恐怖の脳梗塞と心筋梗塞

私達の体は、血管が破れて出血という事態が起きると、直ちに血小板が凝集して止血しますが、これでは不十分なので、さらに凝固過程が進んでフィブリン(線維素)が形成され、

やがて破れた血管壁の細胞が完全に修復されます。しかし、このままだとフィブリン塊が血管内の血流を阻止するため、それを解消するために線溶系機構が活性化してフィブリン塊

を溶かし、血流を再開させるのです。さて問題は、生体の防衛機構として機能している血小板・凝固系が、血管内皮細胞が損傷したしただけで、線溶系の活性低下とあいまって、

血管内に血栓を作ってしまうことです。このまま放置すると、やがて血栓症を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などの危険な状態を招くことは明らかです。

この血栓を溶かす線溶治療の研究が最大の眼目だったのです。たまたま廃棄物処理のために始めたミミズの研究が、後の線溶活性酵素の大発見へとつながったのです。

ルンブルクスルベルス(ミミズ)の廃棄物処理能力は牛糞・豚糞・鶏糞を約4週間で跡形もなく消えてしまう素晴らしさで、さらにミミズの糞土は園芸用の肥料として利用度が高い。

ミミズにはタンパク質を分解する特殊な酵素があり、これは熱に強く、広いPHの範囲(酸性でPHは3~10)で酵素活性を示す(人間の生体内酵素のPHは7.4±1の弱アルカリ性)珍しい

タンパク質分解酵素であることが判明。ミミズの酵素は哺乳類が持っているタンパク質分解酵素とは大きく異なりアスパラギン酸が多く、昆虫が持っているものと同じです。

この物質は、化学的な変化にも安定し、熱や酸、アルカリにも強い安定したタンパク質であると分かりました。この物質には血小板の凝集の抑制(アデノシン)と血管拡張作用(フラン化合物)

の2種類があることが動物実験よりわかりました。人にも経口投与で血中の線溶活性が確認されています。長期間の服用は血管の掃除で血栓の元凶であるフィブリンをなくしてしまいます。

自分の血管内にどれだけのフィブリンがあるかの測定にはD-ダイマーでフィブリンの分解産物の増減でわかります。

✲数々の臨床試験でミミズ粉末の有効性が発揮されています。バージャー病(間欠性跛行)、糖尿病、腎機能の改善等で血流の回復で症状の改善がみられます。

従来、血栓を取り除くには、血管に直接薬剤を注射する方法しかないと思われていた常識を一変させました。ミミズのタンパク質の含有量は大豆や牛肉より高い素晴しいタンパク源です。

           ✤脳梗塞とはこんな病気

脳卒中は、脳動脈のどこかが「破れるか詰まる」かして、血管が破綻して、血液が流れなくなり、脳に血液が行かなくなって、手足の麻痺や感覚障害・言語障害・失語症・意識障害・呼吸困難

などの症状によって生命に危険を及ぼす状態を言います。

✧頭蓋内出血は、脳動脈が破れて周囲に血液が溢れ出た状態をいいます。破れた動脈は、血管が収縮して血液が固まり出血は止まるが、溢れ出た血液が固まって血腫となり、周囲の

脳組織を壊したり、圧迫したりするため、さまざまな障害を引き起こします。脳出血は脳そのものに出血する脳溢血とクモ膜下腔に出血するクモ膜下出血に分類されます。

✧脳梗塞は、動脈が血栓によって詰まり、その先へ血液が流れなくなるので、その先の脳細胞が酸素不足や栄養不足に陥り、その結果様々な障害を起こすことになります。

血栓の生じ方によりさらに3つに分けられる。脳血栓は太い脳動脈が詰まる「アテローム血栓性脳梗塞」と脳の深部にある細い動脈が詰まるものを「ラクナ梗塞」と呼んでいる。

✧脳塞栓は、脳以外の部位[心臓が多い)に発生した血栓などが、脳の動脈まで流れてきて、突然、動脈を詰まらせてしまう病気です。

✧出血性脳梗塞は脳梗塞で詰まった血栓が自然に溶けて、再び血流が再開することがあり、この際に弱った動脈から血液が滲み出て、脳内に出血する状態を言います。

脳血管に血の固まりが詰まる脳梗塞という病気は、1度発症すると、5年以内に16~60%が死亡するといわれている恐ろしい病気です。

かっては脳出血での死亡率が高かったが最近ではこの脳血栓での死亡率が急増しています。

脳の中には、3つのの主幹動脈(前大脳動脈・中大脳動脈・後大脳動脈)があって、そこから分かれた動脈が、深部に向かって無数の細い血管となって走っています。この3つのうち

最も詰まりやすいのが中大脳動脈で、動脈硬化を起こしている人の殆どが、ここを詰まれせていると言われます。人によっては、その先の細小動脈を詰まらせるケースもよくあります。

いわゆるラクナ(小さな孔)といわれる部分の動脈で、その太さは1/100,000mmという細い血管です。日本人の脳梗塞の中で最も多く発症するのが、このラクナ梗塞で40%を占め、

主幹動脈のアテローム血栓性脳梗塞が20%、そして心臓などから流れてきた血栓で詰まる脳血栓が30%を占めています。