お腹の不調を治す新常識

  ○腸を若返らせるための食習慣 - 老化しない強い腸を手に入れるために知っておきたいこと

  人は腸から老化する!■腸が元気になれば若返る いつまでも若々しくありたいとは、誰もが願うこと。体に良いものを食べたり、サプリメントを摂取したりと、

  年を重ねるにつれてあれこれと気を使っている方も多いことでしょう。しかし、いくら肌や外見をきれいにしても、限界があります。何故なら、人が若々しくある為に

  は、内側から元気になる必要があるからです。つまり内臓がしっかり機能していなければ、外側をきれいにしても限界があるということ。そのために最もケアしなく

  てはならないのが、実は腸。最新の研究で「人は腸から老いる」ということがはっきりしてきたのです。にも述べたが、腸は人間の「根」に深く関わる大事な臓器。

  その腸を若く維持できれば、私達はいつまでも、若々しく生きられるのです。■腸内細菌の働きが肝 唯、腸の中は目では見えない場所だから、なかなか状態を

  自覚できません。腸の状態を知るのに大切になって来るのが、腸内細菌です。私達人間の体は約37兆個の細胞から成っていますが、それに対して腸の中に住ん

  でいる腸内細菌は、なんと100兆個。つまり、ひとりの人間を形作るよりも多くの細菌が、私達の腸の中に住んでいるということです。腸内細菌は様々な働きをして

  いるのですが、中でも最も重要な働きといえるのが、「恒常性の維持」。私達の体が、何時も同じ状態であるように整える機能です。私達の意思とは関わりなく、体

  には常に理想的な状態であるように整える機能です。私達の意思とは関わりなく、体には常に理想的な状態に戻ろうとする自動調整能力が備わっています。この

  自動調整能力は生命の維持のためになくてはならないものですが、この機能を働かせるために腸内細菌が大きな役割を果たしているということが、分かってきた

  のです。逆に言えば、腸内細菌の働きに問題があると、体全体に問題が生じる可能性があるということ。だからこそ、腸の健康がとても大切なのです。

  腸の乱れは万病の元 ー 肥満、肝臓癌、動脈硬化も腸が原因 ■加齢に伴う腸の老化が原因 腸内細菌の働きに乱れがあると、いったいどんな問題が起こる

  のでしょうか?まず思いつくのは、便秘や下痢等のお腹の症状です。しかし最近、腸内細菌そのものが、腸以外の全身の病気を引き起こす原因になっていること

  が分かってきました。加齢に伴い腸内細菌の働きが乱れて、そのシステムが乱れてくると、肥満や糖尿病、動脈硬化、肝臓癌につながってしまうというのです。

  ■年をとると、腸内細胞がメタボ化する 実は、加齢とともに、腸の中で生きている腸内細菌の種類が劇的に変わります。専門的に言えば、クロストリジウムが減る

  代わりにバクテロイデスが増え、そのために腸内では「短鎖脂肪酸が減って多糖類が増える」という変化が起こるのですが、この腸内環境は、ある症状の腸内と

  非常に似ています。加齢に伴って腸に現れるこの腸内環境は、高脂肪食、高多糖食を食べているマウスの腸内環境にそっくりなのです。つまり、メタボの人の

  腸内環境に非常に近いということ。年を重ねると、腸の中の細菌の環境は、自然にメタボ化してしまうのです。

  「若い頃と同じように食べてはいけない」本当の理由 ■小腸の機能が低下する 前項で述べたように、年を重ねていくと、腸内細菌の種類が変化して、自然と

  腸内がメタボ化していきます。では、何故加齢によってそのような変化が起こってしまうのでしょうか?その理由は、小腸の消化吸収能力が低下していくためです。

  私達が食べた物の栄養素の殆どは、小腸で吸収されます。小腸に絨毛(じゅうもう)という、絨毯(じゅうたん)の毛のようなものが粘膜がびっしり生えているのですが、この絨毛で栄養素を

  吸収しています。一方、大腸には絨毛がありませんから、水とビタミンくらいしか吸収できません。若くて元気な小腸は余すことなく栄養分を吸収してくれるので、

  大腸に食べ物が届く頃には、栄養分はほぼ吸収され尽くしていて、絞りかすになっています。しかし、年齢を重ねるにつれ、私達の小腸は栄養分を吸収する力が

  落ちていきます。すると若くて小腸に吸収力があった頃には届かなかった栄養素が、大腸に届くようになってしまうのです。そのせいで大腸の中の細菌は異常に

  発酵し、肥満や糖尿病患者に見られるようなメタボ腸内細菌パターンに変化していってしまいます。つまり、腸内細菌がメタボ化しやすい環境が出来上がってしま

  うということです。肥満や糖尿病患者のパターンの腸内細菌を持っていると、糖を代謝する力が落ち、インスリンの効き目が悪くなったり(インスリン抵抗性上昇)、

  動脈硬化になりやすくなります。ですから、若い頃と同じような食生活を続けていると、大変なことになるのです。腸のキャパシティを超えた栄養素がやってくると、

  腸の機能はますます弱くなり、様々な病気を引き起こすリスクが非常に高くなってしまいます。だからこそ、年齢を重ねたら、自分の腸の状態を知って、食事を見

  直していく必要があるのです。