お腹の不調を治す新常識

  お腹の調子の悪さは「糖質」が原因だった!

  「腸に良い」食べ物は要注意! ■貴方を腸を脅かす「4人の敵」 私達の腸には、「4人の敵」がいます。この4人には二面性があって、腸の調子の良い人には[いい顔」をして

 役に立ちますが、腸の調子の悪い人には、[弱いいじめ」をするかにように振舞います。又、これらの「敵」を食べると、人に

 よっては(だる)さやひどい疲労感に襲われます。原因の分からない腹痛や疲労感は、実はこの[4人の敵」のせいなのです。

 こうした原因不明の腹痛が原因で、約10人に1人の日本人が、職場や学校を休んだりしてます。ですから、毎日快適に過ご

 すためにまず大切なのは、この「4人の敵」と距離をとり、疎遠になることなのです。では、この「4人の敵」とはいったい何でし

 ょうか?毎日軽い腹痛や下痢、便秘などに悩まされている人が多くいるが、こうした頑固な症状の原因が、近年になって大分

 はっきりしてきました。お腹を不調にする主な原因は、食べ物に含まれる「4つの糖質」だったのです。これこそが「4人の敵」

 であり、総称して「FODMAP」と呼ばれます。FODMAPとは、「発酵性(F)のある糖質」、つまり「オリゴ糖類(O)」「二糖類(D)「単

 糖類(M)「ポリオール類(P)」の4種類の糖質の頭文字を並べて「and」でつないだものいです。この4つの糖類を多く含む食事

 を「高FODMAP食」、含まない食事を「低FOD MAP食」と呼びます。

 ■腸が弱っている人には「腸に良い食べ物」も逆効果 気をつけないといけないのは、この4つの糖質「FODMAP」は、一般的

 には「腸に良い食べ物」として知られていて、医者からも積極的に摂取するようにとアドバイスされることが多いことです。

 皆さんも「腸内細菌を整えて健康になる」というたぐいの本や記事、TVなどをご覧になったことがあると思います。腸の調子を

 整えるために、オリゴ糖や、ゴボウ、豆、アスパラガスなどの食物繊維、納豆、キムチ等の発酵食品を沢山摂る様に・・・とい

 うのが、これまでの「腸の常識」でした。しかし、その常識は残念ながら間違っています。ヨーグルトやオリゴ糖、発酵食品は、

  誰の腸にも良く働いてくれるわけではないのです。こうした食品は、腸が元気で不快な症状のない人には逆効果ですが、お腹の調子が悪い人や過敏性腸症候群の人にとっては、

  改善に繋がりません。むしろ、ガスや腹満、便秘や下痢など、お腹のつらい症状を逆に悪化させてしまうのです。

  実はシンプル!「お腹に不調が起こるメカニズム」 ■最大の問題は「小腸で吸収できない」こと 一般的には「腸に良い」とされている食品が、どうしてお腹の不調の原因になっ

  てしまうのでしょうか?その理由は先にお話しした4つの糖質(FODMAP)が、どう体に影響して、腸の中でどのように消化されていくかを辿(たど)っていくと、はっきりと分かるはずです。

 私達が食べた物は、<口→食道→胃→12指腸→小腸→大腸>という順番で、体の中に取り込まれていきます。問題は、

 小腸に食べ物が運ばれたところで生じます。小腸には、大きく分けて2種類の糖質が存在します。一つは、「腸の負担にならな
 
 い糖質」で、非常に吸収されやすい糖質です。もう一つは、「腸の負担になる糖質」で、この糖質がお腹の不調を引き起こしま

 す。何故なら、非常に吸収されにくい糖質だからです。前者の「腸の負担にならない糖質」はとても吸収しやすいため、小腸の

 粘膜にあるポンプからどんどん吸収され、小腸から姿を消していきます。しかし、問題の「腸の負担になる糖質」は、小腸での

 吸収が非常に悪いため、なかなか腸の中に入っていきません。ですから、後者のタイプの糖質を含んだ食べ物を食べ過ぎる

 と吸収しきれず、小腸の中で「腸の負担になる糖質」の濃度がどんどん濃くなってしまうのです。小腸が吸収できないこの「腸

 の負担になる糖質」こそが、実は前項でお話しした4つの糖質=「FODMAP」なのです。

 ■小腸が水浸しになってしまう 人間の体にはもともと、「濃いものを薄めようとする」性質が備わっています。ですから、小腸の

 中で吸収できない糖質(FODMAP)の濃度が濃くなりすぎると、その濃度を薄めようとして、体は小腸に大量の水分を引き込ん

 できます。その結果、小腸は水で一杯になって、いわば「水浸し」の状態になってしまうのです。水浸しになった小腸は正常と

 は違う状況に刺激を受けて、運動が過剰になります。こうして小腸が水浸しの状態になっていると、私達はお腹がゴロゴロして

 おかさひいという不快感や、痛いという症状として感じるのです。当然ながら、水が増えるので、下痢にもなります。多過ぎる

 水分を押し流そうとして、小腸が活動の速度を速めるので、下痢を引き起こしてしまうのです。又、水が腸に大量に留まるので

 お腹がパンパンで苦しいこともあるでしょう。このように、「腸の負担になる糖質」を含む食事は、小腸の働きを非常に乱します

 現代人の食事は特にこの「腸に負担になる糖質」(FODMAP)が多く、小腸で吸収されにくい傾向が強くなっています。ですから、お腹の不調を取り除くには、まず吸収できない4つの

 糖質を減らして、小腸への負担を少なくしていくことが先決なのです。

 ■大腸がガスで一杯に? 更に良くないことに、小腸で吸収できなかったこの糖質たちは、大腸にも悪影響を及ぼします。通常、お腹が正常な働きをしている人の大腸には、殆どが

 栄養分が残っていません。小腸でほぼ全ての栄養分が吸収されてしまうので、大腸に達する頃には「しぼりかす」のような状態になっているからです。このしぼりかすこそが、正常な

 便の状態です。そのため、お腹が快調な人の便は、軽くて臭いも少なく、スッキリ出ます。しかし、例の4つの糖質が小腸で吸収されずに大腸まで届いてしまうと、大腸の富栄養化が

 起こります。本来必要のない過剰な栄養がやってくるわけですから、大腸は大騒ぎになります。何故なら、大腸にいる大量の腸内細菌が、この栄養素を食べまくってしまうから。その

 結果、大腸内で異常な発酵が生じてしまうのです。更に、この発酵に伴って過剰に発生してしまうのが、ガス。大腸の中で水素や2酸化炭素、メタン等のガスが、フツフツと大量に

 沸いてしまうというわけです。