健康診断が怖い人の為に!

 

  6.臓器がバランスよく働けば病気は治る

  健康体だと思っていた人が突然、癌を宣告される。元気に仕事をしていた人が、心臓疾患や脳血管系疾患で突然、倒れてしまう。当人にとっては予想だにしなかった”突然の病”。

  しかし、実際には、自覚がなくても、身体はいつ発症してもおかしくない不健康な状態だったはず。このように、健康ではないが発病はしていない状態を、中医学では

  「未病」と呼んでいます。中医学とは、生命活動の根源をなすのは「気」であると考える。中医学の基本は気の流れを整え、気の量を保つことにある。治療には、漢方薬の他、

  鍼灸や気功が用いられることが多い。中国に数ある伝統医学の中で、最も、高度に体系ずけられているため、中国伝統医学の代表格である。治療の基本は、万病の元となる

  ”未病”を治すこと。西洋医学では現れた症状に対しての診断と治療しかできないが、中医学では未病の段階で診断を下すことも、治すことも可能なのです。

  未病診断の核をなすのは、身体を構成している気、血、そして津液しんえきの状態を診ること。津液とは体を流れる血液以外の成分の総称で、汗や細胞液、リンパ液等を指す。

  気、血、津液の量が不足したり、流れが滞ると未病の状態になる。未病を放置しておくと、気、血、津液が滞った場所に癌が発生する。

  

  未病の原因となる生活習慣(左図)である。中でも最悪は、冷たい飲み物・冷たい食べ物の摂り過ぎ。冷たい飲食物を摂ると、

  胃を冷やすと同時に呼吸道即ち肺機能も冷やす。冷えれば当然、機能が低下する。肺と胃は身体の水分処理を担っているので、

  これらの臓器が機能低下を起こせば、病的な水が体内に留まる。こうした水の淀みが血、津液の流れを滞らせ、未病や

  癌を引き起こす。冷えると鈍くなるので、癌の前兆にも気ずきにくい。近年は自動販売機による身体を冷やすものが多過ぎる。

  未病や癌を作り出すのは冷えだけではなく、ストレスもまた、気、血、津液の流れを滞らせる要因だ。人間はストレスを感じると、

  緊張して横隔膜が硬くなり、動きが悪くなる、身体の真ん中にある横隔膜が詰まると、気のエネルギーが上半身・下半身に

  うまく巡らなくなります。中医学では、気は、血や津液を全身に運ぶ役割を担うとされる。だから気が滞ると血、津液も

  巡りが悪くなり、淀んで汚れだす。いわば免疫力が落ちた状態になってしまう。問診すると、癌が見つかる5年前くらいに

  ストレスの元凶になる出来事が必ずある。男性なら経済的なこと、女性だと介護問題が多い。体質と合わせそれを探り出す。

  中医学の極意は、病気を治すのではなく病人を治すこと。西洋医学にはない哲学がある。日本で独自に発展してきた

  日本漢方とはまた別物で症状と体質を診て、処方する薬をパターンで決める。対して中医学ではまず病気の原因を見極め、

  脈や舌、お腹を診断(弁証)して症状を分析し、個別に薬を処方する「オーダーメイド治療」を行う。例えば、同じ胃癌でも、

  人間が違えば薬の処方も違ってくるそれが中医学です。

 

 

  中医学の「弁証」において、特に重要なのが望診ぼうしん切診せっしん 。前者は顔色、顔のシミ、皮膚の色、舌の裏表の色などを観察する方法である。

  後者は中医学の奥義といえるもので、お腹の硬さを診たり、脈の状態を調べたりする診療法である。

  進行した癌でも、食事、排泄がちゃんとできていて、夜しっかり眠れていれば、たいてい治る。癌患者に対しても、未病の人と

  同じように、まず気、血、津液の流れをよくし、汚れを取る治療をしっかりと行う。そして流れがよくなってきたら、気、血、津液の

  量を増やし、内臓を強化して免疫力を上げる治療に切り替えていく。全身の内臓をバランスよく整えてのち、働きを強化させるのです。

  治療薬は動物、植物、鉱物など400種類超の生薬を組み合わせた煎じ薬。手足などのツボに塗る独自の漢方軟膏。そして、

  極め付きが、動物の臓器や昆虫などを黒焼きにした動物炭薬。癌に優れた効き目を表す薬。癌や未病の人にとって、薬以上に

  大事なのが、生き方と生活習慣を見直すことです。冷たいものを飲まない、水分を摂り過ぎない、横隔膜を意識して動かすようにする。

  毎日1分間、ハアーッと長く息を吐いて腹式呼吸をする。できれば1日の気が「陽」になっている午前中に1時間ほど散歩して、

  緑の中で腹式呼吸をする。大声で笑ったり、歌を歌ったりするのも効果的です。さらに、「気が詰まらない」身体になるには、

  プラス思考も重要だ。10の辛い症状があって2つの症状が治ったとき、2つも治ったと思うか、8つも治らないと思うか。

  着実に治るのは前者のような人です。3000年の歴史を持つ中医学は、膨大な数の臨床経験から生まれた治療法。しかし、当然、

  科学的データの実証は西洋医学の方が得意で、両者の長所を生かした統合医療が難病にも打ち勝つ事でしょう。

 

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