病気が長引く人、回復が早い人

  ○細胞が老化する「糖化」と「酸化」

  ●大きな病気の原因は”老化”だった・・・最近の医学研究では、癌や心筋梗塞、脳梗塞、肺炎など、日本人の死因となる病気の根本に「老化」が存在すると考えられています。老化のメカニズムが、
  
  大きな病気の元になっているのです。老化に対するレジリエンスを高めていくと、病気や死までも遠ざけることができます。その為にはまず老化の原因を知ることが大切です。敵の正体が分かれば

  具体的にどうやってレジリエンスを高めていけばいいのかがわかります。現段階では、科学者たちの認識は主に次の3つの原因に絞られています。 1、細胞が「糖化」でベタベタになる:人間の

  タンパク質は年齢を重ねていくと、相互にくっついてきてしまいます。最新の研究では、タンパク質が糖分とくっつき、細胞が老化する「糖化」という現象が起こることがわかってきました。これが

  老化を招いているのです。血糖値が高いと、糖化の速度は速まり、老化が進みます。長寿の人に糖尿病の人が少ないのはこのためです。2、細胞が「酸化ストレスで錆びていく:人間は生きる為に、

  酸素を取込み細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作ります。ところが、この過程で「活性酸素」という細胞毒が生まれてしまうのです。活性酸素は、体を錆び付かせていきます。細胞を老化させ、

  遺伝子を損傷し、ついには病的な老化や癌化につながるのです。人間は酸素がないと生きていけないが、酸素があることで、体が錆び付いたり、炎症を起こしたりして次第に老化していく、矛盾を

  抱えた生き物なのです。生命のロウソクの燃焼に、酸素は欠かせません。酸素があるとロウソクは鮮やかに燃えます。但し、ロウソクの寿命は短いのです。ラットの寿命は3年ですが酸素が100%の

  環境で飼育すると3日で死にます。この酸素の毒性を乗り越えるコツを、これから述べます。3、染色体を守る「テロメア」が短くなる:人間の染色体の先端には「テロメア」と呼ばれる「細胞分裂の切符

  があります。テロメアは、生まれながら人の染色体の先端にあり、染色体を保護する役割を担っています。テロメアの長さは人によって異なるが、細胞が分裂するたびに、少しずつ切れて短くなります。

  最終的にテロメアがなくなると、細胞はそれ以上分裂できなくなり、死に至ります。こうして老化が進むのです。これらの3つの原因に、最新の科学的データに基ずく健康法を習慣化し対抗すれば、

  私達は「病気にならない、病気になっても回復する」レジリエンスを身に着けた人間になることができます。

  ○「糖の呪い」で早死にしないために

  ●「糖化が顔のたるみ・骨折・認知症・癌を招く・・・物事には後になってやり直せる事とやり直せない事があるが、糖尿病は長く放っておくとやり直しが効かなくなる病気の一つです。一旦、糖尿病に

  なると「糖の呪い」から逃れなくなります。老化の最大の原因となる「糖化」が起こるためです。高血糖が続くと、糖と体内のタンパク質がくっついてしまいます。そして「終末糖化産物(AGEs)」という

  物質が作られます。これが一旦体内にできると、なかなか分解されず、蓄積されていきます。

  ●6年半高血糖を放置すると心筋梗塞のリスクが高まる・・・昔は蓄積されたAGEsを計ることが困難だったが、今は腕の皮膚からだけで蓄積量が計れる精密機械が開発されています。

  血糖値とAGEsの蓄積量の関係を調べると、高血糖を放置していると、後からどんなに血糖値を下げても、一定量から減らなくなることが分かりました。体内に蓄積されたAGEsは、体のあちこちを

  老化させます。タンパク質がボロボロになるため、骨がスカスカになったり、肌が劣化し、たるんだりします。それだけではなく蓄積してから数年後、AGEsは時限爆弾のように悪さを始めます。

  動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞など死因となるような血管の病気を引き起こしたり、認知機能を低下させたりするのです。最新のアメリカでの医学研究では、高血糖の状態を6年半放置すると、

  その後、頑張って、いくら血糖治療を強化しても血管や腎臓の病気のリスクを減らすことができないという結果が出ています。すぐに治療をはじめて血糖値を下げた人達と、6年半この数値のまま

  放っておき、その後、改心して血糖値を下げた人達の健康状態を、17年半かけて追いかけた結果、後者はいくら後から血糖値をコントロールできても、血管病になるリスク、死亡リスクは下がりません。

  まさに「糖の呪い」。過去のツケによって、回復するためのレジリエンスが奪われてしまうということです。後回しにすること、先送りにすることはリスクになります。「糖の呪い」にかかる前に、

  今すぐ医師の指導の下で血糖値コントロールを始めましょう。