脳が若返る食事

  ◯糖化を改善すると、脳も、見た目も、若返る

  最近、まだ30代という若さなのに、シワやタルミ、肌のクスミのある人を見かけます。このような年令に不似合いなほど老けて見えるのは、終末糖化産物(AGEs)によって

  蛋白質の繊維が歪められて皮膚が硬くなってしまったためです。終末糖化産物は、体内の糖化反応によって生じます。糖化反応とは糖の分子が蛋白質や脂肪、アミノ酸に

  結合することです。糖化反応は、生命にとって避けることのできない、代謝や老化のプロセスの産物です。逆の見方をすれば、糖化反応を制限するか遅らせれば脳と体の老化が

  妨げるのです。蛋白質が糖化することの大きな問題点は、自分自身の体を攻撃するようになり組織が破壊され、脂肪や蛋白質をはじめDNAさえもダメージを受けてしまうのです。

  これを防ぐために、今、世界中の医学者達が薬物を使って終末糖化産物の形成を軽減するような方法を懸命に研究しています。しかしながら、糖化反応を起こさせない一番良い

  方法は、炭水化物や糖質をとらないようにすることです。高炭水化物の食事をとっていることで、体内の糖化反応のスピードが増してしまうからです。

  ◯「グルテンフリー食」は脳の炎症を抑え、神経系の病気を改善させる

  「太ってきたな」と意識した時、同時に「頭痛がする様になった」と感じたことはありませんか。2006年に、3万人以上の人達を対象に「頭痛と肥満」の関係を探る研究が報告された。

  それによると、日常的に慢性頭痛を起こすリスクは、標準体重のグループに比べて、肥満のグループでは28%も高いことが分かりました。中でもとりわけ太っている人は、日常的に

  慢性頭痛を起こすリスクが74%も高かったのです。脂肪からはホルモンが分泌されます。特に炎症を引き起こす物質を大量に分泌します。頭痛とは、他の様々な脳の病気と

  同じように炎症反応によって起こるのです。お腹が脂肪で大きければ大きいほど、頭痛のリスクは高まります。頭痛をなんとかしたいというのであれば、まずは余計な体重を

  減らしましょう。体重が重ければ重いほど、頭痛に苦しみやすくなります。小麦を控えてグルテンを摂らず、低炭水化物で高脂肪の食事をして、健康的な血糖バランスを維持する

  様にします。つまり、グルテンフリーの食事をとり炭水化物を極力減らせば、神経系の病気を改善させることができます。たった数週間で体重が減少し、脳の機能が高まります。

  ◯小麦をやめると、「脳力」が25%アップする

  ジョコビッチ選手は、グルテンフリーの食事をとることで、炭水化物の摂取を減らしています。これが彼の脳を「スーパーブレイン」にしている秘訣です。脳は燃料として、グルコース

  とケトン体を使うことが出来る、言わば「ハイブリッド・エンジン」です。炭水化物は、分解されてグルコースになります。脂は分解されてケトン体に変わります。グルコースが少なく

  なると、脳は体内の脂を分解してケトン体に変えるように命令し、脳や体のエネルギーとして使うのです。ジョコビッチ選手の肉体を見ると、極限まで炭水化物の摂取を減らした

  ことで、グルコースではなくケトン体を燃料として脳と肉体を動かしているのが分かります。判断力が早くなり、長時間ラリーが続いてもバテない体です。ケトン体は、グルコース

  と比べてATP(エネルギー)産生比率が25%も高くなるのが特徴です。これを実験した実験があります。ネズミの心臓を取り出し、グルコースの点滴で還流します。あるところで

  ケトン体に代えると心拍出量が125%にまでなります。なんと25%も増加するのです!人間でも同様です。つまり、ケトン体をエネルギーとして使うと、「脳力が25%もアップする」

  のです。