急性膵炎→たんぱく質、脂肪、糖質を消化する酵素などで、消化酵素を分泌する最も重要な臓器が膵臓です。これら酵素

            は、膵臓から膵管を経て、胆汁と同様に十二指腸に分泌され、ここで初めて活性化され、消化酵素として働きます。

            ところが、何らかの原因でたんぱく質や脂肪でできている膵臓内で活性型になり、膵臓自体を自己消化しはじめる  

            ことがある。これが急性膵炎です。原因には胆石、アルコールの過剰摂取、高脂血症、糖尿病、薬物、感染症など

            いろいろあるが、中でも胆石が胆管にはまり込み膵液がうっ滞し、消化酵素が活性化し膵臓に充満してしまう。

            上腹部の激痛が持続的に1〜3日間続き、発熱、悪心、嘔吐、冷や汗、顔面蒼白、頻脈などもおきます。

       治療方法→急性期には厳重に絶食、絶飲します。飲食物により胃液が分泌されると膵臓を刺激する消化ホルモンが働き

           始めるからです。この間、鎮痛剤や酵素の働きを抑える抗酵素剤が使われます。膵臓は活発に代謝が営まれている

           臓器なので、十分な栄養素が必要です。絶食中も点滴により静脈から栄養素を補給します。回復期には流動食、

           粥食、そして常食へと移行して、安定期に入ると退院し、その後は家庭での食事療法が必要になります。

      食事療法のすすめ方

         @経口摂取が可能になると流動食から徐々に固い食事へと移っていくがこの間、脂肪やたんぱく質は制限し、糖質

          中心の食事にします。脂肪とたんぱく質は膵液に含まれているのでさらに摂ると膵液の分泌を亢進させます。

          糖質は膵液以外にも唾液や腸液中の消化酵素によっても分解され、膵液分泌を直接には刺激しません。

         A膵臓は、たんぱく質代謝も活発に行われている臓器です。安定期に入ったら脂肪の少ないたんぱく質を積極的に

          摂るようにします。痛みに対する恐怖感から食欲が落ち栄養状態が悪化し回復が遅れることがあるから。

         B膵液の分泌低下により、全体的に消化力は低下しているので消化のよい、ゆでる、煮る、蒸すなどの加熱料理に

           します。刺身のような生ものも消化のよい調理法です。

         Cアルコールは膵炎を悪化させるので禁止します。カフェイン、炭酸飲料、香辛料などの刺激物は胃液分泌を

           亢進させ、2次的に膵液分泌を促進させます。これらは控えめに摂るようにしましょう。

        食品選びの目安(安定期)

           普通にとる食品→ご飯、パン、めん、肉、魚介(脂身の少ないもの)、大豆・大豆製品、野菜、いも、果物、

                                牛乳・乳製品、砂糖、塩、しょうゆ、味噌、巣、菓子

           控えたい食品→ラーメン、そーめん、卵、海草、きのこ、コンニャク、香辛料、カフェイン、炭酸飲料

           禁止食品→油、アルコール飲料                             戻る