恐怖の脳梗塞と心筋梗塞
血栓症とは?

血栓とは、血液の塊のことです。この血栓が、血液の中にできると、血液の流れが途絶え、そこから先には酸素や栄養素が供給されなくなります。血液が流れなくなると、

そこから先の組織は死んで機能しなくなり、それが原因でおきる体の障害をまとめて血栓症といいます。それが脳で起きれば脳梗塞になり、心臓で起きれば心筋梗塞であり、

肺であれば肺梗塞、また腸管の血管であれば虚血性大腸炎を引き起こすことになります。さらには、糖尿病や血液病、癌などの合併症として現れたりします。

いずれにしても、全身を巡っている血液が、局所的に止まるという非常事態を招くわけですから、さまざまな障害が生じることは言うまでもありません。中でも心臓や脳など生命を

維持する大事な組織に血栓が生ずると、致命的な結果を招くことも決して少なくありません。たとえば、心臓疾患の場合、心筋症や弁膜症などによる死もあるが、心臓疾患の

全死亡率の約90%は心筋梗塞です。脳血管障害においても同じで、昔は脳出血で死ぬ人が多かったのですが、高血圧のコントロールが出来るようになって、死亡は少なくなった。

それに代わって増えてきたのが、血栓症による死亡で、脳血管疾患の全死亡者の約70%が脳梗塞が死因です。このように血栓による死亡率がきわめて高くなっているのが特徴です。

日本人の死因の第2位が心臓疾患、第3位が脳血管疾患であるということを考えると、ともに血栓症が死因の大半ですので、これを合わせれば、癌死亡率よりはるかに多くなります。

日本人の多くが血栓症で死亡するということになれば、血栓症の克服こそ、日本の医療が総力を挙げて取り組まねばならない緊急の課題といえます。

現実の血栓症の治療は、抗凝固剤や抗血小板薬などがわずかにある程度で、使用しても出血しやすいことや、血が止まりにくいなどの副作用があって,死亡率がトップの治療対策

としては、あまりにもお粗末な対応といえます。近年、血栓症を予防する代替え医療の研究が進められ、その中で最も注目されているのが下記するミミズの乾燥粉末です。

✤血栓症はどうして起こるのか?

     主要死因別にみた人口10万人当たりの死亡率の年次推移

それは、エネルギーを体内に貯えるために発達した糖代謝や脂質代謝機構が、逆目に出ると糖尿病や高脂血症の原因になるのと同様に、止血機構の発達が裏目に出ると血栓症になりやすい。

そのメカニズムは血管が破れたり傷ついたりすると、直ちに血液中にある血小板が傷口周辺に集まってきてくっつき合い、血を止める働きをします。これを血小板の粘着・凝集といいます。

血小板が傷口に栓をした形になり出血を防ぐのです。さらに、血液中に溶けて流れているフイブリノーゲン(線維素原)というタンパク質が、トロンビンというタンパク分解酵素によってフイブリン(線維素)

という個体に変形し、それによって血液を固めるのです。こうして、血管の破れた部分が補強され、それを足場に血管壁の細胞が再生され、破れた血管を修復するのです。

血管の破れた内側の部分は、血小板とフイブリンによって作られた塊で修復されますが、その固まりが狭い血管内に突起状に形成されるため、やがて血管を塞いで血液の流れを止めてしまうのです。

つまり、破れた部分を塞ぐと同時に、血液が流れる血管そのものを塞いでしまうことになるのです。この状態の塊を血栓と呼び、血栓は血管に栓をすることの意味です。

人間は常に出血したり血管に傷ついたりしているが、このような状態が続いたら、血管がいたるところで塞がって血流がストップし、非常に危険な状態になるが、実際は、人間の体には

線維素(フイブリン)溶解機構といって、血小板やフイブリンでできた塊を溶解させてしまう働きが、備わっています。この線維素溶解機構をつかさどっているのが、プラスミンという線溶酵素です。

この酵素が、血管の傷口を塞いで用が済んだ血液の塊(血栓)を溶かして、血液を順調に流していきます。この止血機構や線溶機構のメカニズムが正常に働いている限り、私達は健康です。

ところが、問題は血管が切れていないのに、このメカニズムが働いてしまい血管内に血の塊を作り、それを溶かす線溶活性が弱っているために塊を溶かすことが出来ない状態を引き起こすのです。

これが「血栓症」というものです。特に高齢になると、この線溶酵素の働きが衰えてきて、酵素活性が低下し、血栓が起こりやすくなってきます。この状態を血管内血栓と言うが、何故これが

出来るかというと、その鍵は内皮細胞にあり、これは血管の1番内側にあり、敷石のようにビッシリ覆っている細胞ですが、これが正常であれば、血管内を流れる血液は固まることがありません。

ところが、この内皮細胞が何らかの原因で障害を起こし、次第に剥がれていきます。内皮細胞が剥がれると、その下の血管壁が露出してしまいます。これを内皮細胞障害といいいますが、

これにより血管壁のコラーゲンが露出し、そのコラーゲンによって血小板が活性化され、内皮細胞の剥がれた部分に血小板がどんどん集まってきてお互いにくっつき始めます。

そしてこの血小板の塊の中に、フィブリン(線維素)も出来て、ますます血塊は大きくなり、ついには血管を塞いでしまいます。これが血栓症です。何故、内皮細胞が剥がれるのか?また何処で?

血液の流れは、まず心臓から送り出されて大動脈に入り、途中、何度も枝分かれしながら血管はだんだん細くなっていって、全身に流れていきます。末端の毛細血管で折り返して静脈に入り、

再び心臓に帰ってきます。この血液の流れは川の流れに似ていて途中蛇行したり、急流になったりし、内皮細胞が剥がれやすい所は、枝分かれした所や、血流が早い所などに多く起きている。

血流が早くなるのは高血圧が原因と考えられており、血液が強く押し出されると、流れも早くなって、血管の分枝点が障害され、そこの内皮細胞が傷ついて剥がれ落ちてしまうのです。

そこへ血小板が集まって、やがて血栓を作ることになるのです。内皮細胞の剥がれの原因は他に高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、ストレスや高齢などが複雑に絡み合って起きるのです。

✲10万kmに及ぶ血管のどこに血栓ができても危険

血管に血栓が出来て、血液の流れが止まってしまうと、そこから先へ酸素や栄養素が供給されないので組織は死んでしまいます。それが脳や心臓だと死につながります。

血栓症は一般的には徐々に病状が進行していきますが、脳に血栓ができた場合は、突然発症して死に到るケースが多いです。

血液と血管は切り離せない関係にあり、血管には、動脈と静脈、それに毛細血管があり、心臓・肝臓・腎臓などあらゆる臓器をはじめ、体の全組織にくまなく行き渡っています。血管がないのは

骨と、爪と、髪の毛ぐらいです。血管には直径が約2.5cmの大動脈、大静脈は3cmから約1/100万mmの超極細の毛細血管までいろいろありこれらをつなぐと約10万kmと言われ地球2周半です。

この血管を使って、血液は体の隅々まで酸素や栄養を届け、帰りには炭酸ガスなど体内にたまった老廃物を運び出しているのです。つまり、これらの血管の中を血液が循環することによって、

私達の体は常に新陳代謝をしています。しかし、一時として休むことなく働き続ける血管ですから、加齢とともに老化してきますし、また美食に伴う肉類や脂肪分の多い食生活にも影響され、

血管そのものが衰えてきます。血管壁にはコレステロールなどの脂質や不純物などが沈着して、血管の中を狭くしたり、血管そのものを硬化させて、やがて重大な血管性の病気を引き起こす。

その特徴的なものが、内皮細胞のダメージです。私達が健康な時は、血栓ができても、すぐに線溶酵素が働いて血栓を溶かしてくれるが、免疫力が低下したりすると、それも出来なくなります。

✲これまで血栓の治療法として、ウロキナーぜという注射薬が用いれれて来たが、これは高価で効果の持続期間が短いことや、投与量を間違えると内出血を引き起こす副作用があります。

そこで様々な研究がなされ、ミミズの一種であるレッドワームの腸や体液の中に、ウロキナーぜと同じフィブリンを溶かす働きをする酵素があることが判明。これは副作用の内出血もなく、

血栓の元となるフィブリンだけを直接溶かし、止血作用のあるフイブリノーゲンについては保護するというものです。線溶酵素は血栓症をはじめ心筋梗塞や脳卒中や他の生活習慣病にも有効です。

心疾患や脳血管障害を合わせた血管性の病気を一纏めにすれば、死亡率は癌より多くなると記しましたが癌は治療する猶予期間が少しはあるが、血栓症の発作はある日突然に襲ってきます。

そして、手当てする間もなく一瞬にして働き盛りの人の命を奪ってしまいます。突然死や急性死、過労死などがそれにあたります。人間ドックですべての検査を受けて、医師から「特に異常ありまん」

太鼓判を押された人が、2~3か月以内に命を落とす人も多いのです。医学的定義によると、突然死は瞬間死を含め発作を起こしてから24時間以内に亡くなった予期しない内因性死亡の場合をいい、

急性死は症状が出てから1週間以内に死亡した場合を言います。つまり時間によって区別されているのです。過労死は、過労という引き金によって、心臓や脳、その他の臓器が急変して死に至る場合を

言い、発症から死までの時間的な定義はありません。この3つに共通することは全て急性であり、病名でいえば、急性心臓疾患・脳卒中・急性呼吸不全・急性肝不全・急性薬物中毒などが主なものです。

血栓に伴う血管性の病気は、癌より怖い病気といえるでしょう。癌は宣告されて24時間以内に死亡することはありません。3か月から半年ぐらいの猶予はあるし、家族にとって心の準備もできるというものです。

ある日突然に襲う悲劇ということでは、交通事故死と同じような不可抗力の事故に似ています。






1950年代に入ると脳卒中が結核にとって変わって第1位。その後1980年代に入って死因順位が大きく変動した。

癌は病態を基準にしているが、心疾患や脳血管障害は臓器や器官や部位での死亡率であり、もし、血栓症という

病態で死亡率をみたら、おそらく癌を凌いで、1番高い病気ということになるでしょう。


血液は、生命の誕生から死の瞬間まで、血液は私達の体内で瞬時として休むことなく働き、酸素や栄養素やその他

様々な情報を全身の細胞に送り届けています。従って、この血液が一定量体内になければ生命は維持できません。

少しでも失われると、その部分は壊死して機能を失い、さらに大量に血液が失われると、生命そのものが維持できなくなり、

やがて死に到ります。この大事な血液を全身に届けているのが、血管ですが、これが破れて、出血するような

ことがあれば一大事です。しかし、人間には出血が起きれば、直ちに止める止血機構が備わっています。

ところが、喜んでばかりはいられません。実はこの止血機構が血栓症を作り出している原因になっているのです。