慢性膵炎→正常な膵臓の細胞と炎症を起し徐々に機能を失いつつある細胞、線維化あるいは石灰化し機能を失った細胞など

            が混ざりあって慢性的に炎症が見られる病気です。アルコール常用者に多く日本では1日に日本酒3合以上10年

            ぐらい飲んでいる人に多い。

          胆石症、膵石症、肝炎、胃・十二指腸潰瘍、糖尿病などの病気が原因となることもあります。症状は腹痛、膨満感、

            背部痛などが主で食欲不信、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などが続くこともあります。        

     治療方法→痛み止めの鎮痛剤、膵臓から分泌される酵素の増加が病状を悪化させることもあるので分泌抑制剤も利用する。

          痛みはストレスや心配など神経性のものも原因となることが多く見られ精神安定剤で恐怖感や心配を取り除きます。

            治療には原因を探りそれを除去することが最も重要です。アルコール摂取の中止、胆石や膵石がある場合は手術、

          胃・十二指腸潰瘍や糖尿病がある場合はその治療薬や食事療法を行います。

     食事療法のすすめ方

       @腹痛、背部痛など自覚症状が激しい場合は急性膵炎と同じように膵液の分泌を抑制し、膵臓の安静の為に絶食・絶飲

         を行います。飲食物の摂取で胃液が分泌され、それに刺激されて膵液が分泌され、膵管内の圧力が亢進し、膵液が、

         逆流し膵臓の障害が拡大する。単なる水でも消化管ホルモンが分泌され、胃液は分泌されるから中止します。      

       A自覚症状がやや消失し回復に向かえば流動食、粥食、ご飯へと徐々に移行していきます。流動食はまず口から水分の

         補給をし、少量の水、番茶、砂糖水を先ず飲んで、その後、重湯、くず湯、野菜スープ、澄まし汁、ジュースなどと広げて

         いきます。粥食になればお粥はもちろん、パン、うどんを主食にイモ類、野菜類、果物さらにスキムミルク、卵白、白身魚、

         ささみなど脂肪の少ない蛋白質食品を少しずつ利用していきます。流動食からご飯食への移行時間は個人差があるが、

         一般に1〜2週間をメドにすると良いでしょう。       

       B安定期には膵臓を刺激しないような食事にしますが、膵臓は活発に活動している臓器なので栄養不足にならないよう

        要注意。栄養のバランスの取れた食事をすることです。特に、脂肪の摂り方には注意が必要です。揚げ物、炒め物、

        サラダやドレッシング、さらに肉や魚の脂身は控えめに摂りましょう。膵性糖尿病の場合は糖尿病の低エネルギー食に

        します。              

       C膵液には、脂肪、糖質、蛋白質など、殆どの栄養素の消化酵素が含まれています。従って、慢性膵炎になると、消化

        能力が全体的に低下していると考えられるので、消化の良い食品や調理法を選びます。ゆで、煮る、蒸すなどの加熱調理

        で食べやすくしましょう。       

       D香辛料、香りの強い食品、炭酸飲料、コーヒーなどの刺激物は、胃液の分泌を亢進し、膵液の分泌を刺激するので控えめ

        にしましょう。しかし、食事療法は長期に及ぶので、これらを一切禁止すると、食欲が低下し栄養状態を悪くしてしまいます。

        摂り過ぎに気をつけ、料理をおいしくし、食欲を増加させる程度に使用してください。      

       E消化力が低下しているので、よく噛んで食べれば、少しでも消化を助けることができます。膵液には糖質を分解するアミラー

        ゼという酵素がありますが、これは唾液にも含まれ、よく噛めば、この酵素の働きを助けることになります。消化液の分泌

        は、1日に一定のリズムをもっています。このリズムが乱れないように、1日3回、規則正しく食べることも大切です。

       Fアルコール類はどのような種類でも、膵臓に負担をかけるので禁止します。

   注意点:極端に、しかも、長期に脂肪を制限しすぎると、必須脂肪酸の欠乏やビタミンの吸収が悪くなり、そのことの弊害が

         でてきます。症状が安定したら、サラダ、炒め物などで、1日に大さじ1杯程度の植物油はとるようにしましょう。

         油料理が少なく、刺激物も多く使えないので、料理が単調になりがちですので、おいしい味付け、香り、色などにも

          気をくばり、おいしく食べられる工夫をすることも大切です。

    食品選びの目安

    普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、肉、脂身の少ない魚貝、卵、大豆、大豆製品、果物、牛乳・乳製品、塩、醤油、味噌、酢

     控えたい食品→ラーメン、ソーメン、海草、きのこ、コンニャク、油、砂糖、香辛料、菓子、カフェイン、炭酸飲料

     禁止食品→アルコール飲料                                 戻る