病気が長引く人、回復が早い人

  ○息を吸う、食事をするだけで体は錆びていく

  ●脳が錆びれば認知症が起こる・・・私達は呼吸をしたり、物を食べたりするだけで、老化していきます。「酸化ストレス」によって体が錆びていくからです。体に酸素を取り入れたり、食べ物から栄養を

  取り込んだりして、ATPというエネルギーを生み出します。この時に細胞内のミトコンドリアという器官で起こる化学反応が「酸化」です。酸化に用いられる酸素が、毒性のある活性酸素という物質に

  変わるのです。活性酸素は酸化能力が非常に高く、触れたものを片っ端から酸化させる力があります。健康なら活性酸素が生まれても、抗酸化作用のある体内の物質がそれを取り除いてくれます。

  生産と除去のバランスが保たれている間は、老化もそれほど進化しません。しかし、偏食や睡眠不足、喫煙などで生活習慣が悪化していたり、体の中に何か炎症が起きると、活性酸素の量が増え

  過ぎて「酸化ストレス」状態になります。体の中に錆が蓄積されていき、蓄積された部分で様々な障害が起こります。脂質が錆びて血管に溜まれば、動脈硬化や心筋梗塞が起こりますし、タンパク質が

  錆びれば、皮膚やあらゆる臓器が老化したり、病気が起こります。脳のタンパク質が錆びれば、認知症が発祥することも分かっています。

  ●食事、サプリ、運動で活性酸素を除去する・・・酸化ストレスに対抗するには、活性酸素を除去するための工夫が必要です。まず、抗酸化作用のある食事、サプリメントを積極的に摂ること。

  次の酸素ストレスを生じさせない運動法を身に付けること。運動はしなくても、し過ぎても酸化ストレスを生じさせてしまいます。正しい食事法、運動法を知るだけで、体の錆び付きを確実に抑え

  レジリエンスを高めることができるのです。

  ○三浦雄一郎さんが、標高6000mで飲んだホットワイン

  ●運動、紫外線、ストレスで体は錆びる・・・どんな物を食べていたら、体は老化せず元気いっぱいの生活を送れるのでしょう。エベレスト登頂者の三浦雄一郎さんが、75歳で登った時食べていた

  食事の中に、そのヒントがあります。三浦さんは標高6000mの地で、こんな物を摂っていました。ホットワイン(クロープ、シナモン、オレンジ、リンゴ丸ごと、アルコールは加熱により飛んでいる)。

  ・ヒマラヤ黒キーマカレー(ココア、豆類が豊富) ・ヒマラヤチーズショコラ(チョコレート) ・レーズン(抗酸化力のあるポリフェノールのレスベラトロールはブドウの皮にある) ・玄米 ここに出てくる

  食材には、疲労解消効果のあるものが多数含まれています。そもそも疲労の基は、活性酸素です。激しい運動をしたり、紫外線を浴びたり、ストレスを抱えたりすると、酸化ストレスがかかり有害な

  活性酸素が大量に産出されます。クロープ、シナモン、豆類、ぬか、ココア、チョコレートなどは活性酸素を吸収する能力が高い食材なのです。

  ●ORACが高いレーズン、玄米、チョコレートを毎日摂る。..・・・活性酸素をどれだけ吸収して除去してくれるかは、ORAC(オラック/活性酸素吸収能)として数値化されます。アメリカ農務省は

  2010年、300品目のORAC値を発表しています。特に数値の高い食品には次のようなものがあります。レーズン、バジル、玄米、チョコレート、ふすま、ぬか、ココア、クローブ、シナモン、松の実等々

  ORAC値ランキングの上位には三浦さんがエベレストで摂っていた食べ物と重なるものが多数あります。

  ●ダークチョコレート20gを週3回摂る・・・例えばチョコレートトチョコレートの消費量とノーベル賞の国別受賞者の割合は正の相関がある」という有名な論文が「ランセット」という医学誌に載りました。

  ダークチョコレートには歩行速度を高め、歩行距離の延長効果、登山などによる筋肉疲労を回復させる効果があります。これは一酸化窒素を介して活性酸素を抑えるためです。その他に、

  チョコレートの原料ココアは、記憶力を司る脳の海馬の機能を高めます。チョコレートの摂取量の多いほど、冠動脈疾患、脳卒中、心不全が少なくなります。チョコレートは血圧を下げ、インスリン

  抵抗性を減らし、BMIを下げるアンチエイジングフードなのです。世界最長寿のカルマンさんも、チョコレート大好きな女子だったのです。但し、糖の多いミルクチョコレートではなく、カカオ99%の

  ダークチョコレートを摂るようにしましょう。20gを週3回がお勧めです。毎日の食生活で、ORACの高い食材を積極的に取り入れ、食事を摂るだけで、自然と活性酸素が除去されるようにしましょう。