病気の9割は自分で治せる

  ◎皆さんが日本の医療を変える

医療費削減は本当に必要か 「おいしい患者」がいなくなると医者は困るのか
「おいしい患者」の弊害 きっと、医療が変わる

  ●医療費削減は本当に必要か

  政府は今、何が何でも医療費を抑えようと躍起になっています。しかしながら、よく考えてみるとそれはあまり得策ではありません。おいしい患者をそのままにしておきながら

  医療費を抑制しようとしても、かえって日本の医療がますます荒廃するばかりです。何故か?医療費を抑えようと、診療報酬を削減すれば、医者は、新たに病人作りをして

  さらにおいしい患者を確保するように動くでしょう。そして、確保したおいしい患者を目いっぱい活用する手立てを模索するはずです。結局は医療費の無駄使いを助長する

  事になるだけでなく、本来、治してあげなければいけない患者たちが、ますますなおざりにされてしまいます。また、そもそも医療費を抑えなければいけないという理由も

  はなはだ希薄です。先進国と比較しても日本の医療費は少ないことが世界的によく知られています。

  医者の数も少なく、医療費も低く抑えられているのが、日本の医療の現状です(左表)。

  医療費そのものは国の安心度を測るいい物差しだと思います。

  不必要な公共事業、無能な公務員や政治家にお金をかける方が、よほど無駄と言うべきです。







 

 
  日本の公共事業費は、先進国と比べて異常なほど巨額で、世界的にも有名です(左表)。

  科学の進歩とともに医療技術も進歩していきます。それに乗じて、今までやらなかった検査や

  治療をどんどんやるようになり、医療費が高騰し、無駄使いしなくても、医療費が増えるのは

  当然です。医療費削減の為にという名目では、いささか論点がずれていると思います。

  老人医療費を削減しても、医者の診療報酬をいじってみても、医療費削減にはあまり効果が

  ないはずです。





  ●「おいしい患者」の弊害

  自ら治癒することを放棄してしまった患者は、当面は医者にとって非常にありがたい存在です。こうした患者は、医療費の無駄使いに当たります。本来ならば、医者にかかっても

  かからなくても治りうる人達ですから、医療費を使った分だけ、無駄使いをしたことになります。まさしく税金の垂れ流しですから、自分で自分の首を絞めていることになります。

  さらに、治癒力を内包しているのにそれを使わない患者は、医者の手助けがどうしても必要な患者の邪魔をすることになってしまいます。そのような患者が診療時間の多くを

  占めるので、それは明らかなことでしょう。そのような患者が医院や病院にわんさと押し掛けると、本来治療が必要な患者が、医者に診てもらえないことになってしまうのです。

  最近、”癌難民”という言葉を聞きます、要するに、癌患者と正面から向き合い、真摯に治療にあたっていこうという志の高い医者が少ないために、行き場に窮した癌患者が

  増えているという現象ですが、まさに、医療機関の経営者にとって都合のよい「おいしい患者」の存在がその原因です。さらに、こうした「おいしい患者」の存在は、医者の多くを

  やりがい派から割り切り派へと変えてしまうことになります。初めは、命を救うことに頑張ろうと燃えていた若い医者も、風潮のせいもあって、医者がいなくてもいずれは治る

  カテゴリーTの患者を対象にしなければいけなくなってしまいます。その為に多くの若者がやりがいを失い、割り切った生き方を余儀なくされるのです。