インスリン非依存型糖尿病→U型糖尿病とも言われ、膵臓からある程度のインスリンは分泌されてるが、細胞に作用する

             時に、それを受ける側に障害があり、十文作用が発揮されない為に起こります。したがって注射でインスリンを

             供給する必要がないので非依存型といいます。日本人の場合、約9割がこのタイプに属します。

             糖尿病になりやすい体質を持った人に、過食、肥満、不規則な生活、ストレスなどが加わって発症します。中でも

             糖尿病になった人の8割が肥満の経験者で、発症すると口渇、多尿、疲労、倦怠感、食欲旺盛、体重減少を伴う。

         治療方法→基本は食事療法で血糖降下剤や糖質の吸収を遅延させる薬があるが食事のコントロールが不十分だと

             薬効も十分に現れず薬の量ばかりが増えてしまいます。食事療法で多くの場合尿糖は消失し、血糖を下げますが

             これは合併症予防の為に一生行わねばなりません。

                    合併症:血管障害、神経障害、皮膚病、感染症などがあるが中でも大小の血管におきる血管障害が重要で、動脈硬化と

              細小血管症があります。前者に代表的なのが心臓の冠状動脈におこる狭心症や心筋梗塞です。

              糖尿病では、また、高血圧も引き起こしやすくなり、高血圧と動脈硬化が合併し脳卒中をおこします。

              後者では目の網膜の毛細血管に現れる血管障害で、血液成分の浸出、出血、毛細血管網の拡張、失明も。

              腎臓の糸球体や細動脈の硬化によっておこる腎障害もあります、一般に糖尿病性腎症と呼ばれます。

         合併症を防ぐためのコントロール目標

             1適正体重の維持 2血糖値の正常化 3糖化ヘモグロビンの正常化 4コレステロール、中性脂肪、HDL-

              コレステロールの正常化 5血圧の正常化

             注:糖化ヘモグロビンは1〜3ヶ月間におよぶ平均の血糖値を知ることができる。血糖は血液中のブドウ糖の

               濃度を示すので、この値では、測定日の数日前の状態しか知りえません。

             糖尿病は一度発病すると一生治らないと思いこんでいる人がいるが、十分コントロールで普通の生活は可能です。            

       食事療法のすすめ方

          @最も重要な点はエネルギー摂取量の制限です。つまり、腹八分目の食事でインスリンの必要量を最小限にすること、

           肥満の改善のためです。目安量は男1,400〜1,800kcal、女1,200〜1,600Kcalで、健康人の1〜2割減とします。

           具体的なエネルギー量は、身体活動量、血糖状態、肥満度、合併症の有無などが考慮されて決定されます。

          A3大栄養素のバランス、エネルギー比でたんぱく質15〜20%、脂質25〜30%、糖質50〜60%を保ちます。

           たんぱく質は、目標体重Kg当り1〜1.2g(1日で約60〜80g)、そして糖質もやや制限するが1日に100〜150g以下に

           ならなようにします。糖質の制限だけでは合併症は防げません。

          Bビタミン、ミネラルはエネルギー源にならず各種代謝の潤滑油の役目ですので十分摂取します。●いろいろの食品

           を数多くとる●1日1本、牛乳を●緑黄色野菜、海藻類を積極的にとれば、不足することはありません。

          C食物繊維を十分とる。●ご飯を胚芽米や七分つき米にしたり、麦を入れる●パンは黒パンや胚芽入りパンを利用

           ●野菜は1日に300gを必ずとること●果物を適量とること●海草、きのこ、コンニャク等を十分とること。

          Dアルコール飲料は一切禁止。禁酒の理由はアルコール自体がかなりの高エネルギー源となり、アルコールが入る

           と食欲がすすんだり食事管理が弱くなる、アルコール量が増えると血糖の調整を悪化させる。

          E食事は欠食しないで、1日3回規則正しくゆっくり、よく噛んで摂取します。不規則は血糖の上昇を招きます

        注意点:

          糖尿病の食事療法は、体が必要としている栄養素をぎりぎりまで制限したものです。そのため、食品の選択が

          偏ったり、食事が不規則になると、栄養のバランスを招き栄養障害を起こしやすくなります。例えば

          1.たんぱく質不足・・・感染症や風邪に対する抵抗力の低下、傷口の回復の遅れなどを招く

          2.油の制限はビタミンA,D,E,Kのような脂溶性ビタミンの吸収が悪くなり粘膜の抵抗力、視力の低下を起こします。

          3.鉄不足は貧血、カルシウム不足による骨障害もおきやすくなります。

     ★合併症があるときの注意点:

          ★高血圧・・・食塩の制限     ★高脂血症・・・卵・内臓類などコレステロールの多いものを控える

          ★肝炎・代償性肝硬変・・・たんぱく質食品をやや多くとる     ★腎炎・腎不全・・・たんぱく質食品を控える

          ★痛風・高尿酸血症・・・プリン体の多い内臓類を控える

     ★どうしても禁酒ができない場合:

          ★合併症、とくに肝臓病、膵臓病がないこと     ★決められた量が守れること     ★食事内容が乱れないこと

            などの条件がそろえば1日に約160Kcal(ビール中1本、日本酒1合弱、ウイスキーW1杯)ぐらいは許容できます。

          このアルコールのエネルギー分は、一般にはご飯かパンの主食を控えて、食事とアルコールからの合計が指示

          エネルギー内におさまるようにします。低血糖の心配がある場合は、主食をその分だけ減らしません。

     1,600Kcal食における食品の目安量

        主食:パン・・・(6枚切り1枚半) x 1回(朝)     ご飯・・・軽く2杯(220g) x 2回(昼、夕)

        主食:肉・・・60g    魚・・1切れ(約70g)     卵・・・1個     豆腐・・・1/3丁

        主菜:野菜・・・300g(毎食野菜料理を1〜2品)     牛乳・・・1本     果物・・・約1個(150〜200g)

                  調味料:油・・・大さじ1杯     砂糖・・・小さじ2杯     味噌・・・大さじ1杯

        上記のように、糖尿病の食事は全体の総エネルギーさえ制限すれば、他はとくに特徴はありません。

     食品選びの目安量

        積極的に摂る食品→海草、きのこ、コンニャク

        普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、野菜、果物、牛乳・乳製品、塩、しょうゆ、味噌、酢、香辛料   

        控える食品→肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、いも、かぼちゃ、油、砂糖、カフェイン、炭酸飲料

        禁止食品→菓子、アルコール飲料                             戻る

            

                摂取エネルギー量の計算

         身長(m)2 x 22 = 目標体重

       生活活動強度が軽い場合・・・・・・・・・目標体重 x 20〜25Kcal

           同上   中等度の場合・・・・・・・・・・目標体重 x 25〜30Kcal

           同上   やや重い場合・・・・・・・・・・目標体重 x 30〜35Kcal