病気が長引く人、回復が早い人

  ○軽い貧血でも放っておくと、認知症のリスクが上がる

  ●錠剤が飲めない人は鉄欠乏性貧血のおそれがある・・・患者の中に「粒の薬が飲めない」人がます。このような人には、鉄欠乏性貧血が良く見られます。鉄欠乏製貧血とは、体内に鉄が不足

  しているために貧血がになってしまう病気です。血液中の赤血球を成熟させ増やす為には、鉄分が欠かせないのです。錠剤が飲みずらいのは、鉄欠乏性貧血になると粘膜障害を起こすためです。

  食道の粘膜に異常が起こり、食道が広がりずらくなります。錠剤だけでなく食べ物も通りずらなるのです。鉄は、粘膜の代謝にも深く関わっているのです。

  ●フェリチンが30んng/mℓ以下だと認知症になりやすい・・・貧血があっても、めまいやふらつきがなければ放置してもかまわない。というのがこれまでの医学常識でした。ところが、軽度の貧血でも

  放置していると、認知症になりやすいという研究データが出てきました。体内には鉄の貯蔵庫があり、そこに貯蔵される時は「フェリチン」という形に変えて溜め込まれます。フェリチンの量は

  100ng/mℓ以上ないといけません。しかし、鉄欠乏性貧血の人は、フェリチンが30ng/mℓ以下であることが多いのです。11年間貧血がある人とない人とを経過観察したところ、貧血がある人では

  認知症のリスクが23%あるのに対して、貧血がない人では17%と認知症のリスクに大きな差が見られました。貧血があると、認知症になりやすいのです。脳に酸素を運ぶのは血液です。酸素は

  血液中のヘモグロビンという血色素にのって運ばれますが、鉄欠乏性貧血になると、このヘモグロビンが作られなくなり、貧血があると、脳に十分な酸素が運ばれなくなり、認知症になるリスクが

  高まるのです。

  ●鉄を摂り過ぎると、癌細胞が増殖する・・・それなら鉄分を沢山とればいいのかと思われがちだが、摂り方にも注意が必要です。もちろん鉄欠乏性貧血の人が、だるさやめまいをなくす為に、

  鉄分を補給するのは構いません。特に、女性で、月経の時の経血量が多かったり、子宮筋腫があったりして貧血がある人には鉄分補給は必須です。しかし、十分体内に鉄分があるにもかかわらず、

  鉄分増強の為に食品やサプリメントを摂り続けるのは危険です。癌を招く原因になりかねないのです。過剰な鉄分は癌細胞が増強する際の餌になります。癌細胞は、鉄を吸収するトランスフェリン・

  レセプターという、いわば鉄を取り込む吸盤のようなものを、正常細胞の15倍も持っているのです。癌はレセプターを通じて、鉄を取り込んで増えていくため、癌を進行させてしまうのです。

  ●C型肝炎の人はウコンに注意・・・さらに過剰な鉄は活性酸素を生じ、細胞を酸化させて錆び付かせる為、老化の引き金にもなります。アンチエイジング的にもNGです。肝臓にも悪影響が

  及びます。肝臓に鉄が過剰に沈着すると、肝硬変や肝臓癌の引き金になる「ヘモクロマトーシス」という肝臓の病気になってしまいます。C型肝炎ウイルスに感染している人が鉄を摂り過ぎると、

  肝機能が悪化します。GOT(AST)という数値が上昇し、肝炎を悪化させます。肝臓と鉄では、ウコンなどにも注意が必要です。肝臓にいいといわれるウコンですが、ウコンjには鉄が豊富に

  含まれているためです。ウコンには認知症を予防する効果があるため、肝炎のない人には効果的ですが、慢性C型肝炎の人は摂らない様にしましょう。

  ●摂るなら「ヘム鉄」、3ヶ月に1回鉄分量を測る・・・鉄の医薬品を飲んで胃がムカムカする場合は、「ヘム鉄」を摂るようにしまおう。鉄の医薬品は、鉄のみで作られていていわば裸の鉄です。

  この鉄が胃粘膜に酸化障害をもたらし、ムカつきを起こします。ヘム鉄は鉄の周りをポルフィリンというものでオブラート状に包んでいるため、通常の鉄と比較しても5倍も吸収がよいのです。

  胃に負担をかけることなく取り込め、さらに貧血の治療にも効果的です。ひかしヘム鉄であっても、長期間にわたって漠然と摂り続けると鉄過剰になりかねず、3ヶ月に1度程度の間隔で、病院で

  採血してもらい、体内の貯蔵鉄であるフェリチンの濃度を測定してください。ヘム鉄を摂り続けていると、鉄の錠剤の苦手な人でも錠剤を飲めるように変わってきます。