「リンパ呼吸」で不調は治る

  ◎腸のリンパは健康の要

人体最大のリンパ器官は「腸」 腸内で静かに起こっている「生理的炎症」
腸のリンパ球は前線基地で働く精鋭部隊 油脂や発酵食品によってもシーソーが揺れる
バイエル板には外敵と戦う仕組みが満載 シーソーを揺らすとアレルギー対策にもなる
悪玉菌や雑菌が体のシーソーを揺らす

  ◯人体最大のリンパ器官は「腸」
 
  体の中で「リンパ管の多い場所」というと、どこだと思いますか?リンパ節が集まっていることで知られる首や脇の下などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

  また、むくみ取りのイメージから、足や顔を思い浮かべる人もいるかもしれません。実際に、リンパマッサージなどでは、主に足や首筋のマッサージが重視されているようです。

  しかし、実は、もっと重要な、人体では最大のリンパ器官と言っても良い場所があります。それは「腸」です。腸には、豊富なリンパ管が通っています。腸は大きく分けると

  小腸と大腸があり、私達は小腸で食べ物を消化・吸収し、大腸で中身の水分を吸収して便を作っています。小腸には12指腸、空腸、回腸があり、大腸には

  盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸があって肛門につながっています。

  小腸だけで、長さは成人で6~7mにも及び、筒状の直径は平均4cmほどです。小腸は折りたたまれるように

  腹部に収まり、その周囲を大腸が通っています。これだけの長さとボリュームのある腸が、重力でダラッと

  下がらずに腹部に収まっているのは、考えてみると不思議な気がしませんか?体には、腸がダラッと下がったり

  しないように、ちゃんとした仕組みが備わっています。腸の大部分が腸間膜という組織で包まれ、その膜組織が

  体の後ろ側の腹壁とつながっているのです。そして、腸のリンパ管とリンパ節は、腸を包んでいるその腸間膜に

  豊富に存在しています。腸のリンパ組織は、それだけではありません。小腸のうち回腸の壁に、特有の

  リンパ組織が多数あります。これは「バイエル板」と呼ばれる免疫組織で、さらにここの粘膜下組織には、

  リンパ節のような構造があり、沢山のリンパ球が集まっているので、それらを合わせると、体内の全リンパ球の

  7~8割にも及びます。