保健機能食品

杜仲葉配糖体

ペプチド

血圧とは、心臓が収縮して血液を動脈に送り出す時の圧力であり、その制御は、血管の弾力性、末梢血管の抵抗性、血液量、血液の粘性、自律神経系の作用によって、

行われており、通常は一定の値になるようコントロールされています。約90%を占める本態性高血圧は、生活習慣病の罹患と関連が深く、遺伝(脳卒中体質、高血圧の家系)

・本質的因子、生活習慣(食生活やストレスの有無)、生活環境(気温)が複雑に絡み合って影響され、心拍出量と末梢血管抵抗の調節機構が乱れることにより生じる。

食塩の多い食生活は、ナトリウムが水分と一緒に吸収され、細胞外液を増大させる結果、血液量を増加させ血圧を上昇させます。交感神経活動の亢進も血圧を上げます。

これは心筋の収縮力と心拍数が亢進し、かつレニンーアンギオテンシンーアルドステロン系の賦活により産生されたアンギオテンシンⅡは血管の収縮・肥厚や、

腎臓でのナトリウム再吸収の作用があり、血圧の上昇に深い関係があります。高血圧が続くと脳血管疾患、心疾患、腎不全などを引き起こします。

高血圧は食塩過剰摂取、肥満、糖尿病、アルコール摂取、禁煙、運動、ストレスなどの生活習慣と密接に関連しているので生活指導、栄養指導が重要になります。

✦血圧の調整をする食品

∘健康茶の杜仲(トチュウ)葉配糖体(ゲニポシド酸)は、副交感神経を刺激することにより、末梢の動脈の筋肉を弛緩させ、血管を広げることで血圧降下作用を示します。

∘牛乳、かつお節、いわしのタンパク質は、消化酵素で分解されることにより多数のペプチドを生成します。これらペプチドのうちカゼインドペプチド(清涼飲料水)、

かつお節オリゴペプチド(粉末味噌汁・スープ)、ラクトトリペプチド(乳酸菌飲料)、サ―デンペプチド(清涼飲料水)にはアンギオテンシン変換酵素(ACE)の活性を阻害させる

アンギオテンシンⅡの産生を低下させ、血圧降下作用を示します。またACE阻害によりブラジキニンの分解を防ぎ血圧降下作用の持続も期待されています。

上記配糖体とペプチドは特定保健用食品ンとして販売されています。両者穏やかな血圧降下作用を持っています。ペプチドは長期摂取で咳が出ることがあるので医師と

相談する必要があります。またこれらの機能性成分の効果は高血圧治療薬を超えるものではなく、それとの相互作用の可能性があることに注意を向ける必要があります。

「血圧の調整」という健康効果は、とくに中高年の健康の維持・増進、疾病の予防・悪化防止に密接に関係しているものです。血圧調整食品で快適な生活を送りましょう。



植物ステロ―ル

昨今のダイエットブームといった時流に適合し脂質関連の保健機能食品がブームに拍車をかけています。特定保健用食品712品目中半数の整腸に関するものに次いで

多いのがコレステロールの吸収・代謝を調整する食品です。心疾患の重要な危険因子である高血圧・高脂血症の増加は,脂肪が多い食事の摂取、不規則な生活や

運動不足などの生活習慣の乱れが原因として挙げられます。 

 ✤コレステロールの吸収・代謝調整に関与する成分とその特徴

✦大豆タンパク質・・・・・①腸管で食品中のコレステロー(ch)と結合し、体外へ排泄 ②血管から肝臓へのch運搬促進 ③胆汁酸の腸肝循環阻害により体内のch消費促進

大豆タンパク質の血中コレステロール低下作用は、正常値の血中脂質保有者より高コレステロール血症の患者や肥満者において顕著である。大豆タンパク質のアミノ酸

組成もしくは共存するサポニン、イソフラボン、フィチン酸などの構成成分のバランスそのものが作用機序と考えられ、また、体脂肪の代謝を促進して中性脂肪も低減する。

✦リン脂質結合大豆ペプチド・・・・・上記大豆タンパク質と同様の作用 /(注意喚起表示)多量摂取の場合や体調により、お腹が緩くなることがある。

✦低分子アルギン酸ナトリウム・・・・・海藻(昆布)に多く含まれる水溶性植物繊維、大豆タンパク質の①と③と同じ働きがある。 /大豆ペプチドと同じ表示

高粘性が、一緒に摂取されたコレステロールとの吸着を容易にし、そのまま体外に排泄することで、腸管でのコレステロール吸収を妨げていると考えられる。

また、小腸で胆汁酸と結合して、肝臓に戻らないように防いで、胆汁酸の生成のため血中のコレステロールの利用を高めていることも推察されます。

✦植物ステロ―ル・・・・・植物油にも含まれる体内で吸収されにくい成分 /脂溶性ビタミンの吸収抑制の可能性あり、果物や野菜と共に摂取する旨の注意喚起表示あり。

✦キトサン・・・・・カニやエビの殻に含まれるキチンのアルカリ処理により得られる動物性食物繊維 /体質によって便秘を招く可能性、他の栄養素を阻害する可能性もある。

✦サイリウム種皮由来の食物繊維・・・・・水溶性・不溶性食物繊維でコレステロール低下作用あり /体質によって便秘を招く可能性、鉄吸収を阻害する可能性もある。

これらの食品を摂取してさえいれば脂肪の吸収が抑えられ、血中コレステロールが低下して健康の維持増進が図られると思い、いつもより倍以上食べてしまう危険性に

注目しなければなりません。コレステロールの低下には、食事からの脂質摂取自体の問題や肥満など体質的な問題、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスの有無、食生活の

あり方など生活習慣の改善をまず行うことが肝要で、その効果を最大限引き出すためにこれらの食品を有効に利用することが求められます。


大豆抽出物