下垂体疾患→下垂体は間脳からぶら下がった小指頭大の内分泌線です。内分泌線とは体内で種々の物質代謝の調整役を

              しているホルモンを分泌するところです。下垂体の約2/3を前葉、残りを後葉といい、前葉からは成長ホルモンを

              はじめ、甲状腺、副腎皮質、性腺などの刺激ホルモンが分泌されています。これらのホルモンの分泌が亢進する

              ことによって起こる病気と、低下することによって起こる病気があります。前者に成長ホルモンの分泌過剰により

              成人期におこるのが末端肥大症、小児期におこれば巨人症です。副腎皮質刺激ホルモンの分泌過剰でおこる

              のがクッシング症候群で、高血圧、内分泌性肥満、糖尿病などが見られます。後者の機能低下で甲状腺、

              副腎皮質、性腺などの刺激ホルモンの分泌が悪くなり、これらの臓器の機能低下がおこるシモンズ病で、

              視力障害、食欲不振、やせ、成長不全などの症状がでます。

        治療方法→末端肥大症では腫瘍の摘出、放射線照射、内服治療などが行われます。またこの病気の場合35〜50%に

              糖尿病か耐糖能異常が認められるので、その治療のため食事療法が必要になります。

              クッシング症候群では腫瘍の摘出手術、放射線照射が行われます。たんぱく質の異化亢進や糖尿病が

              認められることが多いので、このことで食事の配慮が必要です。

              シモンズ病では、不足する甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性ホルモンの投与が中心です。

              食欲不振、痩せが出現することが多く、高エネルギー、高たんぱく食の食事療法を行います。

      食事療法のすすめ方

        ★末端肥大症、クッシング症候群:@糖尿病を治療するために低エネルギー食とします。具体的なエネルギー量

              血糖状態、肥満度、合併症の有無などが考慮され決定されます。

              A糖尿病の場合と同様、3大栄養素のバランスがとれ、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しないように。

        ★シモンズ病:@体たんぱく質と体脂肪の分解が亢進することをカバーするために、高脂肪・高たんぱく質食とし、

              エネルギーは十分補給します。

        食品選びの目安

          ●機能亢進症(末端肥大症、クッシング症候群)

           普通に摂る食品→肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、

                      牛乳・乳製品、塩・しょうゆ、味噌、酢、香辛料

           控える食品→ご飯、パン、めん、油、砂糖、菓子

           禁止食品→アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料

         ●機能低下症(シモンズ病)

           多めに摂る食品→ご飯、パン、めん、肉、魚貝、卵、油、砂糖、菓子

           普通に摂る食品→野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、牛乳・乳製品、塩、しょうゆ、味噌、

                      酢、香辛料、アルコール飲料、カフェイン、炭酸飲料 

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