病気が長引く人、回復が早い人

  ○魚の油・EPAで癌の原因・炎症を取り除く

  ●EPAはテロメアを長くし、寿命を伸ばす・・・癌細胞の増殖を抑える成分としてよく知られているのがEPAです。子のれは青背の魚に含まれる成分で、オメガ3系の不飽和脂肪酸というカテゴリーに

  分類されます。EPAが癌に効くのは、炎症を抑える力があるからです。癌は慢性炎症の結果生じます。例えば長期間胃炎が続くと、胃の細胞のDNAに傷がつき、胃癌ができます。慢性肝炎が

  続けば、肝臓癌が生じます。EPAは、「NF-κ(カッパ)B」という癌が転移する時に働く炎症性の転移因子を抑えます。大腸癌や乳癌の転移を抑える効果があることが分かっています。

  また、細胞分裂の切符と呼ばれ、その細胞の寿命を決める「テロメア」にも影響を与えます。テロメアはその長さで、細胞としての寿命が決まります。EPAハテロメアを長くし寿命を伸ばす効果が

  期待されているのです。EPAは、青背の魚から摂るほか、市販のサプリメントからも摂れます。医薬品としては、「エバデール」という名前で、一般的に中性脂肪値を下げる薬として使用されている。

  ●アスタキサンチンは内臓脂肪を燃やしてくれる・・・EPAの他にも、「NF-κB」を抑え、無症状でかつ慢性的に続く炎症を止める様々な成分があります。いずれもサプリメントとして市販されている。

  ・レスベラトロール(ブドウや皮のピーナッツの薄皮に含まれるポリフェノールの一種   ・アデイポネクチン(人間の脂肪細胞から分泌される善玉ホルモン

  ・クルクミン(ウコンの黄色色素)  ・ピクノジェール(フランス海岸松という松の樹皮から抽出されるポリフェノール)  ・アスタキサンチン(いくら、蟹、鮭、エビなどの赤い成分)   ・グルコサミン

  中でもアスタキサンチンは、様々な食品から摂れる成分です。日常運動にアスタキサンチンを併用すると、内臓脂肪を減少させることが分かっています。運動しながら、鮭やエビを摂ると、

  脂肪が燃焼しやすくなるのです。アスタキサンチンのすばらしいところは、脳の血液脳関門というフィルターを通過でき、脳にも達し、脳細胞や目にもダイレクトにいい影響を与えることができる
  
  ことです。また、レスベラとロールは、赤ワインおグラス1~2杯くらいのわずかな量(10μモル)程度で乳癌発症予防効果があることが示唆されています。前述の心臓病のリスクを下げる

  地中海食では、赤ワインは1週間にグラス7杯以上の摂取が薦められています。体の中でくすぶる炎症を取り除き、病気にならないレジリエンスを高めましょう。

  ○運動で大腸癌の発生が50%以下になる

  ●運動でSPRCを放出させ、大腸癌を防ぐ・・・大腸癌の1番のリスクは運動不足です。運動は、化学物質により発生する大腸癌を半分以下に抑えることが分かっています。

  アゾキシメタンという発癌物質を、2回ラットに注射すると、人工的に大腸癌を作ることができます。しかし、このラットを運動させると、発癌性物質を注射されたにも拘らず、大腸癌発生の割合が

  50%以下になるのです。大腸癌だけでなく、小腸や肝臓にできる癌まで抑制されます。これは、運動が大腸における炎症を抑えるためです。大腸癌を引き起こす原因となるのは、大腸における

  炎症です。運動は、大腸のの炎症を悪化させるTNF-αやサイトカインの分泌を抑えてくれます。運動の中でも、特に筋肉を使った運動をすると、筋肉からSPARC(スパーク)というタンパク質

  が放出されます。このSPRCに大腸癌の発生を抑える効果があるのではないかと考えられている。大腸癌は、癌の中でも男性では第3位、女性では第1位と罹患率が高い癌です。

  誰もがなる確率の高い癌を、運動で予防できるのですから、運動を週間として取り入れない手はありません。これまで述べてきたように、1日15~100分の有酸素運動は、アンチエイジングや

  認知症予防にもなります。癌予防としても認められている、確実な健康法なのです。