酵素の働き(2)


✤食物酵素が潜在酵素の不足を補う
  
 酵素不足を引き起こしている原因は、私達が毎日食べている食生活にあります。日本国内で売られている食品の多くは、酵素の含有量が少ないということです。

 摂取する食物酵素が少なければ、食べた物を消化するには、体内酵素に頼らざるを得ないということです。自前の酵素も、食べ過ぎや病気または加齢によって、

 酵素を作る力が弱くなっており、作るのが需要に追いつかなくなっています。自分では栄養のある物を食べていると思っていても、酵素不足は、食べた物が吸収

 されないまま体内に残り、異物となって血液を汚すことになります。消化酵素も代謝酵素も、ともに潜在酵素ですから、ともに体内で作られるのですが、食物を消化する

 ために消化酵素ばかり作っていると、代謝酵素が作られなくなり不足が生じます。そのため、体内で作られる潜在酵素の負担を少しでも軽くするには、食物から

 食物酵素を十分摂って、消化酵素の働きを助けることが非常に大事になってくるのです。酵素を作る能力は、人によって個人差があります。

✤酵素不足の原因は加工食品・飲酒・ストレスが

 食物酵素を豊富に含んだ食物をしっかり摂って、潜在酵素の無駄ずかいを少なくすることが重要なカギとなります。しかし、昨今の食生活では、きわめて食物酵素を
 
 摂りずらい状況にあります。それは加熱処理による加工食品の氾濫です。50℃以上の熱を加えた食品には、ほとんどの酵素は死滅して残っていません。

 また、白米や白砂糖、植物油など、精製された食品にも酵素は入っていません。市場に出回っている多くの食品に酵素が入っていないことが問題なのです。

 さらに問題なのは、酵素が少ない加工食品を、過剰に摂取していることで、食べ過ぎると、消化のために、潜在酵素の多くを消化酵素に使ってしまい、生命活動を

 維持する代謝酵素が不足する悪循環になります。このほか酵素不足を招くものは、アルコールの飲み過ぎ、喫煙、睡眠不足、ストレスといった生活習慣も、
  
 体内酵素を消耗させる大きな要因です。酵素の重要性を考えるならば、酵素がたくさん含まれている生の食品や、味噌やぬか漬けのような発酵食品をつとめて

 摂ることが大切です。

✤果物・野菜・発酵食品を多く摂る

 ✦まず果物ですが、新鮮なものなら何でもいいのですが、特にヤシの実(ココナッツ)・パイナップル・パパイヤ・キウイフルーツ・マンゴーなどには、自らを分解する

 酵素があるほか、他の食品までも分解する特別な酵素も含まれています。果糖は太るというが、体内での代謝が早いので体脂肪として溜ることはありません。

 むしろ、酵素が豊富な果物を積極的に摂っていると、体内の代謝が活発になり、これまで蓄積されている体脂肪を減らす効果があります。

 さらに果糖は、血糖値を調整するインスリンを動員させることが全くないので、糖尿病の心配もありません。果物はカロリーも低く、ビタミンやミネラルが豊富で、水分も80%

 あるので、これ以上ない栄養食品です。

 ✦次に野菜は、レタス、キャベツ、人参、セロリ、玉ねぎ、にんにく、トマト、パセリ、ピーマン、ネギ、きゅうり、大根、青じそなどに酵素が多く含まれています。

 この果物と野菜、できれば1日3度の食事のたびに一緒に摂ってほしいものです。果物や野菜は、細かく砕いてジュースにすればより効果が上がります。

 食べ方は朝は果物か果物や野菜のジュースだけにして、昼と夜の食事のときに生野菜をたっぷり食べます。朝に果物を摂ると、胃腸に負担をかけずに排便を促してくれる

 ほか、脳や他の器官に効率よく栄養素を供給することができます。良い朝食とは、消化がよく、ビタミン・ミネラル・水分が豊富で、よい糖質が含まれていることが条件です。

 果物はこの条件を100%満たしている食品です。また調理のとき、大根おろしのように、おろし器で野菜や果物をおろして食べると、酵素が何倍にも活性化します。

 大根、生姜、にんにく、人参、リンゴ、ナシ、モモなど、おろせるものはおろして食べるとよいでしょう。また、果物や生野菜には植物色素のポリフェノールやフラボノイド、

 カロチノイド、ファイトケミカルといった抗酸化作用や抗腫瘍(抗ガン)作用がある成分が含まれています。ビタミン・ミネラルも豊富で、酵素の働きを助けたり、水分や繊維も

 多いので腸をきれいにしてくれます。さらに、生の淡色野菜や果物を食べると、白血球から作られるサイトカインが活性化して、癌細胞を攻撃したり、細菌やウイルスを

 やっつけたりする効果があります。

 ✦食物酵素を豊富に含む食品として、発酵食品があります。発酵とは、酵母や細菌などの微生物の酵素を利用して、有機化合物を分解することを言います。こうした微生物は

 消化酵素をたくさん持っています。それゆえ、微生物で発酵させた食品には消化酵素が格段に多く含まれています。その代表が納豆です。

 納豆は、納豆菌で大豆を発酵させたもので、タンパク質を分解するプロテアーゼ、炭水化物をブドウ糖に変えるアミラーゼ、脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解するリパーゼ

 、さらに繊維質を糖に変えるセルラーぜなど、さまざまな種類の消化酵素が豊富に含まれています。最近では、血栓を溶かすナットウキナーぜが注目されています。

 納豆は1日1パック(100g)を目安に摂取すれば、十分な効果が期待できます。他には、漬物、味噌・醤油・ヨーグルトなどの発酵食品にも酵素が含まれています。

 漬物では、特に糠や麹(ヌカ コウジ)で漬けた漬けも物に、酵素が豊富です。味噌も豊富だが味噌汁のように熱を通すと酵素が死んでしまうので、モロキュウなどにして生の

 ままで食べるとよいでしょう。醤油にも酵素は含まれるが活性はあまり高くありません。家族皆が手軽に飲めるココナッツ酵素液は理にかなった飲料です。