食品・栄養にまつわるホントとウソ

 

すぐ知りたい食品・栄養Q&A 今更、聞けない食品・栄養Q&A
生活習慣病予防Q&A 体に良い、悪いQ&A

   

    ✤すぐ知りたい食品・栄養Q&A

 すぐ知りたいダイエットについて すぐ知りたいトクホについて すぐ知りたいアレルギーについて

  ✲すぐ知りたいダイエットについて

  全てのダイエット法は、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすかのどちらかです。GI、キャベツ、寒天、朝バナナ、にがりダイエットは摂取カロリーを

  減らすもので、残りのL-カル二チン、CoQ10、α-リポ酸、辛いものダイエットは、消費カロリーを増やすものです。

アミノ酸ダイエット α-リポ酸 運動と食事制限
GI(グリセミック・インデックス) キャベツダイエット 朝バナナダイエット
L-カルニチン 寒天ダイエット にがりダイエット
CoQ10 辛いものダイエット  

  ✶アミノ酸ダイエット・・・アミノ酸は、1つの分子の中でアミノ基とカルボキシル基を双方持つ有機化合物の総称です。数あるアミノ酸のうち20種類が

  蛋白質構成アミノ酸と呼ばれ、遺伝子(DNA)の設計図に基ずいて、細胞内で蛋白質が合成されるのですが遺伝子に書き込まれているアミノ酸は18種類しかなく、

  残りの2つは、グルタミンとアスパラギンで、あとからカルボキシル基にアミノ基が付加して生成します。蛋白質構成アミノ酸以外は、遊離アミノ酸で別に働きます。

  蛋白質構成アミノ酸は、その化学構造から直鎖アミノ酸、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、環状アミノ酸の3種類に分類されます。BCAAが注目されたのは40年も前に

  肝臓手術後の肝再生に有効と証明され、その後、運動時における筋肉蛋白質分解が抑制されるとわかり、基礎代謝量は筋肉量に大きく影響され、筋肉が多いと

  体温の維持や細胞活動のために多くのエネルギーが必要です。筋肉量が増えると基礎代謝が増え体重減量となるのです。但し、BCAAによる筋肉増量は、

  あくまでも運動を伴った時の話で、BCAAを飲んで寝ていたのでは、当然体重減量にはなりません。運動時におけるBCAAの働きは効果的にエネルギーに変わり

  筋肉に必要なエネルギー補給をします。体内に蓄えられたグリコーゲンが運動によって燃焼すると、ブドウ糖は疲労物質の乳酸を生成し、疲労感を出すのです。

  BCAAを十分に摂ればグリコーゲンが燃焼しないので、乳酸が生成されません。疲労感がないので運動に身が入り体重減少につながるのです。

  アミノ酸入りの清涼飲料水の体重減量効果は配合量が少ないのであまり期待できません。BCAAのみを多量に摂取するとアミノ酸インバランスを起こし、

  健康障害の恐れがあります。運動時の疲労軽減には効果が期待できるので、むしろ運動が効果的に出来ることで体重減量になるかもしれません。

  ✶GI(グリセミック・インデックス)・・・糖質の量が同じ食材をとっても、食後の血糖値が上がりやすい食材と、上がりにくい食材があります。一定量の糖質を

  とったあとの血糖値の上昇の程度を相対的に表すのが、グリセミック・インデックスという指標です。その方法は

  糖質50gを含む基準食を空腹時に食べてもらい、その後の血糖値の上昇を

  2時間まで測定します(A)。次に、同じ人に試験食を食べてもらいます。

  このとき食べる量も、糖質50gを含む量です。そして同じように血糖値の

  上昇を2時間測定します(B)。

   GI = B/A  × 100  基準食は、外国では白パン、日本では白飯が用いられる。

   この指標には、国によって評価が分かれ賛否半ばといったところです。

  最も熱心なオーストラリアでGIデータを公表しています(下表)。

分類 食品 GI 果物 チェリー 22
果物

 

リンゴ 38 プルーン 15
バナナ 56 乳製品 牛乳 30
グレープフルーツ 25 脱脂乳 32
オレンジ 45 ヨーグルト 14
モモ 42 豆類 大豆(煮) 16
ナシ 58 豆乳 31
パイナップル 66 飲料 オレンジジュース 46
スイカ 72 コーラ飲料 65

   

 

 

 

 

 

 

 

  ✦GIを勧めるならば、同じ果物を献立として取り入れる場合、GIの高い物は避け、低い物を選択すべきとなります。否定的な見解は、個々の食材のGI値は意味がなく、

  メニュー全体の血糖値への影響を見る必要があるというのが主流です。野菜のGIなどは原理的に測定できない。何故なら糖質として50gを含む量の野菜は  

  何kgにもなり、測定の為に食べられる量ではありません。また、GIは個人差も多く、同じ個人でも体調によって大きく変動するということで、日本では糖尿病の

  食事指導に取り入れているところはあまり多くありません。他のデータとして血中のヘモグロビンA1c(血糖を調節する因子)の濃度と尿中へのグルコース排泄量

  を測定しています。いずれのデータも低GI食の方が低下しているが、個人差が大きいので栄養指導にGI取り入れるには、慎重な観察が欠かせません。

  ✦現在、トクホとして、食後の血糖値が上がりにくい効果をうたっている物は、難消化性デキストリンを有効成分としたものです。これは水に溶けるから

  清涼飲料タイプの物もあります。食後に飲めば効果があるとされています。トクホとして表示が許可されているから、一定の効果は期待できます。

  難消化性デキストリン配合緑茶飲料摂取後の血中ヘモグロビンAicの変化は

摂取前 4週間後 8週間後 12週間後
HbA1c(%) 4.89±0.10 4.82±0.10 4.78±0.11 4.76±0.10

  飲用により下がることが分かります(左表)。

  ✳通常の食事と共に、毎食時難消化性デキストリンを7.5g摂取した。n=10

  ✦GIが低い食品は、体重コントロールに効果があるのか?寒天ダイエットが2005年に大ブームになりました。寒天の主成分のアルギン酸は、水溶性の

  難消化性多糖類ですから、トクホとして許可されている難消化性デキストリンと同じ効果が期待できます。問題は、体重コントロールにつながるかどうかです。

  現在では納得できる裏ずけデータはありません。むしろ寒天自身がローカロリーで食物繊維として腸内の環境を整える事が体重コントロールに効果があるようです。

  糖尿病の予備軍が増加している状況から、GIを適当に取り入れることは良いのでないでしょうか?GI値をより実用的にした値にGL値があります。

  GL値は実際に食べる量に含まれる糖質量にGI値を乗じた値(%)です。例えば、1食分の食品に40gの糖質g含まれており、その食品のGIが50ならば、

  GL=(50×40) ÷100 = 20となります。