気力を奪う「体の痛み」がスーッと消える

  ✦何故、医者は「老化現象です」と言うのか・・・一方、医者から痛みの原因を「老化現象です」と言われた人もいるでしょう。前頁の女性も主治医に

  似たニュアンスの言葉をかけられています。事実、年齢を重ねると骨は変形し、軟骨はすり減り、筋肉は弱くなります。これは自然なことで、MRIを撮れば

  骨の変形や椎間板の変性が写ります。すると、医者はここが患部かもしれないと指摘するわけです。何故なら、何十年と使ってきた体に変化が出て、

  それが痛みの遠因になっているからです。但し、痛みが加齢によるものと判断するのは正しいが、老化が全ての原因とするのは間違っています。

  というのも、加齢による背骨や腰椎の変形、痛みの症状はある日、突然に起きたものではないからです。ところが、痛みには楽な日と重い日の

  波がある。つまり、骨の変化だけが痛みの原因ではないということです。老化は骨格の痛みをおこす要因ですが、全てではない。しかし、1回の

  短時間診察で痛みの要因を説明せねばいけないと考える医者が、確実に存在する「老化現象」を原因ですと言うのです。ですから、「老化が原因だから

  しょうがない」と諦めないでください。私達は老化の流れは止められないが、年齢を重ねて「調子がいい」という日もあったはずです。痛みは老化で

  悪化するばかりではない。また、原因が分からないと言って重症化するわけでもありません。前頁の女性の様に、ストレスから解放された旅行中は

  痛みが軽くなるケースはよくあります。ストレスの原因がはっきりしていれば、それを排除するのも一手です。何故なら、

  調子のいい日と悪い日を決めるのは、貴方だからです。痛みを克服するヒントは貴方の中にあります。「痛みを治療する」という発想から、

  「痛みを自己管理する=セルフメディケーション」という発想への転換が、痛みから解放された人生の始まりとなるのです。

  ○65才以上の「5人に4人」は不健康!

  ✦日本は長寿大国だが、健康大国ではない・・・何故、健康大国ではないかというと、平均寿命は元気に生きることとあまり、関係がないからです。

  平均寿命のニュースを聞くと、無邪気に自分の年齢と照らし合わせ、「自分はあと年年くらい生きられる」などと想像してしまうもの。しかも、多くの人が

  自分はピンピンコロリと元気で死ぬイメージを描いているのではないでしょうか。日本の公的医療保険制度は2000年にWHOから総合一位と評価され

  、2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41才、男性が79.94才。女性は世界一位、男性は世界五位。戦後から着々と平均寿命は延びて、日本が

  長寿大国であることは確かです。でも、現実はピンピンコロリとはいきません。殆どの人は、人様のお世話になりながら生き長らえる晩年がやってきます。

  平均寿命という統計には、この視点が含まれていません。私達が意識すべきは、健康寿命が大切なのです。

  ✦どこかが痛いと生きる気力を奪われる・・・平均寿命から寝たきりの期間を引いたものを「健康寿命」といいまし。2010年のデータによると

  女性は73.62才、男性70.42才。平均寿命から健康寿命を引くと、女性で約13年、男性で約9年、人様のお世話になりながら生き長らえる期間がある

  ということです。もちろん、皆が寝たきりになるわけではありません。それでも何らかの介護を受けおり、自分の力だけでは出来ないということです。

  日本人が自分の健康状態についてどう思っているか先進国34カ国の「主観健康度」を調べたOECDのデータによると、

  65歳以上の人に対して「貴方の普段の健康状態はいかがですか?」という質問で、日本は31か国中、27位でした。

  日本人は5人に1人、なんと20%しか「良い」と答えられませんでした。1位のニュージランド人は83.2%の人が「自分は健康だ」と言っています。

  つまり、日本人の主観健康度、生き生きと生きているという実感は低い。これは大問題です。多くの人が健康のために多くの医療費を払い健康を

  気ずかっているにもかかわらずにです。では、何故日本人は自分のことを「不健康」だと感じているのでしょうか?それは、体のどこかが「痛い」からです。

  腰が痛い、膝が痛い、肩が上がらない、内臓がキリキリする、なんとなくだるい・・・。そんな症状に長年苦しめられていると自分を健康だと感じられ

  なくなります。痛みによって、気力を奪われている人がとても多いのです。