保健機能食品

保健機能用食品の許可並びに安全性について


食生活の乱れがもたらす栄養状態の低下は、生活習慣病の一因ともいわれることから、健康意識の高い人々の間では、食生活への関心がますます高まっています。

近年、簡単に栄養補給を可能にする食品や保健機能を有する食品の登場に伴い、適切な摂取によって健康の維持増進に寄与するものの、不適切な摂取によって

健康危害(医薬品との誤認や過剰摂取による悪影響など)の生じる可能性が懸念されるようになってきました。

こうしたなか、食品成分や食品機能に関する適切な情報を提供し、消費者自らが安心して状況に応じた食品の選択ができるシステムを作ることが不可欠と考えられるようになり、

2001年保健機能食品制度を施行することになりました。この制度の導入により、それまで医薬品として規制されてきたビタミンやミネラルなどの成分、カプセルや錠剤などの形態

が「食品」として自由に流通するようになりました。

✽保健機能食品制度・・・・・従来、製造・販売されていた「いわゆる健康食品」のうち、一定の条件を満たした食品について、「保健機能食品」と称することを認める制度。

許可の必要性や食品としての目的や機能の違いによって「特定保健用食品」と「栄養機能食品」の2つに分類されます。

❂特定保健用食品は、身体の生理学的機能や生物学的活動に影響を与える保健機能成分を含み、その摂取により特定の保健の目的が期待できる食品のこと。

 この食品の販売には、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性に等に関する国の審査を受け、許可(承認)を得なければなりません。

✤特定保健用食品としての許可要件

①食生活の改善が図られ、健康の維持増進に寄与することが期待できるものであること。

②食品または関与成分について、保健の用途の根拠が医学的、栄養学的に明らかにされていること。

③食品または関与成分についての適切な摂取量が医学的、栄養学的に設定できること。

④食品または関与成分が、添付資料等からみて安全なものであること。

⑤関与成分について、次の事項が明らかにされていること。ただし、合理的理由がある場合は、この限りでない。

  ∘物理学的、化学的および生物学的性状並びにその試験方法          ∘定性および定量試験方法

⑥同種の食品が一般に含有している栄養成分の組成を著しく損なったものでないこと。

⑦まれにしか食されないものでなく、日常に食される食品であること。

⑧食品または関与成分が「医薬品の範囲に関する基準」「専ら医薬品として使用される成分本質リスト」に含まれないもの。

✤保健の用途の表示範囲

∗容易に測定可能な体調の指標の維持に適するまたは改善するのに役立つ旨

例:∘血圧を正常に保つことを助ける食品です     ∘骨密度を高める働きのある食品です     ∘コレステロールの吸収を抑える働きのある食品です

∗身体の生理機能、組織機能の良好な維持に適するまたは改善するのに役立つ旨

例:∘お通じを良好にする食品です     ∘歯の脱灰を抑え、再石灰化を増強する食品です     ∘カルシウムが骨になるのを助ける骨蛋白質の働きを高める食品です

∗身体の状態を本人が自覚でき、一時的であって継続的、慢性的でない体調の変化の改善に役立つ旨

例:∘体脂肪が気になる方に適する食品です     ∘血糖値が気になる方に適する食品です     ∘骨の健康が気になる方に適する食品です 

∗認められない表示の例

例:∘高血圧を改善する働きのある食品です(医薬品と誤解される表現)     ∘身体の老化を防止する食品です(科学的根拠の不明な表現)

❂栄養機能食品は、身体の健全な成長、発達、健康の維持に必要な栄養成分の補給・補完を目的とした食品のこと。

 国が定めた規格基準(1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量の上限値・下限値)に適合すれば国などへの許可申請や届け出の必要はなく、

 栄養機能食品と称して製造・販売することができます。栄養機能表示をする場合には、それぞれに対応する注意喚起表示もしなければなりません。

 安全性を考慮して、栄養成分の適切な補給・補完ができるように規格基準は設定されています。