ボケになりやすい人                                                                        
なりにくい人
     
          

 

          

                         
            

  

  

 

 

 

     ✲ボケの初期症状→いろいろ症例によりまちまちだが、ほぼ共通して認められるもの

  @忘れっぽさ:これは、度々経験されるもので、家族等が最初に気付きます。忘れっぽさも断片的なことが多いため、年のせいなどと考えられやすいものです。

  特に、最近のことを忘れる形が多いのです。また物を覚える能力(記銘力)の障害も目立ってきます。

  A妄想

  ✦被害妄想:これは、時には、忘れっぽさ以前に気付かれることが稀ではありません。最も多いのは、財布を盗まれたなどの妄想が度々経験されます。時には警察に

  訴えるなどまで進展する人もおります。ボケの初期症状であることを知らないと、不快なことになります。如何にも、家族の誰かが盗んだと言わんばかりの態度をとることから

  嫁、しゅうとの場合は、人間関係にヒビが入りかねません。対応は、安い財布をたくさん買っておき、あちこちに置く、或いは財布に紐をつけて身につけておくなどです。

    ✦嫉妬妄想:被害妄想に次いで多いのはこれです。配偶者が不倫をしているという妄想です。

  Bうつ状態:ボケの初期に、うつ状態となることも度々見られ、理由もなく沈む状態です。これを仮性痴呆とも言い、一般のうつ状態やうつ病も少なくないので、区別が必要です。

  C不精になる:きれい好きの人が急にだらしなくなったり、不精になることがボケの初期に見られます。そ1つとして、風呂が嫌いになる。身なりが無頓着となり、化粧もしなくなる。

  D外出を嫌がる:外出好きの人が外出したがらなくなったら、要注意です。天気が良いのに雨戸を閉めて寝ているとかです。

  ✲ボケ予測法→健常者で、しばしば出現、或いは、ボケのごく初期に経験されるものです。

  質問項目 点数
1 同じ話を無意識に繰り返す

   点

2 知っている人の名前が思い出せない

   点

3 物のしまい場所を忘れる    点
4 漢字を忘れる    点
5 今、しようとしていることを忘れる    点
6 器具の説明書を読むのを面倒がる    点
7 理由もないのに気が塞ぐ    点
8 身だしなみに無関心である    点
9 外出を億劫がる    点
10 物(財布など)が見当たらないことを他人のせいにする    点

合計

   点
    <採点法>殆どない 0点   時々ある 1点   頻繁にある 2点

   <評価>0〜8点 正常   9〜13点 要注意   14〜20点 病的(ボ絵けの始まり?)

         8点以下 今のところボケの心配はありません

         9点以上は、要注意ですので、専門医(精神科・神経内科)を訪ね、神経系を

         はじめとする全身的な診察、検査を受けてみることです。

   老年になると、脳の委縮に伴い、記銘力・記憶力低下が出現します。正常老化による記銘力、

   記憶力低下と痴呆の初期によるそれとは明確に区別することは困難です。正常老化による

   記憶力障害は、まず人名、地名などの固有名詞が特に忘れやすく、時にふっと想い出す。

     顔は思い出せるが、名前が出てこない。しかし、関係のない時、ふっと出てくる。

   物を置いた場所は忘れるが、特に他人に頼んで探すほどではない、などです。

    このような症例は3年経過後も90%はボケに進展しなかったという報告、また正常老化による記憶力障害は、薬物療法により改善されるとの報告もある。

  ✤ボケの危険因子→それがあるために、ない人に比べボケになりやすいものをいいます。

  1.脳血管性痴呆の危険因子

  ✶高血圧→男女を問わず、高血圧は、脳梗塞、脳出血の危険因子であり、特に脳出血は、高血圧例に多く見られます。一方、脳梗塞は、必ずしも血圧が高い場合とは限りません。

  

    大きい脳梗塞、中等大脳梗塞、多発性脳梗塞に分け、大きい脳出血、中等大脳出血及び脳血管障害

  を認めなかった正常脳群に分け、生前の高血圧の頻度を見たものです。  

  脳血管障害を認めなかった群を正常脳群として、生前の高血圧の存在は46.3%でした。

  中等度以上に大きい、多発性を問わず、脳梗塞群では69.9〜79.2%に、高血圧が存在しておりました。

  脳出血群では、中等度以上の大きさに73.3〜84.2%に、高血圧が見られました。

  高血圧の存在は脳梗塞、脳出血の出現に大きい役割をしていることが明らかです。最大の危険因子なのです。

  

    脳血管障害の直接の原因となる、脳動脈硬化と高血圧及び血清総コレステロールとの関係

  それぞれの群における脳動脈硬化中等度以上の例の頻度を示します。最大血圧・最小血圧が高くなるに

  つれて、脳動脈硬化の中等度以上の例が増加している。最大血圧よりも最小血圧の高いことが、

  より強く脳動脈硬化を促進するといえます。一方、血清コレステロールについても、その値の大きい方が、

  脳動脈硬化を促進するが、高血圧ほど大きい役割でない。

 

  

  心臓の筋肉を養う冠動脈の硬化と高血圧、血清コレステロールとの関係

  脳動脈の場合と同じく、最大血圧、最小血圧の高い群ほど、また、血清コレステロールの高いほど

  冠動脈硬化中等以上の例が増加するが、血清コレステロールの方が、高血圧に比べグラフの上がり方

  が急峻です。つまり、冠動脈硬化には、最大血圧、最小血圧の高いこと、血清コレステロールの多いことが

  影響を与えるが、血清コレステロールが、最も強い影響を与えるといえる。