お腹の不調を治す新常識

  

  お腹の調子がいつも悪い人の救世主「低FODMAP食」 ■オーストラリア発の「真に腸を整える食事法」 この「低FDODMAP食」は、科学的な根拠を持つ、世界で始めての食事プ

  ログラムです。私は消化器内科医として、この食事法を2012年から日本で導入してきました。この食事法を実際に指導し始めてからというもの、体調が著しく改善した患者さん達

  を目の当たりにして、その効果を日々、実感しています。実際のところ、現在欧米では、お腹に不調のある人がまず最初に選択すべき「科学的根拠をもった食事法」とされていま

  す。オーストラリアのモナッシュ大学で発見され、米国ではハーバート大学、イエール大学、コロンビア大学、ペンシルベニア大学など一流大学からもこの食事法の有効性を示す

  論文が発表され、今や欧米の大学病院では当たり前のように実践されている食事法です。世界的に権威の高い医学誌にもその有効性を照明する論文が掲載され、2013年には

  世界各国から医学専門家が召集されるローマ財団でも、この食事法が最も安全かつ有効性の高い治療法として推奨されました。ちなみに、単にお腹の調子がすぐれないという人

  以外にも、ガスの多さに悩んでいる人、大腸憩室、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)、せりアック病という重病に悩んでいる人、はたまた逆流性食道炎の人の治療にも

  応用されています。つまり、この食事法の有効性は、科学的に疑いようのないということです。

  ■食事でお腹の調子が良くなる! 低FODMAP食は、欧米ではすでに公認のものとなっていますが、その科学的根拠を、もう少し紹介しておきましょう。まず、低FODMAP食と、

 オーストラリアの一般的な家庭料理のお腹への効果の比較が左図です。縦軸が、お腹のつらい症状のひどさを示しています。Aは過敏性腸

 症候群などお腹の不調で悩んでいる人達のグラフです。Aのグラフを見ると、家庭料理を食べていても(実線)、お腹の症状は横ばいです。

 つまり、症状は一向に良くならない、と言うことが示されています。しかし、低FODMAP食を実践している人(点線)は、日に日にお腹のつらい

 症状のレベルが下がって、ラクになってきていることが分かります。元々お腹の調子が悪くない人たち(Bのグラフ)は、どちらの食事をして

 いても症状に変化がありません。つまり、この食事法は、お腹の調子が悪い人が行うとお腹の調子が改善し、普段からお腹の調子に問題

 のない人には、特に何も作用しない、という理想的なものなのです。

 腸が元気な人は病気にならない!-腸を強化すると人生が好転する■疲れの原因は腸にあった! お腹の調子が悪い人の多くは、

 疲れや倦怠感を訴えます。特にお腹の調子がひどい時ほど、「疲れていて何もしたくない・・・」という、軽いうつ病にも似たような症状に見舞

 われます。何故なら、腸の神経は直接脳に繋がっていて、腸が不快を感じると、脳も不快を察知するためです。それを、私達は疲れや倦怠

 感として感じ取るのです。そのため、腸の症状を抑える食事に変えていくこと、心身の疲労感にも効果的なことが多々あります。これまで原

 因が分からないと思っていた疲れも、食事を変えていくことで、解消できるのです。■病気には共通の「根」がある 人間の健康は「樹木」に

 たとえることができます。病気や症状は「葉」の部分です。現代の医療では、例えば心筋梗塞であれば循環器内科を受診し、胃癌や大腸癌

 が見つかれば消化器内科を受診し、脳梗塞があれば神経内科、糖尿病があれば内分泌代謝料を受診する必要があります。仮に3つの

 診療科を受診し、それぞれから2種類の薬が出れば、全部で6種類の薬を飲まなければならないと言うことになります。しかし、このような

  臓器ごとの「縦割り」医療で行われているのは、「血圧が高い」「血糖が高い」「腹痛がある」などの症状を薬で抑えるという、あくまで対処療法にすぎません。つまり、根本的に体を

  治す医療ではないのです。本質的なところを見れば、高血圧、糖尿病、癌、脳梗塞などの病気には共通の「幹」があり、地面の下には見えない共通の「根」があります。つまり、

  食事が間違っていたり、運動が不十分だったり、生活習慣が良くなかったり、生きがいを失っていたりという、「根」があるのです。病気とは、単にこれ等の悪いものが表層に表れ

  たもので、いわば「葉」にすぎません。ですから、本当に健康になるには、病気になった「葉」ばかりを診ても意味がなく、「根」の部分を治す必要があるということです。

  ■腸が元気になれば、病気とは無縁に! 腸と言う臓器は、私達人間のこの「根」の部分に、実は最も関係している臓器です。私達の体は、文字通り食べた物から作られています

  だから、一生懸命体に良い物を食べるわけですが、いくら良い物を食べたところで、腸が正常な働きをしてくれなければ、元も子もありません。食べた物が体の栄養なるためには、
  
  腸がまず元気でなければ意味がないのです。お腹の不調が消え、腸が本来の働きを取り戻せば、私達は病気と無縁になれます。食事を見直して腸が元気になると、病気の元と

  なる「根」も元気になります.腸が整うと、人生が変わるのです。大げさなようですが、朝起きた時常に爽快で、お腹に何の不調もないというのは、小さなことのようで、実はとても

  大きな変化です。低FODMAP食を取り入れれば、貴方の腸は確実に正常な働きを取り戻していけます。是非、低FODMAP食を取り入れて、不調のない快適な人生を手に入れてく

  ださい。