自律神経のコントロールが人生の質を決める

  病気になんか、なりたくない。誰もがそう思って生きています。でも実際には、病気になりやすい人となりにくい人がいます。この違いは一体何によるのでしょうか?

  結論から言うと、自律神経系と呼ばれるものです。この分野の研究が進むにつれ、様々な症状が自律神経のバランスの崩れによるのではないかと分かってきたのです。

  自律神経という言葉は、よく聞くが、まだ医師の間でもよく分からないというのが実情です。自律神経は、私達の生命活動の根幹を支える重要な機能を担っています。

  それを最も端的に物語るのが「呼吸」といえます。眠っている間でも呼吸が続いているのは、自律神経のおかげです。起きていないと呼吸が止まってしまうなら、私達は

  眠れません。でも、自律神経の働きによって、意識とは無関係に呼吸は続きます。このシステムのおかげで、私達は安心して眠ることができるのです。このように、生命

  活動を24時間休むことなく、縁の下で支えてくれている大切なシステムです。この自律神経の働きが、健康に大きな影響を及ぼしていることが、明らかになってきました。

  色々の疑問が、自律神経のバランスという観点からすべて説明できるのです。自律神経は交感神経系と副交感神経系に大別され、内臓や血管の機能をコントロール

  する神経で、これまでは活動的な日中は交感神経が支配し、夜、リラックスする時は副交感神経が支配するというように交互に体を支配することで身体機能が保たれて

  いると説明されてきたが、実際はそうではなく、体が最も良い状態で機能するのは、交感神経も副交感神経も両方高いレベルで活動している状態の時だったのです。

  もちろん、両方高レベルと言っても、アクテイブな状態では「交感神経がやや優位」、リラックスした状態では「副交感神経がやや優位」、というような、バランスのシーソー

  状態が生じています。でも、それは「やや優位」なのであって、どちらか一方に大きく偏ってはいけないものなのです。どちらの優位状態にしても、自律神経活動の

  高さとバランスが最も理想的な状態にある時、心身が健康で、パワーを最大限に発揮できる状態なのです。では、どういう時に人は病気になりやすいのかというと、

  交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動レベルがきわめて低い時です。この状態が持続すると、体のあちこちに不調が現れ、病気になってしまうのです。

  逆の場合、つまり、副交感神経活動レベルが高くて、交感神経活動レベルが低すぎる場合、うつ病の傾向にあると言えます。そして、両神経の活動レベルが低い場合、

  疲れやすく、やる気の起きない状態で、健康状態も良くもなく、悪くもないと言ったところです。この自律神経のバランスを自由自在にコントロールできるとしたら、生涯

  健康に生きる方法を手に入れることができるはずです。それだけでなく、ここぞという時に持てる能力を全開できるようになり、人生を生きていく上で大きな助けとなる。

  「自律神経のコントロール法」が医学と健康の常識になるであろう。自律神経のバランスを意識的に整えることで、あなたの全てが変わります。そのポイントは、ひと言で

  言うと、「ゆっくり」です。「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。そうすると、下がり気味の副交感神経活動レベルが上がり、自律神経の

  バランスが整い始めるのです。自律神経をコントロールするということ。それはまさに、人生をコントロールすることと同じです。実践すれば確認できます。

全ては「これ」で説明できる 副交感神経の働きを高める生活習慣
健康は自律神経のバランスで決まる 人生の質は「これ」で決まる

  ◎全ては「これ」で説明できる

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