うっ血性心不全→心臓が何かの原因で、全身の臓器が必要とする血液量を送り出せない状態を心不全といい、うっ血とは

          静脈血が充満している状態で、心臓の収縮力が低下し、血液が十分に送り出せず心臓に充満している状態をいいます。

          例えば、弁膜症は血液の逆流を防ぐための弁膜が何らかの原因で逆流が生じ心臓のポンプ機能が低下する。

          この病気の基礎疾患には他に心筋梗塞、心のう炎、虚血性心疾患、慢性腎炎、肺気腫、高血圧などがあります。

          これらの病気で長い間心臓に負担がかかっているjところに、感染や過労、妊娠と分娩などが引き金となり発病する。

          この病気になると呼吸困難、肺水腫、せき、チアノーゼ、喘息、さらに肝肥大、むくみ、腹水などの症状が出てきます。

         治療方法→心臓への負担の軽減、心筋の収縮力の増強による送血量の増加、過剰に貯留した体液の減少などの処置と

                原因となった病気の治療を行います。薬は心筋の収縮力増強のためのジキタリス、心臓の負担軽減のための

                利尿剤が用いられます。急性期には絶食し、水分量をチェックしながら静脈点滴で栄養素を補給します。

        食事療法のすすめ方

           @発作後は消化のよい減塩食にします。重症の場合は1日食塩3g以下、中程度で5g前後、軽症の場合は7g以下に。

           強い利尿剤を用いている時、水と一緒にナトリウムも排泄され、逆に低ナトリウム血症が出る場合は食塩制限緩和を。

           A水分の制限。1日に1,200〜1,500cc、重症の場合で1,000cc以内とします→牛乳1本、コップ半分の水が1日の量。

           B安定期にも再発を防ぐ為に減塩食とし、できるだけ体内での水分の貯留を抑制します。

           Cこの病気では低たんぱく質血症や低アルプミン血症がしばしばみられます。これは、血液中の水分量が増大し

            アルプミン濃度が薄められこと、血清アルプミンが腸管から漏出すること、肝臓においてアルプミン合成の障害が起こ

            ること、さらに食欲不振によりたんぱく質食品の摂取量が減少していることなどが考えられます。低アルプミン血症が

            あると血液の謬質浸透圧が低下し、むくみを助長したり、心筋の代謝にも影響を与えます。

            たんぱく質摂取量は体重1kg当り1g以上とし良質たんぱく質を十分に、目安として肉60〜80g、魚1切れ、卵1個、

            豆腐1/3丁、それに牛乳1本をとるぐらいになります。

           D心臓に負担をかけないために、摂取エネルギーを制限します。毎食、腹八分目を守るように。大食は心臓に負担が 

             かかり、肥満の原因にもなります。肥満は全身の血液の需要を増大し、心不全の要因をつくることになります。

           E利尿剤で尿量を増やすと水分とナトリウムと一緒に、カリウムも排泄され、心臓の機能障害を招く低カリウム血症を

            おこすことがある。その予防の為にカリウムの含有量の多い新鮮な野菜や果物を十分に摂るようにします。

           Fうっ血により肝臓も肥大し、肝機能の低下を招くことがある。GOTとGPTの上昇、黄疸指数やビリルビン値の上昇

            が認められます。肝臓への負担軽減のため脂肪は制限します。

           G心臓に負担をかけないためには、欠食しないで1日に何回にも分けて食べる頻回食がよい。1食を軽くし間食もよし。

           Hアルコールは、末梢神経を拡張させ、心拍数を増加させるので、心臓に負担をかけます。種類に関係なく全種禁止。

        食品選びの目安(安定期)

          多めに摂る食品→大豆・大豆製品、緑黄色野菜

          普通にとる食品→ご飯、パン、肉、魚(脂身の少ない)、卵、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、

                     牛乳・乳製品、油、砂糖、酢、香辛料、菓子

          控えたい食品→めん、塩、しょうゆ、味噌、アルコール、カフェイン、炭酸飲料  

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