胆石症→肝臓の下にぶら下っている胆のうは肝臓で作られた胆汁を一時貯蓄し、約10倍まで濃縮し、食物が胃から十二脂腸に

         達する頃収縮をおこし、食物に胆汁をふりかける。胆汁には、脂肪の消化吸収を助ける成分と、胆石の素材となるコレス

         テロールやカルシゥム、さらにビリルビンが含まれている。胆石とは胆のうにできた場合を胆のう結石、胆管にできた

         場合を胆管結石といいます。

         胆石はその主成分により、コレステロール系と色素系に分けられ、日本人の70%は前者でビリルビンも含む混合石です。

          一般にコレステロール系石は胆のう内にあり、疝痛発作が起こり易く、ビリルビン系石は胆管内で腹痛、発熱、黄疸を起す。 

     治療方法→病状により1.発作時2.安定期3.手術療法などに分かれる。

       1.痛みに対して鎮痛剤が用いられます。絶食にして静脈点滴で栄養補給をし、胆汁の出方をよくするために利胆剤や

          消化剤、便通調整剤が用いられ、症状の回復に従って、流動食から粥食、そして普通食へと移行していきます。         

        2.発作を起さない為の食事療法が中心となり、これに、胆石を排出する作用のある催胆剤や利胆剤、さらに胆石を溶かす

          胆石溶解剤が用いられるが、これらの効果は薄い。

        3.次のような場合に、胆のう摘出手術が適応されます。

         ●激しい痛みがあり、胆のうが破れたり腹膜炎を起こす可能性がある場合。

         ●胆のう炎、胆管炎の合併の恐れがある場合。

         ●胆石が胆管につまり、黄疸が取れない場合。

   食事療法のすすめ方

      1度できてしまった胆石を食事療法で溶かしたり、除去することはできません。食事療法の目的は、蛋白質や脂肪が少ない

     古典的な日本食や、高脂肪の欧米食に偏らないで胆石を予防すること。疼痛発作を起させない再発させないこと。食生活に

     気をつければ沈黙の石といわれ、一生発作が起きない人もいます。

    @発作時は悪心、嘔吐で食べられないので点滴で栄養補給します。症状が落ち着くにつれ流動食、粥食にします。

    A脂肪を多く摂ると胆汁は脂肪の消化を助けるために、胆のうは収縮を活発にします。急性期には脂肪、脂料理を制限します。

      安定したら脂肪も厳禁から控える程度にします。これは植物油に体内で合成できない必須脂肪酸が含まれるから、また、胆汁

      の排泄を促し、胆のうで胆汁のうっ滞を避けるためにも適当な油を摂ることが必要です。1日に大さじ1杯程度。

    Bコレステロールはある程度必要ですが摂り過ぎはコレステロール系結石の原因になります。これは胆汁中のコレステロール

      濃度が異常に高くなり、コレステロール、胆汁酸とレシチンのバランスが崩れると、胆汁酸とレシチンの油を溶かす役割が

      おいつかなくなり、コレステロールの結晶ができてくるわけです。

    C食物繊維はコレステロールの便への排泄を促し、血中コレステロール濃度を低下させる、便秘は腸管内の圧力を上昇させ胆石

      発作の原因になる。近年、日本人にコレステロール系結石が多いのは食事の欧米化で食物繊維の摂取量の低下が原因。

      玄米、米ぬか、胚芽米、大麦、コーンフレーク、オートミール、大豆、納豆、おから、野菜、果物、海草などに多く含まれる。

     D何時もバランスの摂れた食事が決められた時間に十二指腸を通過すれば、胆汁の内容は一定を保ち、リズムある収縮も

      おこり、胆石の生成や再発を予防することができる。

     Eアルコール飲料、カフェイン飲料、炭酸飲料、香辛料はいずれも胃液の分泌を亢進し、胃液はさらに胆のうの収縮を促します。

      脂を溶かす役割がおいつかなくなりコレステロールの結晶ができてくる。

    食品選びの目安

   多めに摂る食品→上記食物繊維を多く含む食品

   普通に摂る食品→ご飯、パン、脂身の少ない肉、魚貝、牛乳・乳製品、砂糖、塩、醤油、味噌

   控えるべき食品→卵、油、香辛料、菓子、アルコール、カフェイン、炭酸飲料              戻る