人生の幸せは肝臓で決まる
貴方の寿命は肝臓が元気ならどんどん延びる!

◎貴方の寿命は肝臓が元気ならどんどん延びる

肝臓は文字通り”肝っ玉母さん”です 人生最大の敵、それは肝炎! C型肝炎は何故慢性化するのでしょう?


●肝臓は文字通りの“肝っ玉母さん”です

①口から取り入れた食物から栄養分を選別し分解し、体内組織のそれぞれが働きやすように作り代える作業です。これを代謝作用という。つまり三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)、

これらは唾液や胃液によって消化され、腸で吸収されたあと肝臓に運び込まれる。肝臓はこれを栄養分とそうでないものに選別し、栄養分だけをさらに分解して作り代え、血液に乗せて体内諸組織の

細胞に送り出します。余った分は貯蔵します。糖質(ご飯、パン、麺類)は、私達の体を動かすエネルギー源です。肝臓でブドウ糖に作り代えられ、末端組織の細胞内に送り込まれる。細胞では

ミトコンドリアというエネルギーの生産工場で、肺から取り込んだ新鮮な酸素の力を借りて燃焼し、エネルギーを生産するわけです。なかでも脳は、ブドウ糖の供給が止まれば一瞬にしてその活動を

停止してしまいます。ブドウ糖が脳を働かせる唯一のエネルギー源だからです。そのブドウ糖を脳に供給しているのが肝臓なのです。また脳は睡眠中もエネルギーを必要としているので、ほぼ24時間、

ブドウ糖の補給は欠かせません。そのため余ったブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄します。そうしないと血液中に糖分がウヨウヨして血糖値がグーンと上がってしまうからです。

神経や筋肉の活動も、肝臓の働きによって支えられている。その担当はたんぱく質です。タンパク質(肉類、大豆、卵)は生体防御機能(ホメオスタシス=自然治癒力)をコントロールする、様々の

酵素に作り代えられる。これらの酵素は、たとえば体内の免疫システムを有効に働かせる指示・命令の伝達、自律神経のバランス調整などに使われる。中でも脳神経細胞は、その働きが鈍ると

思考力や記億力に影響するので大変です。またタンパク質はホルモンの合成になくてはならない存在です。骨髄で新しい白血球や赤血球が生産するためにも必要ですし、肌の若さを維持する

コラーゲンの元でもあります。出血時に血液を固めてくれる血小板の材料(血液凝固因子)も蛋白質の1つです。中でも肝臓にとって重要な蛋白質が”生命の予知因子”とも言われる「アルブミン」です。

このアルブミン値が高い人ほど元気で長生きできると言われているからです。逆にC型肝炎などで肝臓の働きが鈍ってくると、このアルブミンの生産能力が急に落ちて、、肝臓がSOSを発する事態に

なります。肝機能検査でアルブミン値が重要視されるのはそのためです。蛋白質はまさに”生命の担い手”と言えるでしょう。

脂質も大切な成分です。とかく肥満の元凶として敵視される脂肪分ですが、この脂肪がなくなれば死亡へ一直線。脂質は肝臓で胆汁酸の助けを借りて脂肪酸とグリセリンに分解され、リン脂質や

善玉コレステロールに作り代えられます。リン脂質は細胞膜を構成する最大の成分で、ウイルスや病原菌の侵入をはねつけ、栄養分や酸素は透過させるという有能な門番です。

またコレステロールも細胞膜の1部であり、善玉コレステロールは、悪玉コレステロールを処分する胆汁生産の85%を担う大事な脂肪分でもあります。その他コレステロールは、副腎で皮質ホルモン

を作る材料になり、性腺で性ホルモンを作る原料にもなる大事な脂質です。問題は余剰分が皮下脂肪として蓄えられてしまうことです。更にビタミンやミネラル類の吸収と作り代えも肝臓の仕事です。

例えば、果物や野菜から摂取したアスコルビン酸をビタミンCに作り代えたり、穀物から摂取したサイアミンをビタミンBに作り代えます。緑黄色野菜に含まれるカロチノイドはビタミンAに、赤ブドウ

などに含まれるトコフェロールはビタミンEになります。これらの転身の仕事を行うのが肝臓なのです。牛・豚・鶏の肝臓にビタミン類が豊富なのはそのためだと言われています。

②肝臓の働きの第2は細菌などの異物やアルコール、食品添加物、薬剤などの有害物質を無害化し体外に排除する解毒作用です。まず細菌類ですが、私達の体内には無数の細菌が棲みついている。

消費期限や賞味期限切れのケーキなど問題も多いが厚労省の基準値で細菌数がケーキ1個に10万個以内ならOKだそうです。肝臓は元気な限りこれぐらいなら解毒、無毒化しくれるからです。

更に肝臓には特別にクッパー細胞というのが血管・門脈から侵入してきた細菌の処理係をしています。次にアルコールの処理です。アルコールは生命の維持機能としては本来必要のないもの

ですから、体内に入ると肝臓に送り込まれて即刻、分解処理が始まります。アルコール脱水素酵素などの酵素によってアセトアルデヒドから酢酸となり、最終的には水と炭酸ガスに分解されて

体内から除去される。付き合い酒の多い中年族の4人に1人は脂肪肝といわれる時代です。大事な肝臓を時には休ませることが大切です。1週間休めば、肝臓の数値はみるみる改善する。

第3に加工食品の防腐剤や着色料などとして使われている化学合成品の問題がある。病院の薬も所詮、化学合成品ですから本来は体に有害な物質です。野菜や果物の残留農薬も同じ。

でも肝臓が健康で元気なら、これらの有害物質の毒素を弱めたり、水に溶けやすい形にして体外に排出してくれます。体内で発生する老廃物も有害物質であり、いわば使用済みのカスです。

例えば脂質のカスが悪玉コレステロールで、動脈硬化の原因物質です。また蛋白質のカスがアンモニアです。このアンモニアは肝臓で脱水素酵素の助けを借りて害のない尿素に分解され、

腎臓から尿として体外に排出されます。肝機能が鈍ってこの解毒力や老廃物処理能力が弱くなると大変です。有害物質が増加して免疫力の低下、血液の汚染と血流の悪化などを招き、

腸内腐敗が進行して悪臭を伴う有毒ガスを発生します。

③肝臓の3つ目の仕事は胆汁の生産です。脂肪分を乳化させて、小腸での消化・吸収に重要な役割を果たしています。その胆汁は、コレステロールと胆汁酸から作られ、胆のうに貯蔵され、

脂肪分が体内に入ってくると十二指腸と小腸に出てきます。胆汁の材料になることで、血中のコレステロール濃度の調整も行っているのです。胆汁のもう1つの作用は、使用済みの赤血球の

ヘモグロビンのカス(ビリルビン)を排泄すること。そして銅や亜鉛、水銀など微少金属の排出も行う。もし胆汁の分泌が悪くなると血液中にビリルビンが溢れ、肌が黄色くなってくる黄疸です。

胆汁の1部は胆汁酸として再び吸収され、肝臓専用の血管である門脈を通って肝臓に戻り、再び胆汁生産の材料として使われます。無駄なしで、この連携を「肝・胆相照らす仲」といいます。

肝機能の低下でビリルビンが溢れることになるので血中のビリルビンの量が肝機能検査の1つとして使われる。要するに水溶性の老廃物には腎臓が関わり、水に溶けない老廃物は胆のうが

関わっているわけで、「肝・腎カナメ」と「肝・胆相照らす仲」の3者の関係がとても大事だということです。

④肝臓の働きの4つ目は全身を流れる血液量の「調節作用」です。心臓から各臓器に送り出される血液には、酸素や栄養分などが豊富に含まれていて、動脈を通って全身に運ばれます。

そして使い古された血液は、静脈を通ってまた心臓に帰ってきます。この間、腎臓では血中の不要な尿として体外に排泄します。肺は呼吸をすることによって血中の二酸化炭素を体外に

出して血中に酸素を取り込みます。脾臓では不要な古い血球(赤血球・白血球)を破壊・処理します。そして、最終的に肝臓で老廃物が浄化され、新鮮な血液となって再び各組織に運ばれる

というわけで肝臓を行き交う血液量は、1.5㍑/分、2160㍑/日、1升瓶で1200本分にものぼります。肝臓はこの血液の流れを、過不足なく正常に維持しているのです。肝臓は胃や十二指腸、

小腸、大腸などの消化器官や膵臓、脾臓と門脈(肝臓独特の特殊な血管)でつながっていて、消化器官で吸収された栄養分の80%はこの門脈を通じて肝臓に送り込まれてきます。