人生の幸せは肝臓で決まる

◎肝臓が気になるあなたの「Q&A」

肝機能を改善する生活習慣のコツ インターフェロンとは
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いろいろある肝炎の治療法 おわりに

●肝機能を改善する生活習慣のコツ

✦アルコールと肝臓━(Q)肝炎の原因は殆どが肝炎ウイルスなので、酒は飲める? (A)油断はダメ。アルコールの分解を行ってくれる肝臓の処理能力にも限界があるので、飲み過ぎて分解し

きれない状態が続くと、肝臓に何時も負担をかけているということになり、その結果引き起こされるのが「アルコール性肝障害」です。日本酒を毎日3合を5年以上飲み続けると「アルコール性脂肪肝」に

なるとされている。特にお酒好きの方の場合、食事をあまりとらないので栄養のバランスが崩れ、その為に肝臓に病変の起こることもある。脂肪肝は飲み続けていたお酒を2~4週間断てば治ると

されているが、そのまま飲み続けていれば、アルコール性肝炎、さらに肝硬変、肝癌へと移行してしまいます。 (Q)検査でC型肝炎のキャリアと診断された。生来のお酒、タバコ大好き人間だが、

原因がウイルスだから、お酒もタバコも関係ない? (A)B型肝炎、C型肝炎の患者は原則「禁酒」です。お酒を飲む習慣がない人に比べある人は、肝障害が明らかに進展します。アルコール摂取に

より肝炎ウイルスの増殖を招き、その結果、肝機能を悪化させて病状の進行を早める。また肝硬変の患者は、アルコールが肝臓癌の発生を促進させる。原則はそうでも医療現場では様々な性格や

患者がいるので、病状によっては少量の飲酒を許す場合もあるようです。医師から飲酒の許可が出ても、✶大量に飲まない(日本酒なら2合、ビールなら大瓶2本まで、濃度の薄い物をゆっくりと)

✶毎日飲まない、✶ビタミンを不足させないの3原則を守りましょう。また、“つまみ”は必ず食べましょう。胃に何もない状態でアルコールを摂取すれば、肝臓に負担がかかります。つまみを食べておけば、

アルコールの吸収を遅らせます。タバコは、肝臓には大量の血液が流れているが、ニコチンやタールは血管を収縮させ、肝臓の血流を妨げます。同時にタバコはアセチルアルデヒドを作り出し肝臓を傷めます。

✦脂肪肝━(Q)酒は飲まないのに、人間ドックで脂肪肝と診断された。(A)脂肪肝はアルコールの飲み過ぎでもなるが、ほとんどの原因は食べ過ぎなのです。脂肪肝とはまさに肝臓に脂肪が

溜まった状態のことです。3大珍味の1つ、フォアグラは、普通の鶏のレバーと比べると50~60倍の大きさになるまで、強制肥大されたものですが、脂肪肝はこの状態です。この脂肪肝が現在増加して

おり5人に1人は脂肪肝、その予備軍は2人に1人という状況です。脂肪肝は、暴飲暴食が続くと、肝臓が働き過ぎの状態になり、栄養分を処理できなくなり、その結果、肝臓に脂肪がどんどん増えて、

脂肪肝になってしまうのです。肝臓で処理できなかった脂肪の燃えカスは、血液に流れ出し、血栓ができやすくなる動脈硬化を引き起こします。これは正常の人の2倍心筋梗塞や糖尿病の危険が起こる確率です。

肝障害からの脱出には、生活習慣の見直しだけです。アルコール性肝炎や脂肪肝は、生活習慣を変えることで必ず治せます。食事療法、運動、減量、禁酒等の日常生活の見直しで、正常な肝機能を取り戻せます。

✦食休み━(Q)「肝臓を守る為に、食後、すぐに右腹を下にして横になりなさい」或いは「食べた後直ぐに横になると逆流性食道炎という病気になりかねないから、横になってはいけない」と言われるが

どちらが正しい?(A)どちらも正しい。食後は消化や吸収の為に胃腸や肝臓は活発に働かねばなりません。でも直ぐに動き出せば、筋肉に血流をとられ、胃腸や肝臓の負担が多くなるので好ましくない。

肝炎等で障害のある肝臓は、栄養を吸収する能力も落ちています。多くの血液が、肝臓をゆっくり通るようにしてやると、肝臓に血液が良く行き渡り、栄養を利用しやすくなります。病気になると、場合に

よっては逆流性食道炎の原因にもなるので、避けた方が良い。逆流性食道炎とは、逆流した胃酸により食動の内幕がただれてしまう病気です。胸やけ等の症状が見られます。横になっても寝なければ

胃酸が逆流などしないから大丈夫とも言われるが御高齢の方は注意が必要です。  

✦安静と運動━(Q)肝臓病の人は安静第一で、激しい運動は禁止!とよく言われるが、どの程度までが激しい運動なのでしょうか?(A)規則正しい生活を送っている限り、極端な安静は必要ないと考えます。

また、余程の重労働や不規則な仕事でない限り、勤務・就労に制限はありません。但し、定期的に病院での検査(血液検査や超音波検査)は受けてください。症状や検査上問題ない状態で過度の安静をとると、

筋肉・筋力の低下、運動能の低下、心肺機能の低下など、却って体にマイナスになる。運動不足で筋肉を動かさないと、末端器官からの血液の戻りが悪くなり、汚れた血液が体に溜まっていきます。

その処理には肝臓は追われることになります。適度の運動はストレス解消にもなるし、食欲も出てきます。但し肝硬変まで進まれた方は、病状に応じた安静が必要になります。

✦お風呂━(Q)お風呂と肝臓の関係について教えてください。(A)入浴は肝臓の血流を高めて新陳代謝を活発にします。ストレス解消にも有効です。ストレスは肝臓にも影響を与えます。

肝臓には1.5ℓ/分の血液が流れています。ストレスを感じると肝臓への血流量が減少し、これが肝臓に悪い影響を与えます。その対策としては、まさに「入浴」がお勧めです。しかし、肝炎が進行した方の場合は

注意が必要です。健康な方の入浴でも、かなりのエネルギー消費があり、肝機能が落ちている方には疲れを助長させる恐れがあります。一番良いのはいわゆる「カラスの行水」です。ぬるめのお湯にさっと

つかるか、シャワーで汗を流す程度の入り方です。それと食後30分はお風呂に入ってはいけません。唯でさえ胃や腸に集まっている血液がさらに増え、栄養吸収に血液を大量に必要とする肝臓にとっては

食後の入浴はかなりの負担です。

  
           
肝臓が気になる貴方の[Q&A]