病気が長引く人、回復が早い人

  ○日曜日の夜に牛肉を食べると脳出血とうつを予防できる

  ●タンパク質が不足すると脳出血が起こる・・・戦後、東北に脳出血の患者がとても多い地域がありました。その地域の食事を調査してみると、極端にある栄養素が不足していることが分かり

  ました。それはタンパク質です。タンパク質は骨や筋肉、皮膚などを構成する主要な栄養素です。血管を作っているのもタンパク質ですから、タンパク質が不足すれば脳の血管も弱くなり、破れ

  易くなります。タンパク質は肉や魚に含まれます。中高年は食欲も落ちてきて野菜中心の「禅寺食」のような粗食に陥りやすい傾向にあります。とくに動物性のタンパク質が不足しがちです。

   この地域では肉や魚をもっと摂ろうという運動が起こり、脳出血が激減しました。

  ●「アラキドンさ酸」が脳内快楽物質に変わる・・・因みに、肉を摂るなら日曜日がいいでしょう。日曜日の夜は、何かと憂鬱な気分になりがちです。月曜日からまた世の中が動き始めだします。

  「明日からまた仕事だ」とストレスを感じる人もいるでしょう。日曜から月曜日にかけてのこのストレスが有害です。心筋梗塞が最も多いのが、月曜日の朝。これは、月曜日の朝は1番はストレス

  が大きく、緊張すると交感神経が高まり、血管が収縮して血圧が上がり、詰まり易くなるからです。そこで、日曜の夜に特別なものを食べるのです。お勧めは牛肉。牛肉には心の不安を和らげる

作用があります。牛肉に含まれる「アラキドン酸」と言うアミノ酸が、脳内で「アナンダマイド」という脳内快楽物質に変わるのです。アナンダマイドは、不安感を和らげ、多幸感をもたらします。

  焼肉パーテイが盛り上がるのは、アナンダマイドのせいかもしれません。

  ○食欲を抑えたいなら白米をやめて玄米を食べよう

  ●時計遺伝子が乱れると、癌、血管病、糖尿病が起こる・・・突然死を防ぐには、体内リズムに合わせて生きることです。体内リズムは、すべて時計遺伝子という遺伝子が操っています。

  全ての細胞は、自律的に振動する時計を持っており、それぞれのリズムで震えています。体内リズムを崩すと、癌になりやすいことが分かっています。癌の増殖にも時計遺伝子が関係して

  いるためです。時計遺伝子の働きが落ちると、癌細胞の細胞周期(セルサイクル)が変化します。それによって癌細胞の増え方が加速するのです。時計遺伝子の乱れは、高血圧、高脂血症、

  糖尿病等の引き金にもなります。時計遺伝子のひとつである「クロック遺伝子」が壊れたマウスでは、中性脂肪、コレステロール、血糖等の値が上昇し、レプチンという食欲を増すホルモンが

  増加します。食欲がアップして肥満になってしまいます。

  ●玄米の「ガンマオリザノール」が脂肪への嗜好性を減らす・・・時計遺伝子によって、私達のホルモンや血圧、睡眠、摂食、行動、代謝など様々なことが制御されています。体内リズムの

  コントロールセンターは、脳の間脳という場所にある視床下部というところです。視床下部は、体重や食欲もコントロールしています。体内リズムを崩す元になるのが、脂肪の摂り過ぎです。

  脂肪を摂り過ぎると体内時計の中枢である視床下部の働きを低下させます。でも、脂肪分の多い食品は、嗜好性が高くついつい食べたくなってしまうもの。こうした食品を遠ざける為の方法も、

  研究が進んでいます。実験に使われるのはマウスです。マウスは脂肪が大好き。脂肪分の多い餌と普通の餌を並べておくと、脂肪分の多い餌に群がります。ところが、玄米を混ぜた餌を

  与えると、脂肪分の多い餌に見向きもしなくなりました。玄米の中に含まれる「ガンマオリザノール」という成分が、脂肪に対する嗜好性を減らすことが分かっています。毎日のご飯を白米では

  なく玄米に変えるだけで、時計遺伝子を正常に保つことができ、病気にならないレジリエンスが高まるのです。