病気が長引く人、回復が早い人

  ○糖尿病の先には癌が待っている?

  ●癌細胞の大好物は糖・・・糖と癌には関係があり、糖尿病の人の死因には癌が最も多く見られます。「糖は癌の基だ」と言い切る医者もいるほどです。癌細胞は、糖が大好きだからです。

  人間は糖分を摂ると、血中の糖(血糖)の値が増加します。次に血糖を下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが出ます。血糖が高いほどインスりンがたくさん血中に流れ込みます。

  癌細胞はこのインスリンを取り込んで増えるインスリンレセプターを、正常細胞の15倍も持っているのです。この性質を利用したのが、癌の検査でよく行われるPET検査(陽電子放射断層撮影)です。

  検査液を点滴して癌だけを画像で映し出すものですが、この検査後にはグルコース(糖)が使われます。血管に糖を注射し。それを取り込んでいる癌組織を調べるのです。

  ●血糖を下げ、癌も抑える「メトグルコ」がお勧め・・・高血糖のままでいると、AGEsが増えやすく、癌を発祥しやすくなります。さらにそのまま放置すると、癌化した細胞が糖やインスリンを取り込みながら、

  どんどん増えてしまいます。老化、癌を遠ざけるには、糖尿病にならないことです。もし糖尿病になっていて、癌の心配があるなら、糖尿病薬の「メトグルコ」をお勧めします。これは血糖を下げる薬

  ですが、糖尿病の人の癌を抑える効果もあります。同じ糖尿病の薬を飲むなら、こういった薬もあることも知っておきましょう。

  ○胆石を放って置くと寿命が縮まる

  ●胆石は全身病である・・・胆のうや胆管に石ができる。胆石症という病気があります。胆石を持っている人は、持っていない人よりも、寿命が短いということが分かってきました。胆石症といっても、

  健康診断などで超音波検査(エコー)を受けて診断された人の約半分以上が無症状です。これまでは腹痛などの症状があり、慢性的な胆のう炎を起こしている人、胆石が胆のうに充満して胆のうが

  役割を果たしていない人以外は、放置されていました。ところが、胆石があると、将来糖尿病になる可能性が高いことが分かったのです。そこから、「胆石は全身の代謝異常の前兆」だと考えら

  れるようになりました。胆石の59%は、コレステロール結石、メタボリックシンドロームと診断された人は要注意です。胆石の有無も調べたほうがいいでしょう。メタボはコレステロール結石の危険因子

  なのです。食事やライフスタイルの影響で、コレステロール結石ができます。「痛くないからいい」と胆石を軽く見るのは危険です。胆石がない人に比べて、胆石がある人は死亡率が高くなります。

  胆石症の人の死因で最も多いのが糖尿病、そして次が狭心症や心筋梗塞などの血管の病気です。胆のうを取り除いてしまった人ほど、糖尿病になりやすいことも分かっています。

  単に胆のうや胆管だけの問題だけでなく、胆石は身体全体に関わる全身病なのです。

  ○歩きながら会議をし、立ったままデスクワークをする

  ●マサイ族は何故胆石ができないのか・・・胆石ができやすいかどうかの理由のひとつに、遺伝が上げられます。アメリカの先住民族であるネイティブ・アメリカンには胆石症の人が多く見られます。

  ところが、アフリカのマサイ族には殆ど胆石症が見られません。ネイティブ・アメリカンの場合、2人に1人以上は胆石を持っています。北米のネイティブ・アメリカンは、30歳までに7割の女性が

  胆石症になります。胆汁に高レベルのコレステロールを分泌する遺伝的要因が見られるのです。一方、マサイ族は胆石知らず、これも遺伝の要素が大きいのですが、それだけではありません。

  胆石症は、ほぼ人だけに見られる病気です。つまりこの病気は、人特有の生活習慣が影響しています。「長時間座り続ける」ということです。長時間座っている人は、立ち仕事の人や肉体労働者と

  比べて胆石ができやすい。長く座っていると、胆汁の流れが悪くなり、胆石ができやすくなるのです。さらに座っている時間は、身体活動とは別の、独立した危険因子になります。つまり、運動不足

  になれば不健康になるのは当たり前ですが、いくら運動していても、座っている時間が同じように長ければ、死亡リスクは下がらないのです。運動を増やしtrも結果は変わりません。「俺は座って

  いる時間は長いが、たくさん運動しているから大丈夫」というわけにはいかないということです。

  ●座りぱなっしが死期を早める・・・現在の日本では、1日中座りぱなっしで仕事をしている人が増えています。このまま増加していけば、日本人の寿命は短くなりかねないというわけです。

  座りぱなっしは、喫煙並みに貴方の寿命を短くします。集中して行う仕事であれば、立ったまますることをお勧めします。スタンディング・デスクというものもあります。机の脚が伸び縮みするもので、

  休憩する時には椅子の高さに合わせて低くすることができます。こうした机を使って仕事をすると、座らない習慣は長く続きます。皆さんも、極力座らない生活をして見ましょう。レストランでも、

  立ったまま飲み食いする立ち食い形式のところが増えています。会議も場合によっては、座らないで散歩しながら行う「ウオーク&トーキング・ミーテイング」などがお勧めです。

  ●井戸端会議は寿命を短くする・・・座らない時間だけでなく、動く時間を加えると、相乗効果があります。じっとしている時間が短い人は、血管が柔らかいことが分かりました。運動の強さは

  何で計るかご存知ですか?METSという単位です。1メッツはただ座っているだけ、3メッツは普通の歩行で、7メッツがジョギングです。ある研究によると、運動とはいえないような3メッツ未満の、

  低強度の活動量が多い高齢者は、動脈が柔らかいことが分かったのです。つまり、ちょっと立つ、自分でお茶を入れる、隣のおば様と井戸端会議するなど、じっとしている時間が短い人は

  動脈硬化が少ないのです。ぜひ明日からたっている時間、チョコチョコ動いている時間を増やして血管を柔らかくして、胆汁の流れをよくして全身病である胆石症を防ぐ。この習慣が、病気を

  跳ね除けるレジリエンスを高めます。