中高年の為の正しい検査値の読み方

  ✦動脈血液ガス分析(PaO、PaCO、動脈血pH,血漿HCO3-濃度)

  ✶関係する主な病気

  ✢動脈血漿素分圧((PaO)

  高値:間質性肺炎、肺塞栓症、喘息重責発作、尿毒症、髄膜炎、脳炎

  低値:脳出血、原発性肺胞低換気症侯群、筋委縮性側索硬化症、重症筋無力症、進行性筋ジストロフィー

  ✢動脈血2酸化炭素分夏(PaCo2)

  高値:慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫、肺炎、肺癌

  低値:間質性肺炎、肺梗塞、肺水腫、髄膜炎、脳炎、脳血管障害

  ✢動脈血pH

  高値:過換気症候群、嘔吐、脱水、低K血症、利尿剤投与、胃液の吸引

  低値:肺気腫、慢性気管支炎、肺繊維症、尿毒症、下痢

  ✢血漿HCO3-濃度(重炭酸イオン濃度)

  高値:嘔吐、低K血症、脱水、原発性アルデステロン症、炭酸水素ナトリウム投与、利尿剤投与

  低値;下痢、腎尿細管性アシドーシス、高K血症

  ✶どんな検査?・・・動脈血中の酸素濃度や炭酸ガス濃度などを測定するもので、主に呼吸不全の患者のの診断などに使われる検査です。

  以下の4項目の測定結果を中心に総合的に診断していきます。

  ✢動脈血酸素分圧・・・人間の体の細胞は常に酸素(O2)消費していて、その酸素を届けているのが血液ですが、血液は酸素を肺で仕入れます。動脈血酸素分圧(Pa02)は、

  肺におけるこの酸素ガスの交換の状態を示す指標になります。急性・慢性の呼吸不全における診断・治療に必須の検査です。検査値は、加齢により減少の傾向が見られる。

  ✢動脈血2酸化炭素分圧・・・人体の細胞は水と2酸化炭素(CO2)を排泄していて、その2酸化炭素を血液が回収して回り、肺へ戻ってきて吐き出し、更に呼吸によって

  2酸化炭素は体の外へ排泄されます。この肺での血液の2酸化炭素の吐き出し作業の状況を知る指標となるのが動脈血2酸化炭素分圧(PaCO2)です。呼吸困難、過換気

  症候群の診断のほか、人工呼吸器の換気条件の設定・評価などにも使われます。数値は、加齢により上昇傾向が見られます。

  ✢動脈血pH・・・動脈血pHは、体内の酸と塩基(アルカリ)のバランス状態を示す指標です。酸塩基平衡に異常が起きた時、例えば呼吸不全、ショック、循環不全などの

  症状が見られた時には不可欠な検査です。

  ✢血漿HCO-濃度・・・血漿中のHCO3-(重炭酸イオン)の濃度は、肺での2酸化炭素の排出と、腎臓での水素イオン(H+)の排出の影響を受けています。

  HCO-の濃度を計測することで、この2つの排出状況を推し量ろうとする検査です。動脈血pHと同様、体内の酸と塩のバランス異常が疑われた際などに使われます。