脳卒中→脳の血管障害で、血液の循環が悪くなり、その結果、急激に倒れたり、意識障害、麻痺などを合併する病気です。

         ★ 原因から次のように分類されます

          1.脳梗塞(脳軟化)・・・・・脳の血管が詰まって起こる場合で脳血栓と脳塞栓があります。前者は脳血管の内腔が

                          動脈硬化で狭くなり、凝固した血液が詰まったりして起こります。

                          後者は例えば心臓弁膜症の弁についていた血の塊が、運悪く脳動脈に詰まってしまう。

          2.頭蓋内出血・・・・・脳内の動脈が破れて出血した場合で脳出血とくも膜下出血に分けられます。前者は脳の

                       小動脈が破れておこるもので、高血圧が主因です。後者は脳の外側のくも膜の下で出血が

                       起きる場合で、動脈瘤が破れることが主因です。

          3.他に一過性脳虚血発作や高血圧性脳症などがあるが1と2が主です。

         ★ 脳卒中の成因には脳動脈に起こる動脈硬化と同時に、発作の直接的な引き金になるいくつかの要因があります。

          脳梗塞は夏に、脳出血は冬に、くも膜下出血は春に多く見られます。一日のうちでは睡眠中や安静時には少なく

          活動中に多く見られます。トイレでは日頃の6倍の発生率(用便中のイキミで血圧が上昇)、入浴も誘発します。

          つまり、脳卒中の予防には、動脈硬化の予防と同時に、日頃の生活の仕方にも十分な注意が必要です。

      症状:一般に老人の手足の麻痺がおき始める場合は脳血栓、心臓弁膜症の人が急に半身麻痺や意識障害を起こす

          場合は脳梗塞、高血圧の人が仕事中に倒れて、半身麻痺や意識がぼんやりしている場合は脳出血、麻痺は

          はっきり現れず、急に激しい頭痛と意識障害が起こる場合はくも膜下出血であると考えられます。

          他に、病気の程度により運動麻痺や知覚障害、さらに失語症や視力障害なども現れてきます。

      治療方法→発作を起こした場合は体を楽にし枕をとり安静を保ちます。意識障害がある場合は酸素吸入や気管切開を

             行います。血圧コントロール用の薬、出血に対する止血剤、血栓に対する血液抗凝固財、血小板凝集阻止剤

             、脳代謝賦活剤などがよく使用されます。回復に向かってはリハビリテーションを行い、社会復帰に備えます。

     食事療法のすすめ方

        @発作日から静脈点滴により水と栄養剤を投与します。3〜4日目頃から吐き気、嘔吐がないことを確かめ、流動食を     

         少しずつ摂り回復にしたがって粥食、常食へと徐々に移行します。経口的に食べられない場合は鼻腔からチューブで

         経腸栄養剤を与えます。これは消化・吸収がよく、しかも各種栄養素が豊富なので、家庭療養でもよく利用されます。

        A咀嚼や飲み込みが出来ない場合流動食、少しよくなったらお粥、半熟卵、茶碗蒸し、豆腐、プリン、ゼリーなど

         半流動食にします。ゆっくり、よく噛んで食べるように訓練すれば飲み込めるようになります。酸味の強いものは

         むせる原因となったり、極端に熱いものや冷たいものは飲み込みにくいので控えましょう。

        B発作後状態が安定すれば、再発防止のための食事療法が必要になります。第一に血圧のコントロールです。

         塩分が多くなると、循環血液量が増大し、血圧が上昇し、再発の可能性が高くなる。脳卒中をおこすと味覚も低下し、

         食欲もあまりでないので味は濃くなる傾向が出てきます。そこでおいしい減塩食がポイントになります。

        C肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質食品や野菜、海草などが不足すると、脳卒中は起こりやすくなります。

         血管壁の栄養状態が悪くなり、血管が破れやすく、出血しやすくなるためだろうと考えられています。

        D血中コレステロールは、約100〜220mg/dlの範囲に入るようにします。高すぎれば動脈硬化が進み脳梗塞が

         おきやすくなり、低すぎれば栄養状態が悪くなり脳出血がおきやすくなるからです。調味料で使用する油は、血中

         コレステロール低下作用のある植物油とし、動物油は肉、魚、牛乳などの食品から自然に摂取される量とします。

        E脳卒中の発作を予防したり、再発を防ぐためには、便通を良くしておくことが大切です。食物繊維を多めに。

      食品選びの目安(回復期)

      普通に摂る食品→お粥、肉、魚貝、卵、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、果物、牛乳・乳製品、砂糖、香辛料、菓子

      控える食品→海草、きのこ、コンニャク、油、塩、しょうゆ、味噌、カフェイン、炭酸飲料

      禁止食品→ご飯、パン、めん、アルコール飲料

   安定期の食品

      多めにとる食品→野菜、いも、かぼちゃ、油、

      普通にとる食品→ご飯、パン、めん、お粥、肉、魚介、卵、大豆、海草、きのこ、コンニャク、果物、牛乳、砂糖、酢、香辛料

      控える食品→塩、しょうゆ、味噌、アルコール、カフェイン、炭酸飲料                  戻る