薬草の自然療法

薬草、野草の生命力を食卓に 玄米、自然菜食の威力と食養生の実際
薬草、野草による自然療法の実際 難病を癒す砂療法、砂袋療法の実際

  

  ◎薬草、野草の生命力を食卓に

  最近の野菜や果物の殆どは農薬や化学肥料に汚染され、温室やビニールハウスの中で自然の暑さ寒さを知らずに育つので、弱くなっています。

  成分のミネラルやビタミンも、自然に育てられたものとは違います。それに比べて、自然の大地にしっかりと根を下ろした薬草、野草は、大地のエネルギー

  をたっぷり吸収し、栄養も充分です。しかも荒地で風雨に晒され、逆境に耐えて生き抜くバイタリティーを秘めています。このすばらしい生命力が、体の

  抵抗力を強め、生理を正常に運営してくれ、公害や添加物の氾濫の中で生きる現代の私たちを浄化してくれるのです。

自然が教える大地のエネルギー 薬草、野草の薬効を病気の予防、治療に生かす

  ●自然が教える大地のエネルギー


  自然の中には、命が満ち満ちていますが、ちらっと見ただけでは目に見えません。自然は確実に力に満ちて、その力はゆっくりとすべてのものを育てているのです。

  耳を澄ますように、心を澄ますと、その自然の背後にある見えない力が見えてきます。そして、その力を通して自然が教えてくれることをそのまま受け入れ、実行すると、
  
  人間もまたその自然の力に感動して、健康に、みずみずしく生きることができるのです。この本の著者も、若い頃、重い肺結核にかかり、死の淵をさまよったのです。

  当時、結核といえば死に神に魅入られたようなもの。栄養学も医薬品も救ってくれず、万策尽きたと思われた時、衰えた生命力を回復させてくれたが、自然の力でした。

  自然からの教えはまず玄米自然食を摂ることでした。1週間玄米スープだけを飲むこと、そして自然の療法の実践、自然に帰ることの大切さ、自然の食物の大切さ、

  インスタントでない本物の大切さです。玄米スープは、玄米を厚い鉄鍋で1時間もかけてゆっくりと焦げ茶色に炒り、7倍の水を入れて土鍋で煮て裏ごしします。

  それをもう1度フキンに包み、手でしごいてこしたものです。こうして、長く炒る、長く煮るということは、もちろん消化を良くする為ですが、時間をかけることによって、宇宙の

  陽気が入ってきます。手温もりで絞って濾すことで、体の陽気が手に集まっているから、それが入ってきます。これは栄養学的な分析では出てこない、目に見えな生命の力です。

  それが、病気という陰にこもったものを陽に変え、死にかけた生命を復活させるエネルギーとなったのです。こうして、見えない自然の力に添って、謙虚に学び、実践し、心を

  養っているうちに、病気が嘘のように治っていました。そして、病気という見える現象は、見えない心の世界、つまり人間の生き方や考え方に根がある、と気ずいたのです。

  人間が自然に添って育つ喜びの中で生きる時、自然がいろいろのことを教えてくれ、それぞれの人の1番良い方法を仕向けてくれるのです。健康は、小さな枠の中で、自然食

  という食物だけ、理論に閉じこもって小さく生きることではありません。測り知れないほど広く豊かな明るい世界で、一切の捉われを捨てて、大きく生きることです。

  踏みつけられても、引き抜かれてもたくましく増え広がっていく薬草の生命力は大変なものです。どんな荒地でも、肥料もなしにどんどん育ちます。つつましく可憐に見える

  その外貌の内側に、驚くほどの生命の力が隠されているのです。元気だった頃、野草の尊さが分からず、草むしりさせられる時など、しぶとく地中に根をはり巡らせている

  ヨモギ・タンポポ・オオバコなどが憎らしく、踏みつけていたものです。そんな意地悪をしたにもかかわらず、薬草・野草は、生死の境をさまよっている時に、あるがままの自然の
  
  エネルギーを黙ってわけてくれたのです。こうして心を開き、感謝することによって、見えない隠された秘密を解き明かしてくれます。何気なく生えている木や草を通して

  働く自然の力は、感謝してそれを受けることによって倍増するのです。自然のエネルギーが、大地からみずみずしく萌えだす季節は、野山に出かけ、大地の生命と太陽の

  恵みをいただき、大気浴しながら野草を摘んでみましょう。都会の喧騒に苛立っていた心も和み、身も心も豊かな、さわやかな大気に(みなぎ)ります。

  風薫るさわやかな季節になると、山ではフキノトウ・ワラビ・ゼンマイ・フキ・ミズナ・ボウナ・ウルイ・野ゲシ・ヨメナ・タンポポ・ヨモギ・・・と、春の太陽をたっぷり浴びて生命の

  エネルギーを貯えた山菜や薬草・野草が生き生きと姿をあらわします。雪にうずもれた長い日々だけに、この春の新芽のおいしさは身にしみます。そして暑い夏を越す為に

  冬の間大地の中でじっくりと育てられたエネルギーを提供してくれるのです。よく病人は「木の芽どき」、春の新芽の吹き出る頃に悪化すると言われるが、冬の間の生命力の

  弱り具合が極限に達する時期だからでしょう。しかし、この時期に、本当の春の生命力をいただくことができたら、やがてくる酷暑の季節も乗り切ることができるほどの力が

  つくのです。春の新芽は、冬の間太陽の恵みが薄くく、寒さの中でちじこまっていた細胞に、活力を与えてくれるからです。これらの野山の恵みを、おいしく調理して食卓に

  供することも、自然の生命力の恵みを倍加させます。秋にはアケビや栗、クルミ、山ブドウ等が生命の結晶として豊かに実ります。