病気が長引く人、回復が早い人

  ○若々しく生きるためには昼と夜で照明をかえる

  ●夜はブルーライトブロックメガネでパジャマを着せる・・・照明を明るくすることは、認知症の予防になります。但し、ひとつ注意点があります。現在、普及しているLEDライトです。日中はLEDを沢山

  浴びるべきですが、夜の時間帯はLEDが目に入らないようにすること。LEDに含まれる「ブルーライト」が問題です。ブルーライトの光が目に入ると、私達を睡眠に導く睡眠ホルモン「メラトニン」が

   分泌されにくくなり、睡眠のリズムが乱れてしまうためです。夜になったら「目にパジャマを着せる」ように、LEDのブルーライトをブロックする市販の専用メガネをつけるようにしましょう。

  ●夜、スマートフォンを見ないほうが肌ツヤがよくなる・・・夜、ブルーライトをカットすることは、アンチエイジングにつながります。若々しく肌ツヤが良い患者さん達に生活習慣を尋ねると、多くの人

  から夜はパソコンもスマートフォン見ないという答えが返ってきました。パソコンやスマートフォンが発する光はブルーライトです。夜はブルーライトを目に入れず、室内全体を間接照明でホテルの

  ように薄暗くすると「メラトニン」が分泌されて眠りにつきやすくなります。適切な時間に眠くなり、しっかり熟睡できればそれだけで疲れがとれ、体力が回復します。その日の疲れをその日のうちに

  とり切ることができれば、若さも保たれます。他にも、小さい子供を夜照明がギラギラ輝く店に連れて行くと、数年後の学習障害につながるというイギリスの論文があります。子供の目は光を通し

 易いのです。夜の過剰な光により、メラトニンの分泌が落ち、脳に悪影響を及ぼします。小さいお子さんがいる場合は、光の教育が必要です。最近の照明器具の中には、時間によって色を変えられる

  ものもあります。昼間はブルーライトをどんどん浴びるべきなので、「白い光」をつけておきます。夕方から夜にかけては、ブルーライトをカットすべきなので「暖かい光」にします。照明も、体の状態に

  合わせてメリハリをつけて変化させるのが、レジリエンスを高め、これからの超高齢化社会を生き抜くコツです。

  ○慢性胃炎を治療すると認知機能が改善する

  ●アルツハイマー型認知症患者88%に胃炎がある・・・胃炎の人は、認知症になる確率が2倍になるというデータがあります。アルツハイマー型認知症の人を調査したところ、胃炎がある人が88%に

  達しました。胃炎がない人の割合は46.7%ですから、大きな差があります。そして胃炎を治療して2年経過すると、認知機能が改善したという報告もあります。脳神経の病気であるパーキンソン病

  の患者さんにも、胃炎がある人が多く見られ、ない人の症状は改善されやすいことが分かっています。これは胃炎の原因であるピロリ菌が、パーキンソン病の治療薬(Lドーパ)を横取りして

  胃の中で食べてしまうこと(貪食)が原因だと考えられています。アルツハイマー型認症同様に、胃炎を治療するとパーキンソン病の治療薬の効果が増して、症状が改善することが分かっています。

  アルツハイマー型認知症は、「ペータ・アミロイドタンパク」という異常なタンパクが脳に蓄積されるために、脳細胞が死んでしまうことで起こります。胃炎がアルツハイマー型認知症を引き起こす

  仕組み自体は、完全に解明されていません。しかし、恐らくアルツハイマー認知症もパーキンソン病のように、胃炎と脳神経との間に何らかの関係があると考えられています。

  ●脳の変化は40歳代から始まっている・・・認知症は、アルツハイマー型の他に、脳梗塞を繰り返すことで起こる脳血管性認知症もあります。長期の慢性胃炎を抱えていると、全身の血管が

  傷つけられ、こちらのタイプの認知症になるリスクも高くなります。脳の変化は、40歳代から始まると言われています。症状は出ていなくても、すでに中年の頃から静かに認知症につながる

  変化が起き始めているのです。認知症の予防のためにも、胃炎はなるべく早い年齢で治療しなければなりません。