関与しているので、カルシウム摂取量も多くします。そのために、たんぱく質食品と

                   牛乳・乳製品および緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。

                   B甲状腺ホルモンの材料となるヨードはできるだけ制限します。種々の食品に含まれるが海草に多い。

         ●甲状腺機能低下症:@肥満、高脂肪血症の治療のために、全体の摂取エネルギーと脂肪を制限します。

                   コレステロールが高値の場合は動物油を、中性脂肪が高値の場合は砂糖、果糖、アルコールの制限

                   をします。甲状腺ホルモンの材料となるヨードはできるだけ多く摂取するために海藻類を十分摂ります。

        食品選びの目安

           ★機能亢進症:

              多めに摂る食品→ご飯、パン、めん、肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、牛乳・乳製品、油

              普通に摂る食品→野菜、いも、かぼちゃ、コンニャク、果物、砂糖、塩、しょうゆ、味噌、酢、香辛料、菓子、

                         アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

              控えたい食品→海草、きのこ

           ★機能低下症:

              積極的に摂る食品→海草、きのこ

              普通に摂る食品→肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、野菜、緑黄色野菜、いも、かぼちゃ、コンニャク、酢、

                         牛乳・乳製品、塩、しょうゆ、味噌、香辛料

              控えたい食品→ご飯、パン、めん、果物、油、砂糖、アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

              禁止食品→菓子                                   戻る