健康のトリック

  ◎食は芸術なり

食は文化であり、芸術である 美味しく楽しく安全なレシピ


  ●食は文化であり、芸術である

  ◆食の真善美

  「食」とは、単なる食事ではなく、文化であり芸術です。そして芸術とは「真善美」の3要素が

  備わったものであると考えられます。この「食ということを「真善美」の観点でみると、

  真の食べ物を、善い食べ方で、美味しく楽しく食べるということになります。

  近頃、食に関する情報は溢れています。それらに戸惑い、迷った時は食の真善美に

  かなっていれば、芸術を食することになるでしょう。

  

  
  ◆真の食べ物とは、安全性にこだわったもので、無農薬、無化学肥料の農産物、

  安全な餌で飼育された畜産物、天然の魚介類、無添加の加工食品等のことです。

  市販の食べ物に不安を抱く多くの人達が、より安全な食材を宅配、産直、自然食品店

  などで求めるようになり、今ではスーパーやデパートでも、それらの食品が気軽に購入できるようになったことは喜ばしいことです。

  しかし、市販の食品と比べて、どの程度安全性が高いのかを詳しく知ることは困難です。原材料が無農薬、若しくはそれに匹敵するもので、合成添加物も天然添加物も

  原材料に使われている添加物(キャリーオーバーや加工助剤)も使っていない安全性の高い自然食品は、実際には非常に少ないのが現状です。どこで買い物をする時

  でも必ず表示をよく見ましょう。表示を見ても分からないことがあれば、店の人や製造元に問い合わせて、より安全性の高い自然食を求めるようにすることが大切でしょう。

  ◆善い食べ方とは、自然を尊重した食べ方です。食べ物の成分だけに捉われやれ何にビタミンやミネラルやカルシウムが多いとか少ないとか、やれ身体に良い

  とか悪いなどと決めつけて、食べ物をまるで薬の様に考えることは間違っています。考えなくても良いことを考えて食べるとまるで餌の様になってしまいます。

  時節、土地柄を踏まえて穀物を主食とし、野菜類、肉類をバランスよく食べることも大切です。肉食がいけないとか、塩や砂糖がいけないなどと言われることが

  あるが、偏った考え方は疑問です。また、お腹が空いていない時に、食べたくないのに義務的に無理してイヤイヤ食べるのはよくありません。

  お腹が空いた時に、食べたいと思って食べることが良いのです。

  ◆美味しく食べる心とは、食べ物を美味しく、楽しく、豊かな心で食べることです。近代科学が物質偏重で心を見失っているように、近代の栄養学も物質的な

  成分だけに目を向けがちで、美味しく、楽しく食べるという、大切な心の部分を見失ってきているように思えます。栄養学においては、3大栄養素と言われる

  蛋白質、糖質、脂質やビタミン、ミネラルなどの食べ物の成分が事細かく取り上げられ、これらの内容さえよければ、良い食べ物だということになっています。

  しかし、それを受け入れる側の人間の心、即ち美味しく楽しく食べることについては、何故か関心がもたれていません。

  栄養価が100点で、栄養学的に申し分のない食事であれば良いというものではありません。最近流行のビタミン剤などの

  サプリメントや健康食品は、決して美味しいものではないでしょう。このような物をいくら食べても、決して楽しい心には

  なれません。日本人の祖先が食べたことのない物を長寿食とか、身体に良いなどと言って食べることが本当に良いのか、

  考えるべきです。人間は機械ではなく、心という感情をもった生物です。健康トリックに騙されて身体に良いからと言って、

  味気なく食べたくないものを無理に食べるということは、心理的なストレスになり、身体にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

  絵や彫刻を見る、音楽を聴く、映画を鑑賞する、スポーツを観戦する、そして美しいと感じられ、人の心を豊かにするのが芸術です。

  美味しく楽しく食べてこそ本当の栄養になり、心も豊かになるのです。