おいしく食べて 
 酢で健康

  

  疲労回復やミネラルの吸収促進、抗菌作用など様々な健康効果を持つことで知られる酢。酢が健康に良いとされるのは、独特の酸っぱさの基「酢酸」によるもので、

  米酢、黒酢、穀物酢、りんご酢、ワインビネガーなどにもたっぷりと含まれています。この酢酸が、メタボの予防や改善に役立つという健康効果が確認されています。

  メタボリックシンドロームはお腹周りが男性は85cm、女性は90cmを超え、さらに血圧や血中脂質、空腹時血糖などに異常がある場合で、お腹周りのサイズに加えて

  1項目の数値が多ければ予備軍と呼ばれ、2項目に異常があればメタボリックシンドロームと診断されます。薬を飲む前に生活習慣、特に食生活を改善することが大切

  ですが、このとき強力な助っ人になってくれるのがお酢に含まれる酢酸です。

  ✲高めの血圧を下げる→軽症の高血圧(最高血圧152mmHg、最低血圧が平均90mmHg)という男女に毎日(朝食事)15㎖以上のお酢を8週間摂取してもらう研究で、

  飲み始めて4〜6週間くらいで血圧の低下が認められ、血圧の正常な方は、血圧を下げないことがわかり、お酢の摂取を止めると元のレベルに上がるという結果が出ました。

  ですから、お酢は毎日15㎖/日摂り続けることが大切です。1日15㎖といえば朝・昼・夕と1日3回の食事に5㎖、わずか小さじ1杯の量を摂ればいいということになります。

  日本人の1日の塩分目標量は、男性で“1日10g未満”女性では“1日8g未満”とされていますが、実際には、日本人は「塩漬け民族」などと呼ばれるように、かなりの人が

  オーバーしています。血圧が高めと分かったらまずは減塩することが大切ですが、塩分はおいしさのカギを握るものでもあり、薄味にするとおいしくないと感じる人が多いようです。

  薄味でも調理の工夫が必要で香りのよい野菜やハーブ・薬味類、ワサビ、生姜、カレー粉などの辛味を生かすことがコツですが、これらと合わせて使いたいのが「酢」。

  さわやかな酸味が塩味を引き立て、味を強く感じさせるからです。何にでも醤油をかける人には食卓に醤油代わりに醤油と黒酢などを合わせた卓上ビンを用意しましょう。

  ✲血糖値の上昇を穏やかにする→白米に15㎖のお酢で作ったわかめの酢の物を合わせて摂ることで食後の血糖値の上昇を穏やかにすることが確かめられています。

  食後、急激に血糖値が上がるとインスリン分泌量が増え、体脂肪の合成も盛んになります。メタボの予防や改善には食後の血糖値の上昇を穏やかにして、余分な体脂肪の

  蓄積を防ぐことが重要です。ここでもお酢を取り入れたメニューが役立ちます。空腹時にお酢ドリンクを飲んでも、この効果は期待出来ないので、毎食の献立に酢のもの、

  低カロリーのドレッシング、お酢のドリンクなどのうちどれか1つを組み合わせるといったメニューにします。血糖値の上昇抑制には、低カロリーで食物繊維が多い食材も役立つ

  のでわかめや昆布、ひじきなどの海藻やキノコ類などと組み合わせたお酢のメニューを加えた和食の献立を中心に摂るようにしましょう。

  ✲コレステロール値を改善→血清総コレステロール値が200mg/㎗を超える高めの人を対象に毎日夕食後に15㎖のお酢が含まれる飲料を12週間摂取する実験で改善効果

  が出ました。日頃から脂っこい料理が好きで、肥満気味の人はコレステロールが高くなりがちですが、こういう人にあっさりした酢の物などが喜ばれることが多いようです。

  また、酸っぱい飲み物なども苦手なことが多いので、こってりしたイメージのメニューにお酢を組み合わせることが必要です。例えば、油で炒めずに肉をお酢で煮込む、

  肉野菜の炒めの仕上げにお酢を加える、甘酢ケチャップあんなどのような中華風のメニューにひと工夫するといった方法です。お酢を毎日の食事に無理なく、とリ入れ、健康

  ずくりに役立てましょう。