動脈硬化→加齢と共に動脈は弾力性、透明度が失われ内腔にゴミがたまり狭くなりついには硬くひび割れてもろくなる、

            これが動脈硬化です。

       ● 血管壁の特性から3種に分類されます。

         1.アテローム(粥状)硬化:動脈の内幕にコレステロールの沈着がおき、これが次第に中幕のほうへ波及し、それと

             共に内幕、中幕の平滑筋細胞が増殖し、線維化をおこし、さらにすすむと、動脈の内腔に巣状の粥腫(アテローム)

             ができ、次第に石灰化したり、潰瘍ができあがります。このタイプの動脈硬化は比較的大きい血管に発症し、

             最も多いタイプです。

          2.中幕硬化:動脈の3層のうちの中幕層に、石灰化がおきます。アテローム硬化を伴っている場合もあります。

          3.太さ0.2mm以下の細動脈に発生します。細動脈では3層構造が明確でないので動脈全体が変化します。

       ● 症状は発症部位により異なります。

        1.脳動脈硬化:軽いものは一過性の発作、めまい、頭痛、のぼせ、しびれ、視野障害、不眠、などが現れ、中等度以上

                    では半身麻痺、脱力、言語障害などがあります。

          2.冠状動脈硬化:狭心症では胸痛、動悸、息切れ。心筋梗塞では15分以上の痛み、首筋や肩への痛みの放散などが

                    発生します

          3.腎動脈硬化:夜間の頻尿、乏尿、高血圧、むくみ、尿たんぱくなどが見られます。

          4.抹消動脈硬化:足の冷えや、歩行中足が痛くなり立ち止まるなどの症状が現れます。

     治療方法→治療の基本は、病気になった誘因を発見し、それを除去することです。薬物では降圧剤、コレステロール

               低下剤、脱脂質剤などがあります。

         ● 動脈硬化の危険因子

          1.高血圧(最高血圧140mmHg,最低血圧90mmHg以上)

          2.高脂血症(聡コレステロール220mg/dl以上、HDL-コレステロール40mg/dl以下、中性脂肪150mg/dl以上)

          3. 肥満(BMI24以上)

          4.  糖尿病(HbA1C6%以上)

          5. 痛風・高尿酸血症(8.0mg/dl以上)

          6. たばこ       7.ストレス       8.運動不足       9.遺伝子的要因        10.その他

                        これら危険因子が重なれば重なるほど動脈硬化になりやすい。発生する部位による危険因子も異なります。

          脳動脈硬化→高血圧、糖尿病、ストレスなどの影響が大きい。

          冠状動脈硬化→高血圧、高脂血症、たばこ           同上

          抹消動脈硬化→高血圧、たばこ、高脂血症     同上

          腎動脈硬化→高血圧、高尿酸血症          同上

    食事療法のすすめ方

       危険因子を除去する為の食事療法となります。@〜Dまでは食事と関係が深く食事療法で除去できます。

      @高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、痛風などの予防、治療に摂取エネルギーの制限。過食は余分のエネルギーが体脂肪に

       転換され血圧、血中脂質、血糖、尿酸が上昇しやすくなる。肥満が合併する場合は男性1,400K〜1,800kcal、

        女性1,200〜1,600Kcalぐらいへ積極的にエネルギー量を減らさねばなりません。           

      A高血圧が動脈硬化の主因ですので(日本)、欧米では高脂血症、食塩の制限〔1日7g以下)が大切です。 

      B動脈硬化は脂肪摂取量の多い地域に多く見られます。動物性脂肪の摂取量増大は血中コレステロールを上昇させこれが

       誘因となる平均的に見て日本人の脂肪摂取量はもはや上限にきています。

      Cコレステロールの摂取量を減らす。血中コレステロールが高い人は、1日の摂取量を300mg/dl以下にします。

       血中コレステロールを低下させる食品

       ●植物油・・・・・サラダ油、てんぷら油、オリーブ油にコレステロール低下作用があります。

       ●魚油・・・・・青みの魚に多いIPAやDHAは血中コレステロール低下作用と同時に血栓形成の予防もしてくれます。 

       ●きのこ・・・・・しいたけ、えのきだけ、マッシュルームにも同上の働きがあります、食物繊維も豊富。

       ●海草・・・・・わかめ、昆布、モズクも同上の働きがあります。

       ●その他・・・・・大豆・大豆製品や野菜類、果物などにも同働きがある

       コレステロールの多い食品はおいしく、又、良質蛋白質でもあるのでむやみに制限すると蛋白質不足を招くので、頻回に、

       大量に食べることを控える程度にし、あとは血中コレステロールを低下させる食品と一緒に食べてバランスをとります。

      D動脈壁へのコレステロールの沈着を促進する酸化型LDL-コレステロールを防ぐ為に抗酸化作用のある野菜、果物、種実、

       お茶などを摂ります。

      E甘いもの、アルコールは体内で中性脂肪になりやすい性質を持っていて高脂血症や肥満の原因、血糖のコントロールを

       悪くして糖尿病の誘因、尿酸の排泄を悪くして痛風の誘因になったりしますので控えましょう。

      F肉類や魚介類の内臓類は栄養価が高いが一方でコレステロールや尿酸の原因となるプリン体も多く含まれるので

       高脂血症や痛風の心配がある人は、これらを制限します。

      G責任感が強く、忙しく、几帳面で、常にイライラしているような性格の人に多いのでゆとりをもった規則正しい食生活を

                しましょう。

     治療用特殊食品ガイド

     ナトリウムの摂取量を制限の為、減塩、低塩食品を、多価不飽和脂肪酸の割合を高める為に油脂調整食品を用います。

     食品選びの目安

    積極的に摂る食品→海草、きのこ、コンニャク

    多めに摂る食品→青魚、大豆・大豆製品、野菜、いも、かぼちゃ、植物油

    普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、魚貝、果物、牛乳・乳製品・酢、香辛料

    控えたい食品→肉、卵、動物油、塩、醤油、味噌、菓子、アルコール、カフェイン、炭酸飲料      

                                                      戻る