✤腎臓病の症状

✦尿の異常

  ✧尿の量の変化・・・・・健康な人の尿量は平均1500㎖/日、排尿の回数は4~7,8/日、お茶やビールを飲み過ぎると尿量も回数も増えるが、反対に、夏の暑い日にたくさん汗をかくと

                 尿量も減ります。これは健康な証拠で、何の心配もいりません。1日の尿量が3000㎖以上になると多尿といい、500㎖以下になると乏尿と読んでいます。

                 急性腎炎の初期や、ネフローゼ症候群、急性腎不全などでは乏尿が起こり、回数も1回の量も減ります。一方、慢性腎炎でかなり病状が進行しているが、

                 まだ尿毒症に至っていないという時期には、多尿になります。またその色が薄くなる。

  ✧頻尿・・・・・頻繁に尿意をもよおし、尿の回数は多くなるのに1回の尿量は少ない。これは腎臓の病気ではなく、腎孟、膀胱、前立腺、尿道などの病気によるものです。

  ✧夜間多尿・・・・・昼間はそれほどでもないのに、夜、床に入ってから何度も尿意に目覚めてトイレに行くこと。健な人でも50才を過ぎると、トイレに起きるものですが、50才前後で

              夜間多尿があったら要注意です。心臓が弱った人や、慢性腎炎の時に見られることがあるので。1度検査を受けたほうがいいでしょう。

  ✧尿の濁り・・・・・尿の色は、ふつう淡褐色をしていて、濁りがなく透明です。尿が濁るのは、尿の中に細菌がたくさん混じった時、赤血球や白血球が溶け込んでいると時、あるいは

             尿の中の塩分が多くなっている時などです。膀胱炎、急性腎孟腎炎、腎臓結核などの時には、尿の中に白血球が多くなり白濁した尿が出ることがある。これを膿尿という。

  ✧タンパク尿・・・・・腎臓病が発見される1番のきっかけはタンパク尿です。健康な人でも1日に数十gのタンパク質が糸球体から濾過され、尿細管で再吸収されているのですが、腎臓病の

              場合は糸球体がタンパク質を通しやすくなるため、多量のタンパク質が濾過され、尿細管で再吸収しても拾いきれず、尿に漏れだしてしまうのです。

              タンパク尿の程度は、病気の性質や時期によって異なり、病気の軽重とは無関係です。タンパク尿が少なくても、腎臓病がかなり進んでいることがあります。

              激しい運動後や厳しい寒さに晒された時、極度に興奮した後などには、たんぱく尿が出ることがある。これらは生理的タンパク尿といって腎臓病とは無関係です。

  ✧血尿・・・・・赤血球が混じったものを血尿と呼んでおり、血尿は腎臓から尿路までの間のどこかに出血があることを意味します。尿路からの出血は、結石や細菌感染によるものが多い。

          赤血球の他に白血球も多く見られ、無数の細菌が顕微鏡で見つかることが多い。いずれにしても、血尿が出たら、原因を突き止め、尿中の排泄物の検査で病気の診断が可能です。

✦むくみ(浮腫):大きく分け局所性(静脈瘤やリンパの流れが部分的に妨げられたり、或いは炎症を起こしたりした場所に生じる)と全身性(病気で1番多いのは心臓病次いで腎臓病)のむくみがある。

  ✧急性腎炎のむくみ・・・・・顔とくに瞼にみられる。次第にひどくなって顔全体がむくみ、また全身に起こり下肢、背中や脇腹に生じる。顔色は青白くなる。

  ✧慢性腎炎のむくみ・・・・・急に起こるものでなく、もともと多少腫れぼったいところが、ある時期から強くなってくるといった感じです。運動後や食塩のとり過ぎ後にむくみが強くなりやすい。

                   むくみが現れるときは、ふだんより尿の出が少なくなり、下肢や全身の倦怠感を伴う、しかし、疲労感という程度にしか思われない、自覚症状もない。

  ✧ネフローゼ症候群のむくみ・・・・・腎臓病のむくみの中で最も程度が強い。いつしかむくみが現れ、放置していると次第に強くなって全身に広がる。むくみで体重が10~20kg増えることもある。

                        顔のむくみが強くなると、目を開けておけず、手や腹部などは水がたまって皮膚が薄くなり下の組織が透けて見えるほどです。頭皮や外陰部にも現れる。

✦高血圧

  ✧腎性高血圧・・・・・急性腎炎の初期、慢性腎炎の高血圧型、腎硬化症などでは高血圧を伴う。ネフローゼ症候群の場合は腎性高血圧にならないが末期や腎不全になると高血圧を呈する。

               高血圧で最も多い本態性高血圧は赤ら顔の人に多いが腎不全で高血圧を呈する人は貧血を伴いやすいので、青白い高血圧と呼ばれる。 

✦貧血その他:腎臓ではエリスロポイエチンという造血ホルモンを作っています。腎不全になるとこれが作られなくなり必ず貧血になる。血液中の赤血球とヘモグロビンが半減し動悸、めまいを起こす。

  ✧顔色が悪い・・・・・腎臓病の患者は顔色が青白い、皮膚に艶がない、むくみも加わり腫れぼったい不健康な印象を与える。進行して尿毒症に近い状態になると黒ずんだ土気色になります。

  ✧だるい・・・・・風邪や扁桃炎を起こした後、1~2週間立って治ったかな思わる頃に、急に全身がだるくなったような時、急性腎炎は、こんな経過で発病します。急性腎炎は子供や若い人に多い。

  ✧頭痛・・・・・風邪や扁桃炎にかかって1~2週間後に、急に頭痛が始まったときは、やはり急性腎炎を疑ってみる必要がある。血尿や、顔のむくみが出ればすぐにわかる。血圧にも要注意。

  ✧視力障害・・・・・腎臓病があると一般に血圧が高くなり、これに伴い眼底の血圧も高くなり、視力障害が出てきます。はじめはちらちらして見えにくい程度が次第に視力が低下して、悪化します。

            

腎臓病