病気が長引く人、回復が早い人

  ○フライ・ステーキ・マヨネーズは控えて、食後には緑茶を飲む

  ●糖尿病だけでなく、メタボ、喫煙者も糖化しやすい・・・体内を糖化させ、老いさせる終末糖化産物AGEsを生み出すのは、実は糖だけでなく、糖尿病ではない人でも、糖化が見られます。

  例えばメタボリックシンドロームの人の体には、AGEsが溜まっています。脂質が溜まり易い生活習慣は、体を糖化させてしまうのです。また喫煙者も蓄積率は高くなります。タバコにはAGEsが

  含まれているためです。メタボやタバコは、健康上よくない印象があるが、知らずに食べている食べ物が原因でAGEsを蓄積してしまうこともあります。

  ●ハンバンガー、ベーコン、バターの摂り過ぎも危険・・・ヨーロッパの各国の26種類の調理法を比較し、AGEsとの関連を調査した研究報告では、高温調理のグリル、ステーキ、バーベキュー、

  フライでAGEsが増えることが報告されています。230℃以上の高温料理は、私達のアデイポネクチンというホルモンの分泌を低下させます。このホルモンは、食欲をコントロールしたり、脂肪を

  分解したりする善玉の抗メタボホルモンで、このホルモンが減少すると、AGEsが増えるのです。鶏肉のフライは、特にAGEsを増やすことが分かっています。また、ハンバーガーやベーコン、

  バターやマヨネーズなどもAGEsの含有率が高い食品です。摂り過ぎると確実に体を糖化させます。これらの食品は、欧米型の食生活では定番のものです。脂肪や糖を多く含み、高温で揚げたり

  焼いたりして褐色化している食べ物には気を付けてください。

  ●茶カテキンには抗酸化作用がある・・・糖化を進めるのではなく、防ぐ食材もあります。その代表がお茶です。緑茶に含まれる茶カテキンという成分には、様々な効果があるが、そのひとつとして

  AGEsの産生を抑制する抗酸化作用が認められています。茶カテキンには、血糖値の上昇を抑える効果もあるから、食後に緑茶を飲む日本人の習慣は、アンチエイジング的にもとてもいい習慣です。

  ○バイアグラを週1回、アンチエイジング薬として服用する

  ●勃起不全の薬がなぜか老化防止に効く?・・・高血糖を放置してしまうと、後から努力しても死亡リスクを下げられ「糖の呪い」。放置したら最後、もう救われる手立てがないかと言えば、最近、

  AGEsによる糖化から体を守り、「糖の呪い」を解いてくれる意外な薬が発見されました。皆さん良くご存知の「バイアグラ」です。バイアグラは勃起不全(ED)の治療薬としてよく知られているPDE5

  阻害薬です。日本では、バイアグラの他に、レビトラとシアリス、ザルティア(前立腺肥大症の治療薬として保険適用可)という薬が認可されている。実はこのPDE5阻害薬は、細胞がAGEsを取り

  込まないようにブロックする作用を持っているのです。

  ●癌、動脈硬化の原因、RAGEをブロックする・・・私達の細胞は、中心に核があり、周囲を幕で覆われています。この細胞膜の表面に、RAGEというAGEsを取り込むレセプター(受容体)を持っている

  のです。AGEsがRAGEにくっつくと、酸化ストレスの刺激が核に伝わり、癌や動脈硬化などの血管病を引き起こします。バイアグラなどのPDE5阻害薬は、RAGEをブロックします。いくらAGEsが

  体内に入ってきても、レセプターを塞いでしまうために悪い刺激が細胞核に伝わりません。糖尿病の人の死因の第1位は癌です。これは糖尿病の患者にAGEsの蓄積が起こる癌も防ぐことが

  できます。実際、PDE5阻害薬の服用者では、前立腺が少ないことが報告されている。癌細胞ではPDE5阻害薬を高発現していることがあり、それを抑える効果のあるPDE5阻害薬とお茶のカテキン

 を一緒に摂ると、抗癌剤の効果が高まることが分かっています。

  ●「バイアグラ週1回法」は実は女性にもお勧め・・・バイアグラを6ヶ月間、週1回投与した実験によると、6ヶ月間続けた結果、糖化と同じく老化の原因となる活性酸素の酸化ストレスが、1/3まで

  減少しました。また男性ホルモンのテストステロンは、2倍に増加したのです。テストステロンはやる気、元気の源とも言える、男女問わずアンチエイジングに必要なホルモンです。

  PDE5阻害薬は男性だけでなく、女性が服用しても同じ効果が得られます。勃起不全の治療だけでなく、血管内皮機能を改善し、動脈硬化も予防することから、今後は広くアンチエイジングの薬として

  使われるケースが増えてくるでしょう。