年をとるほど健康になる人、なれない人
皆さんは、健康になること、そして元気であり続けるには、「大変な努力が必要で、お金もかかる」と思っていませんか?病気とは縁がなく、毎日ハツラツと
暮すのは、実は難しいことではありません。むしろ、楽で気持ちよく、無理をしない生活を送る方が、ストレスフリーで、どんどん若返るのです。私達の殆どは
年齢を重ねると「あちこちに悪いところが出てきて」そして「病気になる」のが当たり前と思っています。その一方で、いくつになっても元気な方はいます。
そもそも人間は120歳まで生きられるようにできていると言われています。それなのに、自然のリズムに逆らい、本来の体の働きを邪魔したり、わざわざ
衰えさせたりするようなことをしているため、元気で長生きできずにいるのです。私達は昔から、太陽や月の巡るリズムで季節を知り、それに合わせた
暮らしをしていました。薬や手術のお世話になる前に、昔ながらの暮らしに学ぶことが沢山あります。現代生活で埋もれてしまった、本当に気持ちよく快適
な暮らしのヒントも、古来より受け継がれた伝統にちりばめられています。
昔、薬がない時代に皆がやっていた健康法 | 「あるがまま」で健康な人、不健康な人 |
日本の24の節気に合わせて生活する | 何故墓参りをすると、健康になれるのか? |
「陰陽五行」を実践して、どんどん若返る |
◎昔、薬がない時代に皆がやっていた健康法
何故年をとると、病気自慢する人とそうでない人がいるのか? | 現代人と化学物質の関係 |
「ずくなし」健康法とは、怠け者でもできる健康法のこと | 昔、薬がない時代に皆がやっていた健康法 |
自然のリズムに従えば、努力しなくても健康になれる | 薬を飲まなくても体はどんどん健康になる |
文明の象徴、電気が全てのサイクルを変えてしまった | ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」 |
○何故年をとると、病気自慢する人とそうでない人がいるのか?
学校を卒業して時間がたち同窓会などで、共通の話題が「健康」のことなのかと思っていたが、年を重ねるごとに、あらゆる機会に、同年代の方の多くが
まるで自慢するように病気の体験を語るのです。数は少ないが、健康で病気の話を全くしない方もいます。ですが、8割以上が、何かと言うと病気の話を
始めることは、40歳を超えた方なら、実感しているのではないでしょうか。女性であれば、ホルモンの状態が移り変わる時期ですから、体の変化を感じる
ことがあるかもしれません。また、ある程度年齢を重ねると、若い時よりは当然、筋肉や骨といった、体の器官の衰えを感じるでしょう。でも、「病気自慢」の
最大の理由は、皆さんの多くが、「年をとると病気を抱えるのは当たり前」と思っているからです。だから競うように病気の話をするし、実際に体も、自分の
考える通りに病気になっていく。40歳以降の方に、そうした考えをなくしてほしいのです。長い年月、あなたと共に生きてきた体は、10代や20代の時と同じ
ではありません。気を配って挙げる必要もあるでしょう。ですが、きちんとメンテナンスし続けてきたクラシックカーが、存在感や美しさを増し、スムーズに走り
続けるように、人間だって、年齢を重ねれば重ねるほど、元気になることが可能なのです。
○「ずくなし」健康法とは、怠け者でもできる健康法のこと
「ずくなし」とは長野県の方言で「ずく」とは精神力や執着心を表し「ずくなし」で怠け者、根性なし、根気のないといった人のことを指します。ですから「ずくなし」
健康法とは、どんなに根性がなくても、怠け者でもできるy、究極に簡単な健康法と言う意味です。詳しくは次章で述べるが、「こうしなければならない」
「毎日これを食べなければならない」等の決まりが少なく、実践することが心地よく、気持ちいいと感じている間に、どんどん健康になっていくと言う方法です。
○自然のリズムに従えば、努力しなくても健康になれる
体全体から機能を改善する方法の漢方の特徴は「人間も自然の一部なのだから、自然のリズムに従って生きること」が1番であり、そうすることによって、
体の可能性を最大限に引き出せると言う考えです。「ずくなし健康法」も、この考えに基ずいています。現代では、自然を身近に感じることもあまりなく、
暮している方が多いかもしれません。でも、どんな都会に暮らしていても、朝には太陽は大地を照らし、夜になれば月が輝く姿を見せてくれます。人間は
太古の昔から、日の出と共に起き、太陽が沈むと休むと言う生活を続けてきました。どれだけ技術が発達し、環境が変わっても、私達の体の構造は十数
万年前と殆ど変わっていません。ですから、そうしたリズムに合わせて生活することが、人間として1番自然な形であり、快適でストレスなく元気に暮らせる、
1番の方法なのです。