慢性肝炎→6ヶ月以上肝炎の状態が続いた場合に慢性肝炎といい、急性肝炎の約10%が慢性に移行します。主にB,C,D,G型

          のウイルスが慢性に移行する。A型は慢性化することはなく、B型は殆どが乳幼児期に母親から感染し保菌者となり

          成長に伴って免疫反応がおこり発症します。C型は輸血後に、その相当数が慢性化します。慢性肝炎の安定期には

          殆ど自覚症状がない。肝細胞は再生能力が優れていて、そのため治療をおこたったり、病気の発見が遅れたりします。

          慢性肝炎を繰り返していくうちに肝細胞は線維化がすすみ、肝臓全体が固くなり、働きも低下していき、いずれは肝硬変

          へと悪化していきます。その為、活動期には出来るだけ早く、非活動性の状態に戻し、肝硬変や肝がんへの進展を阻止

          することが治療になります。

     治療方法→憎悪期には副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤が用いられ、安定期には肝庇護剤や総合ビタミン剤、健胃整腸剤

            などが用いられるが、いずれも補助的効果しかありません。治療の中心は安静を保って、各種栄養素をバランスよく

              積極的に摂り炎症が治まり、障害が回復するのを待つことになります。

   食事療法のすすめ方

      @適正な摂取エネルギーで。1日に必要なエネルギーが不足するとグリコーゲンや体蛋白質の分解が亢進し、摂りすぎると

        肝臓内で中性脂肪の合成が亢進し、脂肪沈着がおきます。いずれも肝機能の低下を招きます。慢性肝炎では合併症

        として糖尿病が発病しやすく糖質を処理する能力が低下します。この点からも食べ過ぎないように、血糖が高い傾向に

        あればエネルギーを減らす。

      A良質の蛋白質を十分摂取する。憎悪期には肝細胞の破壊が起こっているので60g/1日以内に抑え、安定期に入れば80〜

         120g/1日に増やす。動物性と植物性蛋白質をバランスよく摂ります。      

      B黄疸が出現し、胆汁の分泌が減少している場合は、脂肪の消化が悪くなるので、脂肪の摂取量を減らします。それ以外は

         普通に。

      C糖質には、でんぷん質と砂糖、果糖があるがいずれも肝臓へのエネルギー源になります。主食や間食はしっかり食べる

         ようにします。

      Dいろいろの食品、牛乳・乳製品、肉類、レバー、緑黄色野菜、果物などまんべんなく食べビタミンやミネラルを積極的に

         摂りましょう。

      E慢性肝炎では食欲不振、腹痛など消火器症状が出ることがあるので食べやすく、消化の良い食品や調理法を選びましょう。

    注意点:食事療法は長期になるので時に食事管理が甘くなり食べ過ぎ→肥満は脂肪肝の原因になり回復を遅らせるので注意

           しましょう。蛋白質、ビタミン、ミネラルが多い経腸栄養剤(農耕流動食)、高淡白食品を選びます。

     食品選びの目安       

    多めに摂る食品→肉、魚介類、卵、大豆、大豆製品、緑黄色野菜、牛乳・乳製品、砂糖

    普通に摂る食品→ご飯、パン、めん、野菜、いも、かぼちゃ、海草、きのこ、コンニャク、果物、油、塩、醤油、味噌、酢、

                   香辛料、菓子

    控えたい食品→カフェイン、炭酸飲料

    禁止食品→アルコール                               戻る