ボケになりやすい人                                                                                
なりにくい人
          

 

          
    

  

  

 

 

 

  ✤ボケ予防10か条

    ✦塩分と動物性脂肪を控えたバランスの良い食事を→通常10g以下の食塩摂取が良いとされています。高血圧の人は6gを大まかな目安として、また、蛋白尿を認める

  人は6g以下にしましょう。日常摂る食事中に含まれている食塩はだいたい6gです。従って、味噌汁(一杯中に2g)を薄味にして、醤油量(通常15g中2.7g)、味付けによる

  食塩の量(通常3g)を半分以下にすれば、ほぼ10g前後になります。日本人のばいい、1日の食塩を摂る量の差は味噌汁の量によるといわれています。薄味にして、

  具の多い味噌汁にしましょう。その他、塩分の多い焼き魚、煮物、漬物、佃煮等の食べ過ぎに気をつけましょう。

  食事中のコレテロールは出来るだけ少なくし、脂肪としては1日20〜30gまでに制限し、動物性脂肪を減らし、リノール酸を多く含む植物性脂肪を多く摂る事を心掛けましょう。

  例えば、バターの代わりに植物性マーガリにする。また、糖質の多い食事を摂ることにより、脂肪中の中性脂肪が増加してきます。従って脂肪だけでなく糖質の制限も必要です。

  1日の摂取総カロリーの増加は肥満の原因となります。仕事内容にもよるが、通常は体重1kg当たり25〜30kcalとして、1500〜1800kcalが一応の目安となります。

  高齢者も老化にうち勝つ活動力を維持するためには、良質の蛋白質は多く摂るべきです。もちろん食物繊維、ビタミン、ミネラルの摂取にも心掛けなくてはいけません。

  そのためには野菜、海草を摂りましょう。いずれにしても、食塩、動物性脂肪は少なくしても、他はバランスのちれた食事をしましょう。

  ✦適度に運動を行い足腰を丈夫に→歩くには、脳のいろいろな場所の機能を使うので、歩くことによって脳のいろいろな領域が刺激され、脳の代謝と循環が活発になります。

  日常生活動作の障害と知的機能の低下との間には密接な関係がみられます。歩行が困難になると知的機能が低下し、逆に知的機能が低下すると運動機能が低下する

  という悪循環が見られるのです。寝たきりとボケは、人の最も人らしい機能を奪うとともに、お互いに密接な関連を持っているのです。このために、年をとっても歩くことに努め

  寝たきりにならないように気を付けることが、ボケ予防のために重要です。正しい姿勢で、転倒しないように焦らずに歩く、中年までは少し速足に歩くのが良い運動とされて

  いるが、老年者では急がずに自分のペースで無理せずに歩くのが良いでしょう。歩くとともに、適度な全身運動をすることも大切です。運動は筋肉や頭に適度な刺激を

  与えてくれるのみならず、骨を丈夫にし、血管の動脈硬化を予防する効果もあります。また、歩行で足腰を丈夫にするとともに、手を良く使うことも大切です。

  人の手は複雑な巧緻運動をすることができます。この機能を衰えさせないようによく使うことは、脳の機能を活発にするためにも重要です。料理を作る、日記をつける、

  楽器を奏でる、絵を描くなどは、手を使うとともに頭を多面的に使うことになるので、ボケ予防のために一層効果的です。

  ✦深酒とタバコはやめて規則正しい生活を→生まれて以来500kgのアルコールを飲んだ場合、ウェルニッケ脳症や肝障害による脳機能異常を起こし、ボケと呼ばれる状態

  (アルコール性痴呆)になることが多い。その場合、ビタミンや蛋白質を食事から十分摂取していない人がボケやすいことはよく知られています。日本酒3合/日以上の人では

  3合以下の人に比べ有意に脳血管性痴呆になりやすいと言われている。アルツハイマー病の頻度と深酒の有意な関係は認められていないが、3合以上の飲酒は、アルツハイマー病に

  なりやすい傾向がある。喫煙は脳血管性痴呆の危険因子とされているが、その程度は深酒より低い。喫煙は心筋梗塞の危険因子とされているが、脳梗塞は心筋梗塞ほど

  強い関係はない。アルツハイマー病に対して、ヨーロッパの研究では、喫煙者の方が非喫煙者よりアルツハイマー病になる危険が少ないとしています。酒やタバコによる

  ボケは、一朝一夕に起こるものではないので、酒やタバコをやめて規則正しい生活を送らなければならないのは、老齢になる前の人たちです。老齢になって動脈硬化や

  脳委縮が起こってしまった人は、くよくよせず明るい生活を送るのが良いのでは?但し、深酒は脱水や転倒を起こす機会を増し、直接脳梗塞や硬膜下血腫の引き金となりかねない。 

  ✦生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を→動脈硬化は、脳、心臓、その他を問わず、生活の習慣(高血圧、高コレステロール血症、肥満など)に基ずく

  生活習慣病といえるものです。従って生活上のちょっとした心掛けをするか、しないかにより後に大きな影響をもたらします。ゆえに、若い時から良い習慣をつけておきましょう。

  脳の動脈硬化には血圧が大きい影響を与えるが、最小血圧が高いことが最大血圧より大きい影響を与える。動脈硬化はいずれの臓器でも若い時から徐々に出現し始めており、

  若い時からこれの進展を抑えることが望まれる。その為には早期発見が大切です。現在、全国の自治体や職場での定期検診、高齢者検診などで病気を早く見つけることです。

  早く手を打てばそれだけ能率が良いことになります。肥満は高血圧と並び、生活習慣病の代表的なものです。肥満は体質もあるが、摂生はこれを乗り越え望ましい状態へ導きます。

  まず標準体重を割り出し、これに近ずくように努力して、カロリーの摂り過ぎのみでなく、運動不足も関係するので、運動を行うことです。

  ✦転倒に気をつけよう・頭の打撲はボケを招く→アルツハイマー病の危険因子として、第一番に挙げられるのは頭部外傷の既往です。脳震盪のうしんとうのような組織に損傷のないものや、

  脳挫傷のうざしょうのように組織に損傷を与えるものもあり、また、意識消失があった場合とない場合など、重症度にはいろいろあります。もう1つは“拳闘家痴呆”という

  反復して頭部に外傷を受けたために拳闘家に出現する痴呆のことで、アルツハイマー病の脳の変化として、老人斑及びアルツハイマー原線維変化というものが出現し、

  これが診断の基準となっています。拳闘家とくにノックアウトの例で、年が若くても、これらアルツハイマー病と同じ変化が出現することが観察されている。

  転倒に際し、出来るだけ頭部を打たないように身をかわすなど、機敏に反応できるように普段から鍛えておくことが大切です。必要に応じて早めに杖を使うことも良いことです。

  ✦興味と好奇心を持つように→記憶するには、情報の登録がまず行われます。この際には注意の集中と持続が必要となり、注意が散漫になっていると、新しいことを見聞しても

  いわば上の空という状態で、情報が神経細胞に正確に入ってこないことになります。そして情報の登録が正しく行われなければ判断も適切に行われないのでボケの発症に

  つながります。興味というのは、楽しい、面白いと思うことが背景にあります。また好奇心は未知のものを知りたい、或いは探りたいという意欲があります。そして両者は

  前向きの積極的な注意の持続を必要とします。従って、自分のライフスタイルに興味と好奇心を持っていることはボケの防止につながるのです。私達の心の体験として、

  没頭体験と見通し体験があります。前者は1つのことに熱中していく体験で、新しいことを習得するときに経験します。後者は、自分の現在の作業や行為がどのような結果を

  生むのかを推測するもので、自分を客観視して、必要ならば軌道の修正を行います。若い時は没頭体験が多く、高齢期には少なくなります。しかし、見通しばかりで没頭

  が無くなるのは興味と好奇心がなくなることなので考えものです。趣味やボランテイア活動、或いは社会参加などは脳の活性化につながリ、ボケの予防に大切な役割を果たします。

  ✦考えをまとめて表現する習慣を→少しでも脳の衰えを防ぐには、積極的に頭を使うことが必要です。しかし、ただ漫然と頭を使うのでは、あまり脳の刺激にならず、活性化しません。

  TVや映画を見てその内容や感想、批評を自分で考え、まとめて表現することが、あれこれと頭を使うことになり、脳の活性化に役立つのです。書物を読んで考えをまとめることは、

  さらに良いことです。仕事を離れ、趣味として短歌や俳句、また将棋や碁も頭を使うので活性化に役立ちます。ボケの予防には日頃から何事も考え、それをまとめて表現する

  習慣を身に付けておくことが大切です。毎日日記を書く、親せきや友人に自分の近況を手紙に書く、読書の後の感想を書くなどは誰にでも出来るボケ予防の1つです。

  ✦細やかな気配りをした良い付き合いを→相手の心に沿い細かい点まで優しい心ずかいをして、情緒的な緩やかな信頼と平和な人間関係を持つことは、安心・安住の生き方

  に最も必要です。そうでなく、自分本位で一方的、頑固で偏屈な態度での人への対応は、上下的な力関係の厳しい対人関係となり、対立的な支配・服従のような中で、

  極端化すると独善や孤独となり、不安・不満・不信が多く、和やかな人間関係を失いやすくなります。これによる心の困惑・混乱は、生き生きとした自主的な生き方を失わせ、

  知的な人柄や活動の減弱、まとまりを欠き、痴呆化を促進したりします。生きる頼りの拠り所、特にその人との付き合いは、好ましい人間性をはぐくみ、自由に知的能力を

  発揮できてボケに対抗する健全な精神生活が維持できます。

  ✦いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに→気持が老け込むと、何をするのも億劫になりがちです。そうなると、外出するのも面倒になり、つい、家に閉じこもって、愚痴ばかり

  言っている、ということになりかねません。生き生きとした感じがなくなります。これでは若い人達も敬遠して近寄ってきません。心をいつも若々しく保つためには、いつでも考えを

  柔軟に持つことです。何かにこだわってくよくよ悩むことは、ほどほどにして、生き生きとした態度や表情は、魅力的なものにします。身だしなみにも気を付けておしゃれも

  必要です。ユーモアの心も忘れずに、楽しい時には、遠慮することはありません。鼻歌の一つでも歌ってみましょう。ボケはこのような心にもっとも近ずきにくいものです。

  ✦くよくよしないで明るい気分で生活を→人との付き合いで起る些細なトラブルや気持ちの行き違い、毎日の出来事にとらわれていつまでもくよくよと考え込まないこと。

  ストレスをため込まずに現実的にう物事を処理していく心構えが大切です。気分の落ち込むうつ病は、感情の病気です。ボケとは全く違った心の病ですが、年をとってからの

  うつ病は、気力の低下、注意力の衰えのために頭の回転が遅くなったり、物忘れがひどくなるので、一見して痴呆様の症状になることがあります。これは真の痴呆ではありません。

  うつ病が治れば、また正常に戻ります。しかし、何度もうつ病を繰り返していると、高齢になるほど脳の神経細胞は障害を受け易いので、やがて本物の痴呆になりかねません。

  高齢者では近親者との死別や定年による退職、、身体の健康を失うなど、喪失体験が続いて起ることが多く、これらを契機にしてうつ病や気分の落ち込みを起こしやすいのです。

  うつ病は身体の免疫機能を低下させ、気力の低下や食欲の低下を伴うので、体力も消耗して寝たきり状態になることがあります。寝たきり状態はボケに通ずる近道です。

  何よりも大切なことは、普段から明るい気持ちで過ごすことに努めて、心の健康を高めることは、ボケの予防に大切なことです。